東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

ニセアカシアで

2021年06月10日 | 甲虫
シロコブゾウムシ

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
最近、発掘した林縁で見つけたシロコブゾウムシ。風に揺られながらも器用にニセアカシアの葉を食べでいたけれど、肝心な葉を食べている様子は全てピンぼけ。風の無い日を狙って再び撮りに行きたい。

撮影日:6月5日

大盛況

2020年08月07日 | 甲虫
積雲が浮かぶ真夏の空と貨物線の風景

梅雨が明けた途端、猛暑の真夏がやってきた。一斉に鳴き出した蝉時雨に包まれながら、この日は暑さを避けて木陰に入り樹液場の観察を楽しんだ。

ハルニレ

高所だった為、サンヨンにテレコンを装着して撮影に挑んでみたらブレブレ画像量産。その中からまあまあ良かった一枚。例年、夏のハルニレはリュウキュウツヤハナムグリに大人気。

クヌギ

アカボシゴマダラ、カナブン、シロテンハナムグリ、リュウキュウツヤハナムグリ。集まっていた種類と見栄えも良い樹液場だった。

シラカシ

点々とある樹液場の中でも今シーズンはこのシラカシが大盛況。また、沿岸部では珍しいカブトムシも訪れていて嬉しい場面に遭遇。

見上げるとその大盛況ぶりがよく分かる。異常な数のリュウキュウツヤ、シロテン、シラホシと言ったハナムグリの仲間が大半を占めている。夏の沿岸部の樹液場は、例年、こんな光景が見られている。

撮影日:8月2日

枝じゅう

2020年07月13日 | 甲虫
梅雨空に悩まされ何処に行って何種を撮影しようか迷わされてしまう最中、そろそろ近場の樹液場が盛り上がっていそうな気がしたので見て回る事にした。

すると...

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
何かに寄生されクヌギの枝に作られた虫コブから樹液が出ている様子にあり、すずなりの状態で樹液を吸うその殆どがリュウキュウツヤハナムグリ。他はカナブンとシロテンハナムグリが少々。また、画の右には偶然にハラビロカマキリの古い卵鞘が写り込んだ事により多様性を感じられるところが面白い。


Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
樹液が出ているピンポイントに頭部を突っ込み脚を開いた無防備な姿は近寄る者に対しての警戒信号。例年の観察から経年変化による発生のピークを過ぎ、減少傾向にあるかと思っていたけれど、今シーズンの状況を見ると全くの勘違いに感じた。このクヌギ全体には想像を絶するほど、物凄い数のリュウキュウツヤハナムグリが枝じゅうに群がっていた。その数は計り知れない。

撮影日:7月12日

子供の頃の記憶

2020年06月23日 | 甲虫
そろそろクワガタを意識したフィールドワークも楽しみたいと思い、以前にノコギリクワガタを撮影したヤナギをチェックしてみた。するとそこには...

ゴマダラカミキリ

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
濃紺色に白色の斑紋を持つ大型のカミキリムシ。小学生の頃、沿岸部の緑地でゴマダラカミキリだけをターゲットに何頭捕れるか友達と競った記憶があり、その当時、夏になると必ず見られる種類だった。しかし、今の沿岸部では稀に出逢えるかいなか。そう言えばあの頃にゴマダラカミキリが多数ついていた低木があったけれど、Webによる食樹の資料を参考にしても全て一致しない。いったいあの樹木は何だったのか?今更だけれど気になる。

撮影日:6月20日



色鮮やか

2020年06月16日 | 甲虫
昨秋、ミルンヤンマ狙いで訪れた谷戸。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
その時、サラサヤンマの生息環境にマッチしていると思ったので、このシーズンに訪れて見たけれど残念ながらサラサの気配なし。ダメかと気落ちしながら歩いていると林道沿いで色鮮やかなコガネムシを発見。

オオトラフコガネ

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
オオという名がつけられていると、さぞかし大きくアオドウガネやカナブンと同等のイメージでいたが、実際に見るとそれらよりもだいぶ小さい。それでも体色は金属光沢を持つ種類にも引けをとらないほど色鮮やかで美しい。次回はアンテナのような触角が開いている時を撮りたい。

撮影日:6月7日