イベントの集客というのは、このブログでも散々取り上げてきた悩ましいテーマの一つ。
大量の宣伝費を掛けて欠乏状態と錯覚させるような戦略は採れないし、誰でも来てくれりゃいい、と言う問題でもないし。
今年、新制静岡大学が、開学60周年だというので、大がかりなイベントを展開することになっている。
去年、青葉公園でやったのは、そのプレイベントだ。
この時はホントに突貫工事で大変だったけれど発案者北川さんの熱意で、みんな、ものすごい勢いで動いた。
荒削りだったけれど、何かが届いたんじゃないか、と言う実感もあった。
しかし、それで、静岡の人たちは、今年のことを、どのくらい記憶し、注視してくれているんだろうか。
実は、大学のwebサイト、トップページに
「静岡大学創立60周年記念事業のWebページを立ち上げました。(2009.05.01更新)」
と言う告知が出ている(せっかくなのでトップページからお入り下され)。
暫く前までバナーだけでリンクがなかった特設ページがようやく出来た。
多分、記者会見とかやって、「静岡新聞」あたりには取り上げられたのかも知れない(学内で利用できる「静岡新聞記事データベースではヒットしないけど)。
しかし、大学の中を歩いていても、そんなお祭り気分は見受けられないし、そもそも、殆どの人が知らないんじゃなかろうか?
「記念事業の概要」と言うページを見ると、文字通り、記念事業の概要が書いてある。
「詳細」をクリックすると、会場見取図やチラシのPDFが開き、更にタイムテーブルなどにリンクしている、という構造。
さて、これを見て、「よし! これは行かなきゃ!」と思う人はいますかね?
ていうか、これ、誰に向かって発信してるんだろう。
シンポジウムのコピーの中に「キミ」という二人称がある。
まさか、地域の大人達に向かってそんな言い方はしないだろうし、現役学生は出演者側らしいので、受験生?
でも、学長の挨拶文はそんな感じじゃないぞ。
シンポジウムの準備状況については彦星先生が紹介しているので、なんだか面白そうだな、と思ったりするのだけれど、だからこそ、この宣伝で良いのかなぁ、もったいないなぁと。
実際、Googleで「静大フェスタ」を検索すると、去年の報告はかなりヒットするけれど、今年の企画については、事務的な告知以外の、熱意を感じる記事は、彦星先生くらいの物じゃなかろうか。
“発信主義”。
官報と一緒。
告知すればみんなに知れ渡ったと思っている。
そういう時代はもうずっと前に終わってるのにねぇ。
昨年せっかく“街に出た”静大が、ことしはツインメッセという、隔離されたイベント空間を会場に選んでしまった。
規模の問題もあるのだろうけれど、これも、ターゲットを見えにくくしているように思える。
街の人たちは、去年のにぎわいをそれなりに評価してくださったんじゃないか--と、私は勝手に思ってるんだけど--、それが今年は来ないの?? というのはどうなんだろう。
その時静大に興味を持ってくれた人たちは、今年、ツインメッセまで来るだろうか。
受験生を増やすためなら、オープンキャンパスの企画をもっと大規模に学内でやった方が……。
まぁ、下々の声は相変わらず届かない大学なのだよね。
誰に知って欲しいんだろう。
地域の人?
受験生?
