東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

都市公園の昆虫 2 (鳴く虫)

2010年08月11日 | バッタ
サトクダマキモドキ

草はらを歩いていると足元から大型のバッタが飛び出したので目で追いながら着地点付近を探索してみると、いたのはサトクダマキモドキ
一昨年には数多く目撃していたが昨年からは余り見かけなくなり、その存在を忘れかけていたが無事に生息確認ができた。飛翔能力が優れていて樹木の葉などに静止している姿はカッコイイ。鳴くらしいが鳴き声を聞いた事がない。。。


ヤブキリ

4月頃、バッタ類の中で最も早く出現するヤブキリ。幼虫期は草はらでたくさん観察できたのを以前の記事で紹介しているのだか成虫は同じ場所では殆ど見られず、樹上で生活している事が多い。大きい割には鳴き声は小さく、高音で殆ど気づかない事が多い。


キリギリス

警戒心が強く、鳴き声は聞こえるものの近寄ると泣き止んでしまったり、目の前で鳴いているのに何処にいるか確認できない事が多い。見つけても葉と葉の隙間から微かに確認できるほどの草深い込み入った場所で鳴いている事が多く撮影には苦労する。この個体は大胆にもフェンスにつかまり鳴いていた。

良く鳴く虫として愛されてきたキリギリス。子供の頃、八百屋の軒下に吊り下げられた小さな虫カゴから鳴き声を耳にし、売られていた記憶がある。母親の実家である福島県に夏休みの間、訪れていた時はカブトムシやクワガタムシと同様に採集していた。子供の頃に訪れているこのフィールド、1980年代にはキリギリスなど生息していなかった。しかし、昆虫写真に興味を持ち、数年前、久しぶりにこの地を訪れた時に数多く鳴いているのを聞いて驚いた!当時よりも建造物が増え、昆虫の生息環境が減少してわずかながら残されていた草はらにもかかわらず、いつの間にか生息して毎年観察できるのようになっている。これは紛れもなく鳴くムシ放虫に違いない!しかも、この固体は近畿地方~九州地方に分布する関東には生息していないはずのニシキリギリスにしか見えないのだが...
しかしながら撮影ターゲットとして見れば嬉しい存在でもある。

実は一昨年前からこの辺りを夜間に鳴く虫探索したのだがキリギリスだけでは無く、生息しているはずのない、驚くべき鳴く虫が生息していたのだ!

それは来月あたりにUPするとしよう。



D700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mmF2.8G(IF)
D700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D(ヤブキリのみ)


撮影地:東京都市公園



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