古今東西 珠玉の言の葉めぐり

これまで心に響いた珠玉の言葉を写真とともに掲載します

2010年 9月号

2010-09-26 | 言の葉



「見渡せる限りの雲海を下に見る 富士は孤独も大きかるべし」 多賀葉子
南アルプス千枚岳から撮影(1991年8月)









「曼珠沙華 一むら燃えて秋陽つよし そこ過ぎている しづかなる径」  木下利玄(1886-1925)
「曼珠沙華 ひたくれなゐに咲き騒めく 野を朗らかに 秋の風吹く」   伊藤左千夫(1864-1913)






奈良県庁屋上より 東大寺、若草山方向を望む  右に奈良国立博物館が少し見える










 奈良県庁屋上より興福寺を望む






                                         フェノロサ(1853-1908)   岡倉天心(1862-1913)


* その他の参考資料
  ・講談社「近代秀歌」木俣修著
  ・シャープ電子辞書パピルス

著作・制作 KY企画

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2010年 8月号

2010-08-25 | 言の葉




島崎藤村(1872-1943) 高山に登りて遠く望むの歌 『詩集 夏草』より
 写真上 昭和60年8月 八ヶ岳で
 写真下 昭和59年8月 南アルプス 白峰三山で








                                                      
 藤原兼輔(877-933) 三十六歌仙の一人









                                                     
 藤原宮蹟の蓮池 後方は大和三山の一つ 畝傍山

「蓮は泥より出でて泥に染まらず?  汚い泥にもかかわらず綺麗な花を咲かせる蓮はえらいと言いたいらしいが、じゃあ聞くが、綺麗な流水かなにかで
蓮は花を咲かせられるのか? 蓮が花を咲かせるのは泥のおかげなんじゃないのか? おいッ」

「おいッ て。 何なんですか。それ。 暑いからってイライラしないでください。 わかりましたよ。 こんど、聞いときますよ。 蓮に。」



* 主な参考資料 
  中央公論社 『日本の詩歌1 島崎藤村』
  シャープ電子辞書パピルス
  ウィキペディア

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2010年 7月号

2010-07-26 | 言の葉



                                                         立原道造(1914-1939)  「夏花の歌」より抜粋











     島崎藤村(1872-1943)











「立葵 先の先まで 咲きのぼる」    山本敏子










                       人生、時には方向転換もアリ・・・か・・・



* 許諾の必要なテキストは著作権者の許諾を得て掲載しています。
* 主な参考資料
   青空文庫 立原道造
   教育芸術社 「中学生の音楽3」


  
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2010年 6月号

2010-06-19 | 言の葉








                                                            源頼政(1104-1180)

いずれあやめかかきつばた・・・はたまた菖蒲か花しょうぶかジャーマンアイリスか?
画像をクリックすると拡大します。拡大画面から戻るときは、左上の戻る←ボタンを使ってください。








鴨長明(1155頃-1216)







芥川龍之介(1892-1927)
フランスの作家、ジュール・ルナール(1864-1910)の『博物誌』に、「青蜥蜴 ペンキ塗りたてご用心」というのがある。 
芥川は、「おのれも」 の 「も」一文字でもって、遠いフランスの作家と 楽々とコラボレーションをやってのけた。 素晴らしい!!




* 主な参考資料
  ・新学社「活用国語便覧」
  ・シャープ電子辞書パピルス


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2010年 5月号

2010-05-20 | 言の葉
ロンドン トラファルガー広場



ネルソン(1758-1805)

英国の海軍軍人 トラファルガーの海戦で勝利。ナポレオンの英国侵攻を阻止した。

ネルソン提督像が、なぜあんなに高い円柱の上にあるかというと、あそこからフランスを睨んでいるからとか。
台座のレリーフはナポレオン軍の大砲を鋳溶かして作られた。

広場のベンチで休んでいると、波の音がずっと聞こえていた記憶がある。1999年5月のことだが、現在でも聞こえるのだろうか。





ロンドン塔

                                                                            ロンドン塔に通じるタワーブリッジ
夏目漱石(1867-1916) 『倫敦塔』より抜粋

---主人に今日は塔を見物して来たと話したら、主人が鴉が五羽いたでしょうと云う。・・・
「あれは奉納の鴉です。昔からあすこに飼っているので、一羽でも数が不足すると、すぐにあとをこしらえます、
それだからあの鴉はいつでも五羽に限っています」と手もなく説明するので、
余の空想の一半は倫敦塔を見たその日のうちに打ち壊されてしまった。---





バッキンガム宮殿前広場

バッキンガム宮殿の有名な衛兵交替を見に行ったら、次々と衛兵やら騎兵?やらが出てきてびっくり。
通常の衛兵交替でもこのように豪華なのだろうか。それとも何かの記念日だったのか。

個人旅行だったので、いまだにわけが分からない。1999年5月29日のことでした。

画像をクリックすると、拡大します。

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勝海舟(1823-1899)
咸臨丸での太平洋横断、坂本龍馬の教育、江戸城無血開城等々の偉人。


* 主な参考資料
  ・JTBの街物語 「イギリス」
  ・青空文庫 夏目漱石『倫敦塔』
  ・シャープ電子辞書 パピルス
  ・岩波文庫 「ことばの花束」

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2010年 4月号

2010-04-18 | 言の葉


京都 法金剛院のしだれ桜(待賢門院桜)

