コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

実験コラボレーション小説

2005-01-08 19:03:03 | 
ひょんな事から迷い込んだサイト。
実験コラボレーション小説

ページの構成が複雑で、少し近づきがたい感じもするのだけれど、これは収穫かも。

記述言語は、基本的に更新の履歴を残す。
単純な話、推敲は、あえて削除(破り捨てるとか、消しゴムで消すとか)しない限り、「異本」を増やす過程である。
軍記から戦争報道へ――『東山新聞』の位相――を書いた時、実況的な記述を逐次刊行物として発信していかなければならない新聞の、上書き不可能性、という問題について考えた。

ネット小説、たとえば『朝のガスパール』でも、『電車男』でも、基本的に、追記であって、上書き更新ではない。共同で作ると言っても“前”は残っているわけだ。

それに対して、このコラボ小説は、機構的にはある程度推敲過程が記録されるらしいのだが、表象的には何がどう変わっても読者にはわからない(つまり、私が今、本文をそっくり差し替えてしまったとしても、偶然の来訪者には何もわからない)ということらしい。
まだ、漠然としているが、ものすごく面白い現場に迷い込んだような……。

少し冷静に考えてみたい。
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