でもそのまえに、大学の中にいる一人一人が、ちゃんと大学を愛せるように、ここを誇りに思って語れるようにしなきゃ、と思うのだ。
あぁ、“愛国心”とか“郷土愛”とかと、ちょっと似てるね。
大きすぎて見えないんだよねぇ。
でも、“大学”まで、見えにくいのは淋しい。
今度の企画を通して、個別の教師や授業などではなく、一つの組織体として「静岡大学はどこにも負けないすばらしい大学」と、誰もが思えるようになってくれたら、と思う。
あぁ、“期待したい”という言葉は、こういう気分の時に出てくるんだな。
いまは、「期待しています」とは言えない。
正直、そこまで期待してませんよ。
でも、受験を考えている人は、是非この機会に覗いて欲しいな、と思います。
大学全体が魅力的である必要はないかもしれない。
こんな大学でも、ホントに真摯に学問をしている人たちはいるし、端から見ても、面白い授業やってるなぁ、という先生が居る。学生達のなかにも、すごいなぁ! というのが沢山いるしね。
それで良いんじゃないかな。
そういう、語るに足る一つ一つの積み上げでしか、大きな組織は見えてこないんだ、とも言えるし。
てなわけで、なんだかんだ言っても、足を運ぶのが吉。 です。
大量の宣伝費を掛けて欠乏状態と錯覚させるような戦略は採れないし、誰でも来てくれりゃいい、と言う問題でもないし。
今年、新制静岡大学が、開学60周年だというので、大がかりなイベントを展開することになっている。
去年、青葉公園でやったのは、そのプレイベントだ。
この時はホントに突貫工事で大変だったけれど発案者北川さんの熱意で、みんな、ものすごい勢いで動いた。
荒削りだったけれど、何かが届いたんじゃないか、と言う実感もあった。
しかし、それで、静岡の人たちは、今年のことを、どのくらい記憶し、注視してくれているんだろうか。
実は、大学のwebサイト、トップページに
「静岡大学創立60周年記念事業のWebページを立ち上げました。(2009.05.01更新)」
と言う告知が出ている(せっかくなのでトップページからお入り下され)。
暫く前までバナーだけでリンクがなかった特設ページがようやく出来た。
多分、記者会見とかやって、「静岡新聞」あたりには取り上げられたのかも知れない(学内で利用できる「静岡新聞記事データベースではヒットしないけど)。
しかし、大学の中を歩いていても、そんなお祭り気分は見受けられないし、そもそも、殆どの人が知らないんじゃなかろうか?
「記念事業の概要」と言うページを見ると、文字通り、記念事業の概要が書いてある。
「詳細」をクリックすると、会場見取図やチラシのPDFが開き、更にタイムテーブルなどにリンクしている、という構造。
さて、これを見て、「よし! これは行かなきゃ!」と思う人はいますかね?
ていうか、これ、誰に向かって発信してるんだろう。
シンポジウムのコピーの中に「キミ」という二人称がある。
まさか、地域の大人達に向かってそんな言い方はしないだろうし、現役学生は出演者側らしいので、受験生?
でも、学長の挨拶文はそんな感じじゃないぞ。
シンポジウムの準備状況については彦星先生が紹介しているので、なんだか面白そうだな、と思ったりするのだけれど、だからこそ、この宣伝で良いのかなぁ、もったいないなぁと。
実際、Googleで「静大フェスタ」を検索すると、去年の報告はかなりヒットするけれど、今年の企画については、事務的な告知以外の、熱意を感じる記事は、彦星先生くらいの物じゃなかろうか。
“発信主義”。
官報と一緒。
告知すればみんなに知れ渡ったと思っている。
そういう時代はもうずっと前に終わってるのにねぇ。
昨年せっかく“街に出た”静大が、ことしはツインメッセという、隔離されたイベント空間を会場に選んでしまった。
規模の問題もあるのだろうけれど、これも、ターゲットを見えにくくしているように思える。
街の人たちは、去年のにぎわいをそれなりに評価してくださったんじゃないか--と、私は勝手に思ってるんだけど--、それが今年は来ないの?? というのはどうなんだろう。
その時静大に興味を持ってくれた人たちは、今年、ツインメッセまで来るだろうか。
受験生を増やすためなら、オープンキャンパスの企画をもっと大規模に学内でやった方が……。
まぁ、下々の声は相変わらず届かない大学なのだよね。
誰に知って欲しいんだろう。
地域の人?
受験生?
でもそのまえに、大学の中にいる一人一人が、ちゃんと大学を愛せるように、ここを誇りに思って語れるようにしなきゃ、と思うのだ。
あぁ、“愛国心”とか“郷土愛”とかと、ちょっと似てるね。
大きすぎて見えないんだよねぇ。
でも、“大学”まで、見えにくいのは淋しい。
今度の企画を通して、個別の教師や授業などではなく、一つの組織体として「静岡大学はどこにも負けないすばらしい大学」と、誰もが思えるようになってくれたら、と思う。
あぁ、“期待したい”という言葉は、こういう気分の時に出てくるんだな。
いまは、「期待しています」とは言えない。
正直、そこまで期待してませんよ。
でも、受験を考えている人は、是非この機会に覗いて欲しいな、と思います。
大学全体が魅力的である必要はないかもしれない。
こんな大学でも、ホントに真摯に学問をしている人たちはいるし、端から見ても、面白い授業やってるなぁ、という先生が居る。学生達のなかにも、すごいなぁ! というのが沢山いるしね。
それで良いんじゃないかな。
そういう、語るに足る一つ一つの積み上げでしか、大きな組織は見えてこないんだ、とも言えるし。
てなわけで、なんだかんだ言っても、足を運ぶのが吉。 です。
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