コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

いよいよ、世界お茶まつり2013 秋の祭典

2013-11-06 22:02:54 | 
なぜだか毎回何かしら関わっている、世界お茶まつり

いよいよ明日開幕です。


前もAAT研究会として助成を戴いていましたが、今回もサントリー文化財団の地域文化に関するグループ研究助成を受けた研究「静岡の茶業と茶文化の共同研究と発信による地域振興」の一環という位置づけです。

今回私は二つの企画に関わっています。


一つは11月8日(金)の公開討論会「深蒸し茶とは何か を語る100分間」の司会。

これ、とんでもない企画です。
近代日本を代表する輸出産品だった緑茶は様々な貿易障壁を乗り越えてきましたが、戦後、新興国の台頭、変動相場制への移行などに伴い、輸出から内需へと方針変更を迫られ、新しいお茶が提案されてきました。
そこから生産者・研究者・流通業者・茶器業者まで、様々な工夫を凝らし、日本のお茶のあるべき姿を模索してきました。そういう荒波を乗り越えて、今多くの人が「お茶」と言って飲んでいる「深蒸し」があります。
茶所静岡の伝統的な山のお茶とどこが違うのか、何故、深蒸しが生まれ、発展してきたのか。そもそも深蒸しとは何なのか、改めて問い直す企画です。
今、グローバル経済の荒波を、日本のお茶がどう乗り越えていくのか、当時を知る人のお話も含め、お茶を愛する人たちが、お茶の来し方、そして未来を、真剣に論じ合います。
11月8日(金)10:00~グランシップ904会議室
*混雑が予想されます。お早めにおいで下さい。


今日はこの研究会のメンバーが資料やパネルを会場に持ち込み、展示作業をしました。
展示されるパネルは
・急須の変遷:4枚
・製茶機械の変遷(寺田製作所より):3枚
・静岡茶共同研究会の説明:2枚
・品評会から見る深蒸し茶の変遷:1枚
・検証官能審査の集計:3枚
・初期深蒸し茶の生産者:2枚

錦園、石部さんが作って下さいました(ブログも必見)。
関連して、山寺さん御提供の様々な急須、お茶の見本なども沢山展示します。
展示は明日から土曜日まで902会議室です。
9階は茶業関係者以外あまり来ないのでは無いか、と言われていますが、本当に、滅多に無い展示なので、必見です。



展示室は晴れれば富士山が正面に見える巨船の艦橋のような場所。
人が居れば試飲も可能かも!


もう一つは、土曜日午後、茶柱文学賞の表彰式です。
これは、3年前、前回のお茶まつりの年に学際科目「茶の世界」のレポートとして提出された短編小説「茶柱」にちなんで創設された賞です。
そんなわけで、私も審査員を務めました。
本当に紆余曲折、様々な障害がありましたが、やっと開催、170点以上の応募作品の中から、大賞/優秀賞/佳作の発表、表彰が行われる他、審査員を務められた芥川賞受賞作家 松村栄子氏の講演もあります。
今回、発端になった小説の作者、静大教育学部卒業生の小林泉美さんも出席して下さることになり、私も感無量です。

茶業の新しい未来のため、日本の茶所のために、小説にどんな力があるのか、もう一人の審査員、コピーライターの廣住さんが作られた「お茶の未来を救うのは、あなたの小説かも知れません。」という、素晴らしいメッセージを信じて。


我々が準備していた9階では、既に国際会議が始まっていました。
外も、一階も、着々と準備が進み、いよいよ明日、開幕です。


本当に様々な催しがあります。
私たちの催しも是非、と言うところですが、それより何より、まず会場に来てみて下さい。
3年に一度、殆どの大学生は在学中に一度しか無い体験です。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
吉野さん関係 (こにた)
2013-11-06 22:27:51
コニ研【大学院】卒業生であり、私のお茶学の先生であり、「茶の世界」の相方であり、研究会の事務局である吉野亜湖さんは、今回も大活躍。
https://www.facebook.com/ako.yoshino.1/posts/537438046347797
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石部さん (こにた)
2013-11-07 00:43:43
石部さんはフェイスブックで今回の企画について沢山発言されています。
https://www.facebook.com/kentaro.ishibe/posts/544628025626608
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