崇徳院(崇徳天皇)1119-1164 鳥羽天皇の第一皇子、母は待賢門院

法金剛院は、待賢門院が平安時代末に復興。 池を中心に極楽浄土を模した庭園が造られた。 西行を始め多くの歌人が訪れ、歌を残しているそうです。





                                   満開の待賢門院桜

待賢門院(1101-1145)が薨じた時、崇徳院は26歳くらい。 その約10年後の保元の乱で、崇徳院方は敗北、院は讃岐に配流され、その地で崩御された。








崇徳天皇白峯御陵(香川県坂出市)

西行法師は、崇徳院の崩御後、慰霊のために当地を訪れた。そのとき通ったとされる道が「西行法師のみち」として整備されている。


クリックすると拡大します。




「西行法師のみち」   歌碑は三首とも崇徳院御製

   ・ 濱千鳥 跡は都へ通へども 身は松山に音をのみぞなく (源平盛衰記)

   ・ 瀬を早み 岩にせかるる瀧川の われても末にあはんとぞ思ふ (詞花和歌集)

   ・ 一たびも聞きし御法を種として 佛の身とぞたれもなりぬる (久安百首)

 








仏教伝来の地 石碑(奈良県桜井市金屋) 
 
日本書紀にあるこの記述は、日本に仏教が伝来したことを示す最初の記録といわれている。 欽明天皇13年は西暦552年。

百済の聖明王の使者は泊瀬川を遡り、当時、大和朝廷の玄関口として賑わっていた海石榴市(つばいち)、現在の桜井市金屋に上陸したとされる。


クリックすると拡大します。



*主な参考資料
  岩波書店 新日本古典文学大系⑩「千載和歌集」
  法金剛院参拝案内
  新潮社 辻邦生著 「西行花伝」
  新潮社 日本古典集成 「山家集」
  小学館 日本古典文学全集3 「日本書紀②」
  

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2010年 3月号

2010-03-20 | 言の葉

                                                                          これは・・・ さ蕨ではないが、蕨・・?
志貴皇子(?ー715?) 天智天皇の皇子 
写真は奈良県月ヶ瀬 竜王の滝








京都府木津川市 恭仁(くに)小学校(昭和11年築) 
体育館がなく、講堂(右下)は天井が低いのでバスケットゴールが入れられないため、校庭に出してあるそうです。(警備員氏談)
「木造で風情はあるが、維持がたいへんです。」(煙草を吸いに外に出てきた教職員氏談)
なお、小学校の裏には、聖武天皇が740年から4年間、都をおいた恭仁京遺跡や国分寺跡があります。                  









                                                                   与謝野晶子(1878ー1942)



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2010年 2月号

2010-02-05 | 言の葉

鴨川のユリカモメ 昭和55年撮影

伊勢物語に登場する「みやこどり」はユリカモメのことかといわれている。「京にはみえぬ鳥なれば」 と書かれているとおり、
昭和29年頃鴨川沿いに住んでいたことがあるが、その頃にも鴨川にこんな鳥はいなかった。
ウィキペディアによると鴨川に初めてユリカモメが現れたのは、1974年(昭和49年)とのことです。














宮沢賢治(1896-1933)この夜半おどろきさめ












京都智積院の早咲き紅梅 2010年1月30日撮影                    紀友則 平安時代前期の歌人 生没年不詳




* 今回掲載のテキストはすべて著作権が切れています。
* 主な参考資料
  岩波書店 新日本古典文学大系⑰
  小学館「女学生の友」昭和32年6月号付録「日本名詩集」
  シャープ電子辞書パピルス


                                                著作・制作 KY企画 

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2010年 1月号

2010-01-01 | 言の葉
謹賀新年



「晴れわたる 空より投網を打てるごと 裾野広げて初春迎うる富士」 多賀葉子
写真は 伊豆スカイライン 西丹那駐車場より撮影(2003年1月2日)
    


 



「牡丹花は咲き定まりて静かなり 花の占めたる位置のたしかさ」   木下利玄(1886-1925)





「駒とめて袖うち払うかげもなし 佐野のわたりの雪のゆふぐれ」   藤原定家(1162-1241)




                                     1996年冬 北京の街角で
      ルソー(1712-1778)

                  



* 許可の必要なテキストは著作権者の許可を得て掲載しています。
* 主な参考資料
   講談社 木俣修「近代秀歌」
   岩波文庫「ことばの花束」
   シャープ電子辞書「パピルス」
                                                    著作・制作 KY企画

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2009年 12月号

2009-12-18 | 言の葉
春日若宮おん祭  2009年12月17日


山本敏子 賛美歌312番




「いざ出立 烏帽子正して おん祭り」   山本敏子

奈良市春日大社の大祭礼「春日若宮おん祭」は、1136年に始まった。毎年、12月15日から4日間行われ、今年で874回目だそうです。








    ははー(平伏ッ)                 二宮尊徳(1787ー1856)  小田原市にある二宮尊徳翁の生家と尊徳像









  大根涅槃図                             

「涅槃寂静」とは、仏教の三法印(?!?!)の一つである・・・とか。 また、漢数字の世界で「涅槃寂静」とは、10のマイナス24乗(?!?!?!)の単位であるそうです。
ちなみに10のマイナス23乗の単位は、昨今話題の「阿修羅」だそうです。
















* 許可の必要なテキストは著作権者の許可を得て掲載しています。
* 主な参考資料
   ウィキペディア
   「日本の名言名句」大創産業
   小田原市尊徳記念館資料

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