夢の途中で

なかなか実現出来ないのが夢…
でもその途中の風景&出来事を楽しむのも、また人生と実感しているこの頃。

2012年東京湾大華火と深川祭り

2012-08-15 00:30:38 | 散歩
 8月11日と12日行って来ました。
いずれも短時間でしたが、非日常を味わえた意味ではホント良かったです。

 まずは2年ぶりに開催された東京湾大華火大会…。
タイトルが花ではなく華の字が使われている位、毎年華やかに行われるのが
恒例です。
特に今年は昨年大震災で中止になった事もあり、いつもに増してみんな待ち
遠しかったのではないでしょうか?

 まあ何はともあれ画像から。

レインボーブリッジ上に打ちあがる大玉花火!!

 場所は品川駅から徒歩20分にある港南大橋からです。
着いた時にはもうたくさんの人達でごった返していて、なかなかいい場所が
確保出来なかったのですが、何とかタイミングもあっていい感じで撮れまし
た。


同じく港南大橋からレンボーブリッジと大玉花火!!

 これは1枚目に比べると光は明るいものの、単色の輪になっています。


1枚目2枚目と同じ場所にて

 若干別の2枚とは違う感じでしょ。
花火は色々なバリエーションで打ち上がるので、花開いた時新鮮な感動を
味わえます。

 11日はお天気があまり良くなくて、夜になっても雲が厚かったせいか、
一番高く上がる花火は残念ながら雲の上で炸裂していました。
それが一番見どころがあるんですが、ちょっと残念でした。
只、少しは雰囲気が伝わったでしょうか?

 一方12日は、江戸の三大祭に数えられる深川祭りを見に門前仲町まで
行って来ました。
やはりここも昨年は中止になった様で、今年4年ぶりに本祭りが開催とあ
って、いつも以上に盛り上がりを見せていた様に見えました。

 ここのお祭りは毎年開催されてはいるのですが、各地のお神輿が一斉に
練り歩く本祭りが3年に1回なんです。
わっしょいの掛け声と漕ぎ手に容赦なくかけられる水しぶきに特色があり
ます。(別名水かけ祭り)
下町という土地柄と古くからの歴史があるだけに、男気と活きの良さを感
じられていつもその醍醐味を体感出来るんですよ。
とりあえずは画像を一枚…。


富岡八幡宮前のお神輿渡御

 出掛けた時間が遅かったので、殆どのお神輿が地元に帰ってしまってい
たのですが、このお神輿はたまたま八幡様が御倉だったのでいい場面が
撮れました。

 この地域には高校生から大学生の時期にかけて住んでいたので、凄く懐
かしく感じて色々歩きましたが、ご多分に漏れずマンションが立ち並んで
風情がすっかり無くなってしまった感じがしました。

 折角なので周辺を散策したところ、かつての我が家に近い所で幸運にも
もう1騎と出合えました。

都内でも開店した時期が5本指に入る、最古参のセブンイレブンとお神輿

 
 半被に牡丹と描かれているでしょう?
この辺りにはその他古石場という地名もあり、何だか江戸の名残を感じら
れて好きなんです。
帰り掛けには、多感な頃いつも通学で渡っていた橋からの風景を撮ってい
ました。


東富橋から眺める運河 かつては水面に材木が浮かび木場と呼ばれて
いました。

ああ、時が流れるのは早いなあ~夕暮れとも相まって感傷的な気持ちに
なりながら家路につきました。

 追記)
 これ誰だかおわかりになりますか?


 正解は伊能忠敬です。
江戸時代正確な日本地図を作った人で有名ですが、測量に出たのがまさに
お祭りのあった富岡八幡宮だったそうです。
自分が住んでいた頃には無かった銅像ですが、50歳になって家業を息子
に譲り、一人江戸に出て年下の先生に就いて学び、55歳にして出掛ける
姿は力強く凛々しかったです。
前回佐原で出会った時は人生の転換点、今回ももしかしたらその前兆なの
かもしれません。
尊敬する人に出会えてホント嬉しかったです。


 

銅メダルは一番輝く色??

2012-08-11 13:16:30 | 日記
 7月27日から始まったロンドン五輪も残すところあと僅かになりましたね。
日本では決勝戦等の放送が真夜中に多い為、きっと寝不足気味の方々もたくさん
いらっしゃる事でしょう。
かくいう私も連日連夜のテレビ観戦で、平均睡眠4~5時間で頑張っています(笑)。

 ところでタイトルを見て、皆さん不思議に思ったことでしょうね。
一番いい色は誰が見ても金メダルで、次が銀メダル位の事はおわかり…。

 でもここ迄ずっと観戦してきて、人生ドラマが一番詰まっている意味では、銅メダ
ルは金メダルの比ではないと感じています。
流す涙の深さは、世界中のどんな単位でも測れないでしょう。

 しかも銅メダルには、種目によって同じメダルなのに2つの意味を持っています。
ひとつは金メダルへあと一歩で敗れて3位決定戦に回ったものと、敗者復活戦で
勝ち上がって手にするものと。

 前者は銅メダルで、悔しい気持ちに区切りをつけなければならないのに対して、
後者は絶望から一転努力の証のメダルを手にして、達成感に浸れる大きな違いが
あります。

 上記は主として柔道を指しますが、3位決定戦を行わないボクシングと共に銅
メダリストが2人出るのも、何だか格闘技の世界ならではの優しさを感じますよね。


画像は、8月11日午前10時現在の各国メダル数 日本は35個。内銅メダル
は16個、比率47%。

 実は中盤迄、各国が獲得したメダルの中で銅メダルの比率が一番大きかった
のは何を言う日本でした。
現時点では総数10個以上の国々では、ウクライナ、ブラジル、カナダに次ぐ
第4位ですが、それが30個以上となると今も1位になっています。

 う~ん、何だか銅メダルって日本人そのものではありませんか?
金メダルを奪取する程一番強くはなれなかったけど、かと言って4位以下に転落
する様な練習量努力ではなかったと。
そしてその悔しさをバネに、又次の目標に向かって律儀にコツコツと更なる努力
と練習をしていく姿は、何だか殆どの日本人の人生そのものに重なりますよね。
(因みにお隣り韓国は、総数では日本より少ない27個ですが、金メダルが13
 個と対照的な数字に。これも何だかわかる様な気が…)

 過去の五輪を見ても、恐らく団塊世代以上の日本人の心に一番印象に残ってい
るのは、1964東京五輪で陸上競技唯一メダルを取った円谷幸吉選手でしょう。
マラソンで2位で帰ってきながら、国立競技場のトラックで英国選手に抜かれて
順位を落とし、それでも最後迄力を振り絞って獲得したのが銅メダルでした。
彼は若くして夭折してしまいますが、そのひたむきな姿と胸を打つ悲劇の最期は、
その銅メダルと共に100年後でも200年後でも、日本人の心から失われる事
はないと思われます。

 今大会、日程が進むにつれて日本の金銀比率が高くなってきましたが、ラスト
は前評判にも上がらない男子マラソンで、価値ある銅メダルが取れるかにありそ
うです。
そんなドラマが3位決定で見られれば、ロンドン五輪も又新たな記憶として日本
人の心に刻まれるのは間違いないでしょう。
では。