テレビのニュースで天徳院の紅葉が見ごろを迎えたといってましたので、早速見てきました。
天徳院は、加賀藩前田家三代目利常の正室すなわち徳川二代将軍秀忠と浅井長政三女お江の方の娘、豊臣秀頼の正室・千姫の妹にもあたるというかの有名な(金沢では郷土の歴史の時間に必ず習います)珠姫の菩提寺です。加賀前田家のみならず、秀吉も家康も信長も関係してくる戦国の時代そのものを感じる事のできるお寺なのです。そのお寺が、我が家のすぐ近く、歩いて3分くらいのところにあります。でも、11/23は車を飛ばしました。何しろカメラが重いので。
有名な割にいつもは閑散としているお寺に、人がいっぱいで、駐車場も満杯で、なんとか潜り込みましたがテレビの威力はやはり絶大です。インターネット等のIT関連に押されて将来はどうなんやろとか言われておりますが、時代の波になかなか馴染めない我々団塊の世代が元気なうちはまだまだTVも大丈夫だなと感じました。
このお寺は、私の小学校時代の通学路に当たっていましたので毎日境内をなんの感慨もなく普通に通っていましたが、来年は、孫がこの小学校に入学しますので、孫が毎日ここを通ります。通学実地体験で天徳院の横を歩いてきたとかいう保育園の行事を聞くにつけ、時の移ろいを実感します。ああ本当に歳をとってしまったのだと、感慨もひとしおといったところです。
個人的な思い出は色々ありますが、そんなに読んでいただくほどの事でもありませんし。でも、そんなことを言ってると、このブログ自体の存在意味がないのではと思ったりしますが、とにかく今はここでは触れません。それ以上に、ぜひとも聞いていただきたいのは、実は、この天徳院には、今の山門のもう一つ外側に、立派な二層の総門が、私の小学校時代には存在していたということなのです。中学校時代の台風で倒壊して今は跡形もないのですが、本当に惜しいです。この総門が今も存在していたなら、いずれも2層の総門・山門が並び、奥には御霊堂?と続き、しかも山門には金剛力士像(仁王様)が左右に鎮座されてそれはそれは立派で、TVにでもとり上げられない限りは閑散としているといった現状はなかったのではと思います。ひいては、門前町ともいえるわが町にはお土産物屋さんなんかがひしめき、商店街に閑古鳥が鳴くなんてことはなかったんじゃないでしょうか。
天徳院では、毎日、からくり人形「珠姫・天徳院物語」が上演されております。春は桜、秋は紅葉、仁王様に回廊とこの人形からくり芝居となかなかに見ごたえがあると思います。金沢は兼六園に金沢城、東茶屋街、近江町市場だけではないですよ。
わたしが訪れた11/23は、確かに紅葉はなかなかにきれいでした。