こんばんは。
今大会日本初めての金メダル獲得競技になりましたね。
真夜中に眠い目を擦ってご覧になっていらっしゃった方には、最高
の瞬間になったのではないでしょうか?
自分はショート&フリー共にリアルタイムで見ていました。
只次の日仕事の曜日もあり、21時には就寝して途中起きて見た後
、又いつもの時間迄寝る形を取りましたが、これは結構疲れも出ず
に良かったです。
19と20日には女子のショート&フリーもあるので、寝ずに見るか
迷っていらっしゃる方にはお勧めします。
私も同じ方式で、女子もリアルタイムで見るつもりです。
と前書きはここ迄にして本題に入りますね。
只、あくまでも独断と偏見で書きますので、そうなんだあ~位でさら
っと流しておいて下さい。
今回彼が金メダルに輝いたのは、昨年から続くいい流れにしっかり
乗れたのが一番だと思います。
最大の勝因は、昨年末グランプリシリーズでライバルのPチャン
選手を倒してチャンピオンになった事です。
これで目の前が一気に開けました。
それ迄チャン選手は世界フィギュア選手権3連覇…最強でした。
もしそこでも2位になっていれば、精神的に超えられない壁となって、
ソチ五輪に臨む前から大きなハンデになっていたでしょう。
その呪縛から解き放たれた意味は大きかったです。
そして第2は個人戦に先駆けて、今大会から団体戦が開催された
事です。
初出場によるド緊張を、かなりの程度緩和させる事が出来ました。
その場で自身の調子と会場の雰囲気を、実践の場として体験出来
た事は大きかったです。
特に日本の場合は、ペアとアイスダンスは世界のレベルから遠く離
れており、どう男女シングルで頑張っても金や銀には届かない事も、
滑るに際して精神的に余裕を持たさせたと思われます。
第3はブライアン・オーサーコーチに師事した事です。
彼は20数年前の現役時代、ミスタートリプルアクセルと呼ばれる
程、男子で当時では美しいジャンプを飛んでいました。
そのコーチから指導を受けたジャンプの安定さと美しさが、羽生選
手の高い技術点に繋がった…
演技の後半に、得点の高くなるジャンプ構成プログラムを持って来
られたのも、そうした裏付けがあったらばこそ。
的確な指導→高い技術の体得→2種類の4回転→後半にジャンプ
を配置→金メダル獲得。
今回ライバルのチャン選手はそのトリプルアクセルが苦手で、フリー
ではステップアウト、ダブルアクセルでもバランスを崩していました。
元々演技構成点の高いチャン選手ですから、もしその苦手なアクセ
ルを克服する為に、同じカナダ人のオーサーコーチを選んでいたら、
あるいはチャン選手が完勝していたかもしれません。
結果的には技術点でこの違いが金銀を分けました。
第4は団体戦の疲れから、ライバル達が彼と付き合うようにフリー
で完璧な演技が出来なかった事です。
(本番を滑ると、1回当たり400M全力疾走したのと同じ消耗)
特にメダルの有力候補であったプルシェンコ選手は、ロシア代表枠
が一人でショート&フリーとフル出場だった為、団体金メダル獲得
には貢献したものの、個人戦では古傷の腰痛が再発棄権で出場す
ら出来なくなってしまいました。
又、最大のライバルだったチャン選手も信じられない細かいミスの
連発で得点が伸びませんでした。
メダルセレモニー後のコメントを掲載したサイト
あとはジンクスとも言える事ですが、世界選手権やWカップを何
連覇している選手は、五輪では金メダルを取れないというものがあ
ります。(女子ジャンプの高梨選手はその典型)
フィギュアスケートに限って言えば、かつての女王・米国の女子M
クワン選手がそうでした。
世界選手権で5回もチャンピオンになっていながら、各々出場した
長野とソルトレイクシティ両五輪では2位と3位に沈んでいます。
加えて言うなら五輪連覇も難しいと言えます。
選手のピークと年齢の関係もありますが、総じて国際フィギュア審
判界は、同じレベルなら若手の選手か違う選手を評価する傾向に
あります。
近年では連覇は、84年サラエボ、88年カルガリー両五輪で達成
した旧東ドイツのカタリーナビット選手以来誕生していません。
という事は19・20日に開催される女子のメダルの行方も、自ず
と見えてきますよね?
現段階でもある程度予想は立てられますが、より精度の高いもの
となると、やはりショートを見たうえで絞った方が良さそうです。
只、現地開催の強みと金メダルへの大きな流れから類推すると、
あの選手が1位に輝きそうな気がしています。
今回はフィギュアスケートを齧った事があるのを踏まえて纏めて
みました。
文章のみにも拘らず、ここ迄お読み頂いてありがとうございました。
女子でも日本が金メダルを獲得出来る事を信じましょう。
では。