東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

清流に飛ぶマルタンヤンマ

2024年08月19日 | トンボ
お盆休みで上京したK君を誘って、明け方の清流に飛ぶマルタンヤンマの観察に訪れた。すると...

マルタンヤンマ

マルタンヤンマ

このポイントは飛翔高度が低いので広角レンズで楽しめる。

マルタンヤンマ 雄(手前) 雌(奥)

オスは一直線に弾丸飛翔で不定期に現れ、その少し上をゆっくりとメスが飛翔。オスがメスにちょっかいを出さないところを見ると、既に交尾の時期が過ぎている証なのかも知れない。飛翔観察を1時間ほど楽しませてくれた。真夏の清流と言えばオナガサナエも旬。到着時から産卵に飛来するメスが見られていたので、場所の移動はせずにマルタンヤンマからオナガサナエの活動観察にチェンジ。

オナガサナエ 雄(探雌飛翔)

オナガサナエ 雌(産卵)

ここまでの写真は全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
オナガサナエの産卵は流れの上でホバリングをしながら卵塊を落下させる。オレンジ色の物体が卵塊。いつもなら10時頃まで楽しめるはずが急激な気温上昇の影響か、次第にメスの飛来が無くなり、縄張りするオスも早々と姿を消してしまった。ここで移動を決意。越冬トンボの羽化に急いだ。すると...

ホソミイトトンボ 雌(右)とホソミオツネントンボ雄(左)(羽化)

ホソミオツネントンボがピンあまだけれど、
運が良ければワンフレームで2種類の越冬トンボの羽化が狙えるチャンスがある。


ホソミイトトンボ 雌(羽化)

ホソミイトトンボ 雄(夏型)

この時期の羽化は越冬型で水辺で活動しているのが夏型。こちらもタイミングと運が良ければ、
夏型の成熟個体と越冬型の羽化後の未成熟がワンフレームで撮れるチャンスがあるかも知れない。

ホソミイトトンボの羽化を撮影するK君

ここまでの写真は全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
前日の山の日には富士山登山でこの日は早朝からトンボ。なかなかのタフぶりを発揮。ハットのツバが水に浸かっているけれど、それを気にしていたらいい写真が撮れない。特にイトトンボは水面から少しだけ上がった場所で羽化することが多く、カメラポジションを水面ギリギリにして、羽化するトンボに対してレンズを平行にしないと、全体にピントが合わないからこのような撮影スタイルになる。

次は正月休みの上京時に越冬トンボを探しにいこうか...

撮影日:8月12日


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