いつもと変わらず
昨夜もいつ通りにいつもの場所を何もなかったように歩く
変化のない何もない一日こそ一番幸せな一日なのかもしれない
そんな事に気付かない一日が大事な一日なのかもしれない
線路内を歩いていると線路を照らし続けるライトに
キラリと光るものが線路内に点在する
ガラスの破片である
これはまだモンゴルが民主主義国家になり
国民すべてが自由で好きなように各人が自立しなさいと
宣告された後に自立できなかった人たちの
憤りの無い不満や不安の形見なのである
度数の高い35度のウオッカを一気飲みし
不満や不安を解消した形見なのである
今では人に踏まれ丸みを帯び穏やかなガラスになっているが
当時は破片として取り除こうものなら鋭利な刃物のように
人を傷つけてしまうほど危険なガラス破片だった
汚れた空気
先週から荒れ狂った嵐は何もなかったように
日常の中に溶け込んでいる
あの気を私に叫ばしたもの物の怪は
美なれども何処迄曲がるへその緒よ乞いに秋風はに吠えと散り
愛してる
嵐のあとの道も線路内も埃まみれ
風吹かねどうがいは黒煙の塊だらけ
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