1月9日午後11時に名古屋を出て、高速松本ICを降りて道の駅「風穴の里」に到着したのは、午前2時30分を過ぎていた。車中で仮眠して朝、沢渡に向かうためでトイレや自販機が利用できるため結構車がいた。テントも2張りありみな同じことを考えているようだ。駐車場は青氷が張っており気を付けないと滑ってしまう。6時過ぎに明るくなってきたので沢渡の駐車場に向かう。車は20台程度でタクシーも客待ちしている。駐車料金がいらないのはちょっとうれしい。用意をしてタクシー1台に4人で乗り込む。(釜トンまで2900円)道沿いは思った以上には雪がなくタクシーの運転手さんも正月以来、雪は降っていないとの事。ワカンはいらないなと思いつつ釜トンに入ったが、真っ暗で路肩を歩くが轟音を上げてトラックが横を通りめっちゃ怖かった。ラテを出す余裕もなくひたすら歩き所々にあるランプ・退避場の照明が頼りの20分であった。トンネルを出るとそこは雪国?のとおり一面白く細かい雪が降り注いで別の世界に来た感じであった。雪道をさらに20分歩くと霞沢岳西尾根の取り付きである松本防災事務所の看板がある。トレースはあるがそんなに深くなくアイゼンを付け装備を整える。その間3人組のパティーが追い越して行った。ラッセルするほどの雪ではないが取り付けから急登が続きアイゼンがないと足場が確保できない登りが続き、高度を上げると間隔をあけて風が強く吹きだしてきた。気温は低く視界も良くない状態のままで明らかに天気は悪い方向に向かっているように思う。1900m地点で2張りのテントを確認。一つは追い越して行った3人組で、もう1張りは不明。(後でわかったが2人組の男性パティーでここから上のトラバースでルート工作をしていた。)テントを通り越し、トラバースに取りついたところ2人の男性が先行してラッセルをしていた。此処は雪が深く足場もすぐ崩れる難所で抜けるのに苦労した。1950m地点でテントを張ることにした。(先行2人組が下にテントを張っていたとは思っていなかったので2000m地点にテント場を張るスペースがない可能性があったため。)狭い尾根に人が歩けるスペースを空け、4人用テントを設営する。風もだんだん強く雪も明らかに積もりだしてきている。風の通り道らしくブロックを切り出す雪もなく防風ブロックなしの設営となった。1900m地点では雪が多くしっかり防風対策が取れると思う。テントに入り水を作りながら、ワインで乾杯。夕食は五目御飯・もち・つまみ・・・。夕方男性2人組が返ってきて通り過ぎる気配がしたが外は雪が降り続き風もだんだん強くなってきている。天気予報も悪天候を示し回復は明後日との事で取り敢えず、朝の状況を見ることとした。シュラフに潜り込んだが足が冷たくザックに足をいれようやく寝ることができた。しかし時折テントのポールが折れそうな風が吹き何度か目覚めてしまった。