一枚のはがき

個　展
先月一枚のはがきが届きました。以前勤めていた会社の上司からで5月初旬開催の個展の案内状でした。退職してからは会社関係のおつきあいはあまりしていなかったんですが、お世話になった上司からの案内であったことそして場所も遠くないということもありのこのこ出かけてみることにしました。
ギャラリーは街の中心部ではなく駐車場もたっぷりある郊外にあり、建物もこじんまりとしていて周囲も落ち着いた雰囲気が漂うところでした。

「個展」‐1
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入り口で記帳して中に入ると10数年ぶりの懐かしい上司の顔が、そして部屋いっぱいに夥しい数の油絵がところ狭しと飾られていました。まぁ絵はあまりわからないんですが、写実調の風景画で色彩のタッチが秀逸、私も知っている付近の里山、公園の新緑や紅葉の風景画がたくさんありました。ちょうど来客も切れたところでしたので久しぶりにいろいろと昔話に花を咲かせました。
絵をやっていることは知らなかったんですが聞いてみるとそれもそのはずで何と退職してから始めたとのことでした。以来10数年コツコツと書き溜めてきたそうです。80歳を過ぎた区切りとこの機会に昔の仲間の顔も見られるかもしれないということで思い切って個展を開催したそうです。話はつきないんですがあまり長居してもと思い次のお客さんが来たところで「お元気で」とご挨拶をしてギャラリーを後にしました。

「個展」‐2

私には絵、書、音楽などの芸術的才能は欠片もありません、神様は不公平なんですかね、いやいやそんなことはないですか、上司も60歳を過ぎてから発起して絵筆を握ったそうですから。
ほんの少しだけの才能とあとは努力、努力の積み重ねなんですかね。
私も老後はかくありたいですね、久しぶりにいい時間を過ごしました。

次回に続く。