東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

朝寝坊

2023年06月21日 | いろいろ
この土曜日はミドリシジミの撮影を予定して、他県に訪れる予定だっだけれど、朝寝坊。。。
まあ、そんな時もあるよと開き直り、翌日に虫の会を予定していたので下見をする事にした。
すると...

アキアカネ ♀(羽化後)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
雨の日に訪れた時に撮りたかった場面が、晴れた日に叶うとは思ってもいなかった。
この日は朝寝坊したのが正解だったのかも知れない。下流側からスタートして徐々に上流側の田んぼへと移行している様子にあるけれど、かれこれ1週間継続している。いつまで続くのか気になるところ。

カナブン

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
毎年、樹液場は変わるので、そのチェックをしていたところシラカシで発見。
樹液場はこれからがシーズンになり、盛り上がりに期待している。

エサキモンキツノカメムシの抱卵

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
例年、この時期にミズキの葉裏で見られているけれど、今シーズンは例年よりも少ない様子。

ナナフシ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
夏の昆虫だけれど暑いのが苦手で日影の林内が好きなんだよね。
被写体が暗い場所にいて背景が明るいパターンの撮影ってなかなか難しい...

アカシジミ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
今シーズンは5月4日が初見でその時は撮影できず、今になってやっと撮影が叶った。
だいぶ翅に痛みを感じる個体だけれど、経過を知ることができた嬉しい出会。

ニホンヤモリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ふと、目を向けてた時の違和感で発見。虫じゃないけれど虫探しは違和感察知がもっとも重要。

シラホシハナムグリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
オカトラノオに来ていたシラホハナムグリ。
シロテンハナムグリ、シラホシハナムグリの明確な見分け方はまたの機会に掲載したい。ここに来てハナムグリの活動が盛んになってきた様子にある。ミドリシジミの撮影はまた来シーズンの楽しみに。

撮影日:6月17日

もう初夏

2023年05月07日 | いろいろ
ゴールデンウィーク前半は沿岸部のフィールドで虫探し。

アカガネサルハムシ

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

ホシベニカミキリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
両種、例年5月中旬からの記録だったはずだけれど、もう少し早くから発生していたのかも知れない。

フタイロカミキリモドキ ♂

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
今回はシャリンバイをチェックすると姿を見せてくれた。花粉を食べている場面。

フタイロカミキリモドキ ♀

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
メスは太腿を持たず腹部がオレンジ色。

エグリトラカミキリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
萌芽更新を推進して伐採されたコナラとクヌギの切り株をチェックすると、
沿岸部では初記録のカミキリムシを発見。例年観られる事に期待したい。

アオスジアゲハ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
春の草地らしいハルジオンでの吸蜜シーン。花から花へ忙しなく吸蜜を繰り返していた。

ジャコウアゲハ ♂

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
薄暗い林内の一定区間を飛翔。偶に林縁に出て来て静止する。その静止中の時。少し離れた所でも、別のオスが同じ行動を見せていた。まるでトンボの縄張り飛翔を見ているかのようで、ジャコウアゲハのオスは縄張りを持つ生態なのかもしれない。

アカボシゴマダラの蛹

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
幼虫時から観察を続けていた個体が無事に蛹化。まるで緑色の餃子。林縁に飛翔する成虫の姿も確認。

トビモンオオエダシャク(中齢幼虫)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
やっぱりこの幼虫は正面からの撮影でしょう。
まるでサーバルキャットの様な可愛い表情が特徴的。アケビにて。

オカモトトゲエダシャク(中齢幼虫)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
虫友さんご家族の方が見つけられたのを撮影させていただいた。鳥の糞に擬態してる様な体色が特徴。そういえばトビモンオオエダシャクもオカモトトゲエダシャクも、成虫は3月に発生するけれど成虫の観察は出来なかった。

やっぱり最後はトンボ。

ハラビロトンボ ♂

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ハラビロトンボ ♀

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ハラビロトンボ ♂の顔面

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
早くもオスメスともほぼ成熟に近いステージ。前額に美しいブルーの光沢を持つのが特徴。

アオヤンマ ♀ 未成熟

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
未成熟の複眼は不思議な模様が特徴的。これに似た面白メガネがあった気がする。

4月中旬から池でギンヤンマの飛翔を確認し、この日曜日はゴマダラチョウの飛翔も確認。
ゴールデンウィーク前半の沿岸部のフィールドは、もう初夏ですといった様子を見せていた。

撮影日:4月29、30日

ソラマメ畑で

2023年04月14日 | いろいろ
公園のソラマメ畑をチェック。すると...

