東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

天気に悩まされて

2024年07月18日 | トンボ
祝日の海の日は撮影用に持ち帰ったヤゴをリリースするついでに、カトリヤンマの羽化を観に湿地へ訪れると現地は雨。雨なら夜間に羽化した個体がまだ飛ばずに残っている事を願い捜索。しかし、残念ながら皆無。カトリヤンマの羽化は諦めてミヤマアカネが棲む水路へ向かった。すると...

ミヤマアカネ 雄(羽化)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
赤いカラーコーンが並んでいる場所は昨年まで田んぼだった所。おそらく住宅地に。羽化は岸辺の植物で行われ、護岸や人工物での羽化例は殆ど見ない。一般的に雨の日は羽化しないと思われるけれど、土砂降りでなければセミも同じく天気は関係ない。この日はトンボの羽化観察後にミヤマクワガタの予定だったけれど、雨が止みそうになく断念。。。
ヒヌマイトトンボの交尾の時間帯にまだ間に合うと思い一気に高速道路でワープ。多摩川ヒヌマのポイントへ入ってみた。ついさっきまでいた多摩地区よりも虫暑い曇天。土手の植樹から届くクマゼミの音を聞きながらヒヌマイトトンボの姿を探した。すると...

ヒヌマイトトンボ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
前回の訪問時と比較して個体数は減少。特にオスは暑さを避けるように草の間を縫って飛翔する様子が見られた。

ヒヌマイトトンボ 雌(未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
アシナガバエの仲間を捕食中。

ヒヌマイトトンボ(交尾)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
同属のモートンイトトンボの交尾は明け方から早朝に多く、ヒヌマイトトンボの交尾はそれよりも遅い午前中。ここで再び雨が降り出してしまい車中で待機。さあ、次は何処へ行こうか...天気に悩まされ一気に別のフィールへ切り替えた観察もまた楽しい。関東地方は梅雨明けの発表がされた。この先は猛暑が予想されるのでフィールドワークにはクーラーボックスにロックアイス、飲料水、冷え冷えタオルが欠かせない。熱中症にはご留意ください。

撮影日:7月15日


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