東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

秋雲のトンボ

2024年10月28日 | トンボ
この土曜日は曇天予報だったのでヤゴ調べを楽しみに水辺へ向かった。水辺でガサガサしている最中、オオアオイトトンボの連結態が目の前を通過。そう言えば曇り空で涼しい時には、日中でも産卵している事を思い出したので、ヤゴ捕りを中断して水辺に張り出しているヤナギをチェック。すると...

オオアオイトトンボ(連結産卵)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト
羽化後、暑い夏場は薄暗い林内で生活、活動し、10月頃から林縁の明るみに出現。日中の暑い陽射しを嫌い、気温が下がる午後から生殖活動を行い最盛には夜通し産卵する時もある。植物に産卵するトンボの中では珍しい抽水ではなく水辺に張り出したヤナギ等、樹皮の柔らかい生木の幹枝に産卵する。
交尾や産卵を行ないそうな連結中の個体を見張っていると警戒されている場合が多いので、生殖活動中の個体を見つけてからそっと寄る方が撮影できる確率が高い。いつ卵からヤゴが孵化してどの様に水辺に辿り着くのか?その場面の観察をいつか叶えたい。広角レンズで撮影する場合のF値は、被写体と背景のバランスを見て設定している。背景抜けの良し悪しで多少F値の設定を変えるがあくまでも背景は雰囲気程度。絞り過ぎると被写体が目立たなくなってしまうのでこの時はF3.5。

リスアカネ

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
別の水辺に入るとリスアカネの連結産卵が少し見られていて、メスを待ち伏せするオスが素晴らしいホバリングを披露してくれた。どんよりとした秋曇の日でも急激な冷え込みがなければ多少は活動している事がわかった。サンヨンで飛翔撮影をする場合の設定はシャッタースピードを早くしたいので何時もF4の開放。以前からAFが機能せずMFで仕留めている。開放でも十分に解像してくれる良いレンズだ。

撮影日:10月26日


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