東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

逆光がいい

2022年08月18日 | トンボ
お盆休みにより上京したK君を誘って、早朝からトンボフィールドに向かった。
まだ継続中にあるホソミオツネントンボとオツネントンボの羽化を狙って生息する水辺に入ってみた。

ホソミオツネントンボの羽化を撮影するK君

トンボ撮影はローアングルを必要とするシーンが多く、羽化するトンボの位置に合わせてカメラポジションを確保。四つん這いスタイルでカメラを構えている肘は底にしっかりと固定して、ブレを防ぎながらシャッターを切る。この体勢だとウェーダーを着ていても下半身まで水が染みている状態。でも、丁度、朝日が差し込み、逆光でいかにも羽化らしい雰囲気の描写を狙っているところなので躊躇ない。

羽化を始めた個体を見つけたので撮影に取り掛かった。

ホソミオツネントンボ ♂(羽化)


ホソミオツネントンボ ♂(羽化後)

翅と腹部が伸びてまだ腹部が透けている自分が一番好きなステージの時に、タイミング悪く雲が出てきてしまい、残念ながら背景のキラキラ感が弱くなってしまった。

オツネントンボ ♂(羽化)

成虫は大差ないけれどヤゴはホソミオツネントンボよりも一回り大きく、
尾鰓(びさい:イトトンボ科のヤゴが持つ呼吸器官)も目立つ。

オツネントンボ ♂(羽化後)

やはり羽化の撮影は順光より逆光がいい。上手く説明できないけれど、被写体を綺麗に撮るだけで無く、その時の状況を見て光の様子や光を利用した雰囲気作りもまた、写真撮影の楽しさ面白さだと思う。ウェーダーを履いていても意味が無く、びしょ濡れなのはいつもの事。
あっという間に午前中の羽化の部終了。午後はそうだな、ヤブ行こうか...


全てNikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

撮影日:8月11日


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