東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

立冬の夏日

2024年11月20日 | トンボ
この日曜日はヤゴ採りとアカトンボの活動に期待して多摩方面の各トンボフィールドへ観察に訪れた。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
朝から晴れて気温が上昇してくれたので、まずはアカトンボの産卵ポイントに入った。

アキアカネ(連結飛翔)

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

アキアカネ(連結産卵)

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
11月中旬にもなると翅には欠損が見られ複眼や胸部が濃い褐色に変化している事が伺える。10月中旬よりも産卵時間が短縮した印象を受けた。撮影中、半袖で十分過ごせる夏のような暑さを体感したので、前回で見納めにしてしまったカトリヤンマの活動にも期待できそうだと思いポイントに入った。

すると...

カトリヤンマ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
産卵していた事に気づかず、足元から飛び出して静止したところを、思わずそっと下から腹部を摘んで捕獲。腹部先端が汚れているのは湿地の土中に産卵した証。立冬にしては綺麗な個体だった。

カトリヤンマ

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
オスはほんの数分だけ出現し、一瞬ホバリングを見せてくれた後、ヤブの奥に消えて行った。

リスアカネ(交尾)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
11月に入り最も暑く感じられたこの日は、各地で昆虫たちの異変が見られたらしく、カマキリの孵化やアブラゼミの音が聞こえた地域もあったらしい。今日、知人からゴマダラチョウの新成虫を確認したと連絡いただいた。季節外れの暖かさが原因で発生してしまった昆虫は残念ながら長く生きられない。
この先も晴れて暖かい週末ならアカトンボの活動に期待。寒空なら越冬種の動向、捜索を楽しみたい。

撮影日:11月17日


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