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TDD山岳会山行の記録

2016冬山  八ヶ岳縦走(赤岳-横岳-硫黄岳)

2016-03-06 22:51:42 | 日記・エッセイ・コラム

2016年度冬山、八ヶ岳縦走を2月27日(土)~29日(月)で実施しました。メンバーは金田・水野・若林・今野そして笹岡(銀嶺)の五名で土曜日朝に名古屋を出ました。今年は暖冬で雪が少なく、美濃戸口から車で美濃戸のやまびこ村の駐車場まで入ることができました。(一時間の時間短縮)12時過ぎに装備をそろえ赤岳山荘前を通り過ぎましたが、赤岳山荘の駐車場は満車状態で多くの入山者が入っていると思いました。林道を歩いていくと、雪が解けて氷となっている個所が現れアイゼンを装着し林道の終点から雪が積もった谷筋の登山道となりました。雪は踏み固められ歩きやすい状態でした。15時頃赤岳鉱泉に到着すると、アイスキャンディーでは多くの登山者が、音楽が鳴る中アイスクライミングをしていました。傍にはマンモスマークのテントとバーべキュー?(アイスクライミングのイベントで下の駐車場が満車状態だったことも納得がいきました。その代り次の日にはアクシデントが発生するのですが・・・)テントを設営し内張りを取り付けていて・・・取り付けボタンと内張りの穴があわない・・・今回はエスパーステントを購入して初めて設営する為事前の予行練習をしていなかった。合うところだけボタンを取り付け何とか設営を完了した。その後は酒盛りで、食事を取り早々に就寝となる。翌28日(土)は天気もよく登山日和となった。朝6時半頃テントを出て中山峠を上り行者小屋に到着7時半頃。阿弥陀岳・赤岳が朝焼けに染まり美しかったが、稜線に雪煙がみえる。上では強風が予想され気が引き締まる思いであった。文三郎道を登り森林限界を超えた途端、風が吹き出し体温を奪っていくのがわかる状態となりました。中岳分岐では体を押すような風となり、頂上までの岩稜帯は厳しい登攀となりました。途中、中指の先が凍っている?感覚となり指を動かしたり握ったりして血流を促していました。10時20分に赤岳到着。頂上は360度遮る物なしの快晴でしたが強風のため写真を撮って小屋の陰に逃げ込みました。下を見ると地蔵尾根経由の登山者が続々と登ってくるのが見え、私たちも早々に、赤岳展望荘へ降りました。小休止後横岳に向かい、地蔵の頭を過ぎて登りにかかると今までいた多くの登山者もいなくなり、冬山縦走の雰囲気となりました。風も弱まった様に思われ冬の快晴の中の縦走を満喫しました。核心部のトラバース(落ちたらマズイ!)も通り過ぎ横岳には13時に到着しました。ここで聞き覚えのある長野県警のヘリの音が聞こえ、見るとジョウゴ沢の上部あたりでホバーリングしていて「救助活動」をしていました。(後で、ジョウゴ沢の落氷で女性が怪我をしたと知りました。)大同心・小同心の登攀やジョウゴ沢のアイスクライミングと冬の八ヶ岳は初心者からスペシャリストまで楽しめる反面、事故や遭難も発生する場所だと思いました。(安全第一です。)横岳から硫黄岳まではまた強風の中の縦走となり半端ではない風の中をひたすら歩きました。14時半硫黄岳頂上到着。強風でしたが一日天気に恵まれ、赤岳-横岳-硫黄岳の大パノラマの冬縦走を楽しむことができました。後は、テント目指して、安全に降りるだけとなり風のない樹林帯まで一気に下りました。テント場に着いたのは16時頃で、ビールとお酒が待っていました。(一人食べられず寝ていた者がいました。)その夜はのんびり体を休めて10時就寝。翌29日はのんびり下山・自由市場で買い物・小斉の湯の露天風呂・信州そば…と十二分に楽しみ帰ってきました。

 


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