東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

晩秋の紫 Part 2

2021年11月22日 | チョウ
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この週末も沿岸部のマイフィールドで虫探し。前回よりも早く出発してムラサキツバメの塒を探してみる事にした。ところが駐車場の林縁を見て回ると到着早々、開翅する姿を発見。早朝から日照条件が良い場所に塒を持つ個体は、予想以上に早い時間から活動が見られるようだ。

ムラサキツバメ

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ムラサキツバメ

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ムラサキシジミ

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
全開にはならないけれど翅に傷が少なく、美しい青紫の表翅を見せてくれるのがこの時期の特徴。この先、寒さが増す毎に開翅の時間が長くなり、全開する翅の様子が見られる。その時が今から楽しみ。

ムラサキツバメの塒

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB-700
ムラサキツバメの食草であるマテバシイの葉上に6頭の集団と、はぐれ1頭を発見。

ムラサキツバメの塒

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB-700
アラカシの葉上に5頭の集団。今回は小集団の発見に留まり、今のところ沿岸部のマイフィールドによる、ムラサキツバメ、ムラサキシジミは昨年より少ない状況。この先も引き続き観察を進めたい。

今回の知見のまとめとして、今シーズンは塒となる下がり枝を剪定されてしまった事で、例年よりも塒が高所になった。ムラサキツバメやムラサキシジミの塒は、今までの自分の知見からすると、風雨が当たり難い、比較的、低い場所に作る習性を持つと感じている。また、公園管理者には園路沿いの樹木を塒、越冬場所として利用しているチョウがいる為、下がり枝やツバキなどの低木の選定を控えて欲しいと訴えているけれど、歩行者と景観の邪魔になると理解を得られないのが残念。自分は人間よりも昆虫の身方。この先も公園管理者から嫌われ者にならない程度に多様性に対する理解を求めていきたい。

撮影日:11月20日


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