リスアカネとカトリヤンマ

日曜日も朝から曇り空。ただ前日より気温が高い予報だったので多摩のトンボフィールドへ訪れた。
すると...

リスアカネ 雄

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
一瞬、陽射しが出たタイミングでのホバリングシーン。秋が深まるに連れて成熟が進み胸部は焦茶色になる。ヤンマに負けじと各種のアカトンボも素晴らしいホバリングを見せてくれるので、アカトンボの飛翔をコレクションするのもまた楽しい。

リスアカネ 雄

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
午後になると白っぽい石などの明るい場所に静止するのを見ると秋の深まりを感じる。
この個体は右上の翅が欠損していた。この状態でも問題なく活動している様子を見て感銘を受けた。

リスアカネ（交尾）

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
オスもメスも体色が濃い褐色の段階に進んでいるシーズン。

リスアカネ（連結産卵）

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
今回、産卵を観察した様子では以前よりも産卵時間が短く目視での卵の落下の確認は出来なかった。
今シーズンは個体数が多い様子なので、この先、温暖であれば、年末、いや、年始まで観察が叶うか事に期待している。

カトリヤンマ 雌

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
カトリヤンマのメスは殆どの場合、薄暗い水辺の縁を目指して訪れ、ごちゃごちゃしたブッシュの中に入り込み、土中産卵をするので撮影が難しい。それを開放的な明るい場所にワザと追い出して無理矢理産卵させて撮影する作戦を試みたが、なかなか上手くいかない...でも、何が何でも産卵したい個体に出会えればこの作戦が上手く行く時もある。

カトリヤンマ 雄

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
メスが去ってしまったと思えば今度はオスが飛来。メスが産卵に入る場所をちゃんと知っているところが不思議で素晴らしいと思う。雨が降り出して来たけれど、ほんの少しの間、見事なホバリングを披露してくれた。今シーズン初、ホバリングするオスと出会えた。言うまでもなく美しい複眼には魅了されて止まない。リスアカネもカトリヤンマも秋晴れの日限定ではなく、安定した気温なら曇り空でも活動する。また知りに行こう。

撮影日：１０月２７日