気弱なゴール

もう何年も前の夏のこと。
出先で初対面の方に、「受験生の娘がいて、本人は美大に行きたいのですが、模試の結果もよくないし、諦めた方が良いと先生にも言われいます。何かアドバイスをいただけませんか？」
と言われたことがありました。

ふだんまったく観るだけのことはしないのですが、
何十秒か目を閉じて耳を澄ませていると、冷蔵庫に入った赤いトマトが観えたので、
「毎日１個ずつトマトを食べたらいかがですか？」
とひとことお伝えしました。

それから２年ほど経ったある日、見知らぬ女性に声をかけられました。
「あの時はどうもありがとうございました。」
そう言われても、まったく思い出せずにいると、
「娘が受験の時に、毎日トマトを食べるように言われて、、。あれから本当に美大に受かったんです。あの時毎日メロンを1個食べるように言われたらぜったい無理だったんですが、言われたのがトマトだったので続けられました。」
とのお話でした。

でっ！ここからが本題。
受験ではないけれど、わたしもひとつのゴールを目指すことにしました。
いつものうどん店で「ぶっかけの小ですねね！」と好みを憶えていてもらえるのは嬉しいけれど、
時にはぶっかけうどん以外も食べてみたい。できれば「今日は何にしますか？」と聞いてもらいたい。（言えないんです、今日はカマタマにします、、とは。）
そのために何をするか！！

トマトよりももっとお金がかからず、今すぐにでもできること。
やはり言葉エネでしょう、、。

昔から多くの人が言っている、「ありがとう」という言霊の威力。
改めてこの言霊に頼ろうと、しばらく使っていなかったカウンターを手にして、
昨日から「ありがとう」を口にした数を数え始めました。
愚痴をこぼさず、ひたすら実行するのみなんです。