東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

久しぶりの里山で

2022年05月19日 | トンボ
コンテナビオトープでうずくまっている奴がいる!お腹でも痛いのか?
それは冗談で、羽化したクロスジギンヤンマを撮影しているK君の様子。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
池の水ぜんぶ抜くでもお馴染み、ウェーダー(胴長)を着用。柔軟な体勢でのカメラワークが必要とされるシーンが多くあり、普通の長靴では無理な条件でも水陸両用に制覇できる。本格的にトンボを撮影する者にウェーダーは必需品。

クロスジギンヤンマ ♀(羽化後)

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
区部では4月中旬から成虫の飛翔を見られるが、低山地や谷戸などの平地よりも気温が低い場所ではゴールデンウィークでもまだ羽化活動が見られる事もある。かつてこのコンテナビオトープの置き場所はトンボパラダイスと言っても過言ではないほど多種類が生息する湿地だった。クロスジギンヤンマ、マルタンヤンマ、ルリボシヤンマ、ヨツボシトンボ、シオヤトンボ、ハラビロトンボ、ヒメアカネ、キイトトンボを記録。確か植生はヒメガマだったような気がする。しかし、残念ながら湿地の乾燥化とアメリカザリガニの侵入が合い重なり、今はコンテナ型のビオトープが設置され保全活動が行わている。

サラサヤンマ ♀(羽化)

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
サラサヤンマの羽化は腹部第2節にふくらみが目立つのが特徴。湿性植物であるセリの葉にぶら下がって羽化をする場面もまたいい。現地でお会いしたトンボ仲間のSさんが発見されたので、少しの時間を譲っていただき撮影させてもらった。フィールドでバッティングした時は、先行、または見つけた人が最優先。これはトンボ撮影者だけではなく、虫屋の暗黙のルールとして知っておいて欲しい。

撮影日:5月6日


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