コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

勿畏。

2008-12-27 21:23:48 | 
仕事の積み残しは山ほどあります。
申し訳ありません。

実はこのブログも、書き掛けて「草稿」のまま保存してある記事がかなり溜まっています。

「茶の世界」の話。
文学の話。
岡村昭彦のこと。
観劇のこと。

勿論大学のことも。


出来る限り年内に書きたいと思っています。
私にとって、このブログは、記憶や感覚を無理矢理にでも言語化する修行の場みたいな意味があるので、これも宿題なのだよね。




とはいえ、やっぱり最新の物から書きたくなってしまうのは否定できない。

今日は、多分今年最後の映画見物。
YOUNG@HEART

検索すれば解説も、たくさんのレビューもあるだろうから、まぁ説明不要でしょう。
良い映画。
ドキュメンタリー映画は、題材が良ければ何とかなる、というものではない。
むしろ、なんで? と言うような題材も、アプローチの仕方によっては驚くべき成果を示すことが出来るかも知れない。

YOUNG@HEARTは、まず、間違いなく、題材が良い。
登場する人達が、掛け値無しに、みんな良い。
あぁ、この人、問題だなぁ、とか、それはけしからん! とか言うのが、全然無い。
これだけでも奇蹟だと思う。
そして、手法が良い。
ただの、インタビューと経過説明、コンサート本番という形で済ませずに、途中かなり凝った“PV”が入る。
これ、最高!
そして、この監督の、対象との距離感が素晴らしい。

去年今年あたり、ドキュメンタリーとかノンフィクションとか言われる映画をいつもより多く観たと思う。
比率から言っても、かなり特別じゃないかな。

そのなかで、対象に対する敬意の有無、と言うことがかなり気になった、というのは前に書いた

この若い監督は、じいちゃんばあちゃんに良いように可愛がられながら、しっかり向き合っている。だから、安心して泣き笑いしながら観てられるんだよな。

拍手!



で、それにしても、だ。
この人達のポジティブな人生。
こういう行き方、こういう死に方。
病むこと、老いること、死ぬことは、生まれてきた以上、誰にでもやってくる。
それは恐いことではない。

最後まで全うすること。
みんなで歌を唄えばいい、と言う事じゃないだろう、多分。

ぽっくり逝きたいね。



悟りにはほど遠い、むしろ煩悩の固まりだけれど、今年の最後にこの映画を観られて良かった。
それから、全然進歩がないのだけれど、「茶の世界」を二年続け、今年は裏千家でもお話しさせていただき、少なくとも頭の中は随分整理されてきたように思っている。

頭と身体をちゃんと繋ぐこと。
そう、もう一回身体に戻すことが、きっと来年の課題だぞ、という天の導きがあるらしい。

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