電脳古代文化研究所2022 序(goo blog ver.)

折々の雑感、研究テーマを写真付きできままに綴るブログ

奇想の系譜展

2019-03-18 09:09:00 | ノンジャンル
東京都美術館にて開催中。
 意表を突く構図、強烈な色、グロテスクなフォルム―近世絵画史において長く傍系とされてきた岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳ら表現主義的傾向の画家たち。 美術史家・辻惟雄が1970年に刊行した『奇想の系譜』は、それまでまとまって書籍や展覧会で紹介されたことがなかった、自由で斬新な発想の絵画の数々を紹介した。それからおよそ半世紀、かつて江戸時代絵画史の傍流とされてきた画家たちが、現代に通じる革新性によって熱狂的とも言える人気を集めている。

 本展は、『奇想の系譜』に基づく、「江戸時代の奇想の絵画」の決定版。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8名の代表作が一堂に会し、豊かな想像力に満ちた江戸絵画の魅力と、新たな「奇想の系譜」を発信する。
 出品作は重要文化財を多数含み、若冲の《梔子(くちなし)雄鶏図》《鶏図押絵貼屏風》や芦雪《猿猴弄柿(えんこうろうし)図》(猿の表情に注目!足下の猿も)など新発見や初公開作も。さらに、キャサリン&トーマス・エドソンコレクション(アメリカ)から初の里帰りを果たす、其一の《百鳥百獣図》も見どころのひとつとなる。
 結構な混雑!!。 
 廬雪の白仔犬トートバッグを購入。若冲はプライス氏が購入した当時は見向きもされなかったのに、この盛況には驚きである。