木漏れ日日記

日々、多くの人たちとのふれあいの場所が欲しくて綴る日記です。
ご感想等、コメントをいただけると嬉しいです。

いたみの先に

2018-08-17 07:10:11 | 日記
お盆明けの16日。
10年以上会っていない友人と長い長い電話をしました。

これまで会っていない間のこと、今現在のこと、
とめどもなく溢れるようにしゃべった後、
ふと彼女が、亡くなったお母様のことを口にしました。

「車椅子には乗ってはいたけれど、病気の辛さも痛みも口にせず、一緒に旅行もして、亡くなる前日も元気に穏やかだった母が、息を引き取る2時間前にすごい声で、『イタイ!』って言ったの。あのイタイという言葉、あれは“痛い”ということだったのか“この世にいたい”ということだったのか、どっちだったと思う?」

その言葉を聞きながら、彼女の優しかったお母様の顔を思い浮かべました。
すると
「イタイとは、生まれる時に産道を通るあの痛み。」
という声がしました。

そうか、自分が産道を通り抜ける時に味わった痛み。
この世に生まれる時の、“希望”に満ちた痛みなのか!
と思った瞬間、また声がしました。

「この痛みがあってこそ、娘たちに出会えた。」

この世を去る間際、彼女のお母様は「イタイ」と口にしながら、
痛みの先にあった喜びに包まれながら、
あちらの世界に帰って行ったのだと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今からできること | トップ | エール »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。