青空を信じて（優しい海の町からその3）

お接待のお素麺とおにぎりをいただいた後、青い空と海が気持ち良くて、じっとしていられない気持ちになりました。

今回の瀬戸芸めぐりでは山道も坂道も数㎞なら歩くのはしばしば。けれどバスで来た峠道を徒歩で帰る自信はまったくありません。

どうしようか？
行こうか？よそうか？
帰るのは無理だとしても歩けるところまで、せめて次のバス停まで歩いてみようか？

そんなことをあれこれ考えているとどこからか
「歩き出してみれば、なんとかなる！」
そんな声が聞こえた気がしました。

ふと後ろを振り返ると、200m程後ろに、もうひとり歩こうとしている若い男性の姿が見えます。

どうやら私ひとりではなさそうだし、
「この青空を信じて、歩いてみよう！」

そうして緩やかな登り坂を歩き出したのです。