優しきお接待（優しい海の町からその2）

神浦では瀬戸芸の10作品が各所で展示されており、神浦のバス停に降り立つと、地域の人たちが遠方の３作品を車で案内するために待機してくださっていました。

そして「お接待でお茶やお素麵もご用意いしていますので、あとで寄ってください。」とのお言葉。瀬戸芸期間中の土日を中心にお接待をしてくれているそうなんです。

バスに乗り損なってしまったわたしは、その時の言葉を思い出し“お接待”の場所まで行ってみることにしました。

テントが張られている場所に行き、カウンター越しに「こんにちは！」と言うと、
「こんにちは、どうぞどうぞ、いらっしゃいませ！」と満面の笑みと一緒にメニューを見せてくださる。
そこにはお茶、麦茶、コーヒー、梅ジュース等々たくさんの飲み物の種類と一緒に、素麵、おにぎりと書かれていました。

「何にされますか？」と聞かれたので、
「麦茶とお素麺をお願いします。」と答えると、
「お素麺だけだと少ないので、おにぎりもいっしょにいかがですか？」
とニコニコ。

では「おにぎりもお願いします！」と答えると、
「はい！」そして「ワンセットお願いしまーす。」という声が、奥の厨房に向かって響いていきました。