北川村「モネの庭」

高知県北川村にある「モネの庭」マルモッタン。

この庭園は、フランス·ジヴェルニーにある「モネの庭」をモデルに造られていて、本家フランスの「モネの庭」から公認された世界で唯一の庭なのだそうです。

モネは、列車から見た風景に魅せられて、43歳の時にフランス北部のジヴェルニーに移り住みます。

そして自ら草花や木の種類を選び、３つの温室を建て、６人の庭師を雇い、世界中から珍しい植物を集めるなど、庭づくりにたいへんな情熱を傾けた。

そうして理想の家と庭を作り上げ、創作活動に励み、オランジュリー美術館に展示されている大連作の「睡蓮」を死ぬ間際まで制作し、86歳でこの世を去ります。

高知県の山村にある北川村の「モネの庭」は2000年に開園されました。
それ以前は高齢化と人口減少に悩む村。
特産のユズを基幹とした村おこしを考え、ユズのワイナリー事業誘致を目指すも上手くいかず、方向転換。

ユズとワイン。そこから発想した事業は、自然の中に庭園を作るという構想に結びつき、「モネの庭」にたどりつきます。

まったく手筈もなく担当者がフランスに行き、コーディネーターとともに何度も何度もチャレンジを続け、そうしてついにクロードモネ財団理事長より
「小さな村の頑張りに協力しましょう」
という言葉をいただけたのだそうです。

この庭園の美しさを支えている情熱。
支え続けている情熱。

この庭園にはその生命力が息づいています。