7:00に西穂【2701m】に到着。天気は快晴で360度遮るものなし。此処からいよいよ核心部で、地図での距離は短いがコースタイムは6:30・・厳しいコースが続くアップダウンも気力を削ぐレベルの連続で息が上がる。間ノ岳・天狗の頭・ジャンダルム・ロバの耳を通過して奥穂高【3190m】に到着したのは15:00。天気は一日快晴で、非常につかれたが十二分に楽しめた一日であった。写真を撮り奥穂高山荘に向かう。山荘が見えてテント場を見るとまたまた満杯状態。結局ヘリポートにテントを張ることとなった。それにしても人が多い。今回8月の悪天で山に来られなかった人が一気に押寄せて来た様だ。朝4時に西穂を出て奥穂のテント場についたのが16時で、12時間のハードな工程でわたくし完全にへばってしまいました。ビールも飲めず食事もとれない状態となり・・・ここで今回は此処までとし明日、白出沢を降りることとなりました。(寄る年波と、トレーニング不足!) 下山と決まれば、明日は温泉で一泊と話がまとまり早々に就寝。風があり露結した氷の粒が顔にかかる中熟睡。(私以外はあまり良く寝られなかったようだが・・)翌朝はゆっくり起床朝日をテントな中から眺める。スープと行動食のパンで朝食をとりテント撤収。今日も天気は快晴で多くの登山者が行列を作り奥穂に登っていく。私たちは小屋裏から白出沢を下っていく。日陰でまだ薄暗いが石畳みの道が両側に迫った崖の間を縫うように下っていく。2時間ほどで石畳みの道は終わり沢の壁につくられた鎖のある道となり最後は尾根通し樹林帯の道となった。4時間で白出沢出会いとなるが、登ると7時間かかり変化の乏しい道のため、登る事はないと思う。後は沢沿いの林道を1時間20分で新穂高温泉バスセンタ-に到着。観光センタで今日の宿を紹介してもらう。今日の宿は中尾温泉「民宿滝沢」となりロープウエイで車を取に行った水野さんを待つ。しかしいい天気だ。宿には2時過ぎに入り露天風呂・内風呂に入り缶ビールで乾杯を繰り返した。6時の食事が待ち遠しく、飛騨牛・イワナのおつくり、マスの笹焼き等々御馳走に箸が進む。(このころには、今野の食欲回復)その夜は早く就寝、夜明け前に露天風呂に行きゆっくりと名古屋に帰ってきた。槍~奥穂は次回に回し人のあまり来ない時期にしようと話した。今後とも安全第一で楽しい登山を続けていきます。
今野 記