ナナホシテントウ

アブラムシを探している場面ではなく、花でちょっと休憩中の様子。

コアオハナムグリ

今さっき越冬から覚めたばかりでぎこちないのか?土だらけの姿が印象的だった。
その越冬場所は畑の土の中なのだろうか。

ヤブキリの幼虫

いつも3月下旬頃から発生して、経過観察を楽しませてくれる。今年も豊富な様子で何より。
こうして並んだシーンの場合、カメラの角度を調整して2頭にピントを合わせるのが楽しい。

モンシロチョウ

陽射しが途切れると何故からともなく翅を休めに来る。ソラマメの葉の反射と翅の色がマッチしている事から、姿を隠すには最適なのかも知れない。


そろそろ食べごろのようだけれど、茹でた時の独特な匂いが苦手だな。。。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:4月8日

仲冬

2022年12月12日 | いろいろ
この土曜日は朝から快晴で小春日和。澄んだ青空を背景にした昆虫の姿を撮りに野鳥公園へ訪れた。

アキアカネ ♂

先週、産卵が見られていたのでこの日も期待して正午前後のゴールデンタイムに田んぼを注視していたけれど、残念ながら産卵は確認出来きず。メスを待ちながら青空を見上げて日光浴をするオスを観察。

オオカマキリ ♀

ススキの群落で日光浴をするオオカマキリのメスを発見。お腹を見る限り産卵はまだ!
ますます気温が低くなるから、早く産卵しないといけないのはご存知かな。

オオカマキリ ♀

時間を置いて再び確認すると少し移動していて、いい横顔を見せてくれた。
いい横顔を見せる余裕より、産卵をいそがないとヤバいよ。。。

ツチイナゴ ♀

オオカマキリを撮影しながら、ふと、その下に眼を向けると、日光浴中のツチイナゴを発見。ツチイナゴは成虫で越冬するタイプ。何処に潜り込んでいるのか?未だに越冬している姿の発見が叶わない。

ムラサキツバメ ♀

今シーズンは全く越冬集団を見つけられ無いままだけど、
こうして林縁の陽だまりに姿を現し、美しい表翅を見せてくれると嬉しい。

ハラビロカマキリ

午前中のチェックでは未確認で気温の上昇により樹上から下に降りてきたらしくコナラの樹皮にべったり。お腹の様子を見る限りでは産卵後の個体だね。青空と辺りに落葉したコナラの葉を背景に日光浴をする姿を撮影。この日の昆虫はひたすら日光浴に尽きると言った様子だったけれど、餌が少なくなるこの時期でも、まだまだカマキリが撮影を楽しませてくれて嬉しい。

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

撮影日:12月10日

独り占め

2022年12月08日 | いろいろ
このところの虫の会では娘が不機嫌になる。
その理由を聞くと、かまってもらえず、特に他の男子とマンツーマンで虫探しをする場面は
許せないらしい。先生役だから仕方ないと言っても理解に苦しい。

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
明日はパパと二人だけで野鳥公園に行きたい!
気難しい娘の要望にお応えして、前日の復習と新たな発見を楽しみに連日の野鳥公園訪問。

ハラビロカマキリ ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
虫の会に参加してくださる男の子のお友達と仲良く出来ないのには、ちょっと問題ありかな。

ムラサキツバメ ♀

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
到着早々、陽だまりにムラサキツバメが姿を見せてくれた。静止している植物は垣根として利用されているベニカナメモチ。それとの色の組み合わせがいい感じ。

オオカマキリ ♀(褐色型)

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
もう成虫の姿より産卵された卵鞘の方が目立つ時期で、カマキリは卵で越冬する種類。
12月でも生きている成虫の残りの余生は、とにかく日光浴に尽きる。

コカマキリ ♀

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
両種とも自らの体色がわかっているかのような、周辺の環境に溶け込める場所に見られた。

チャエダシャク

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
11月中旬頃から見られる中型の蛾。樹皮に張りつき擬態する姿が最高に素晴らしい。

コミミズクの越冬幼虫

Nikon D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
今回は緑色タイプを掲載。探す楽しさと色彩変異も同時に楽しめるので2度美味しく、次回は赤と黄色も探してみよう。前日の虫の会では殆ど曇り空で活動する昆虫の姿は少なかったけれど、この日は朝から晴れて小春日和になり、前日には見られなかった種類が姿を見せてくれた。2日連続で同じ場所に訪れた事により、天気の違いで昆虫の活動も違い、秋を超えて永らえる昆虫達にとっては、とにかく陽射しが重要だと言う事を改めて実感した。

撮影日:12月4日