📣ガッツせんべい応援団と大阪市教育委員会との「久保敬元校長の文書訓告取り消し」協議のご案内
レイバーネットHPに掲載していただきました。
http://www.labornetjp.org/news/2023/1681543999315staff01
大阪の志水です 📣ガッツせんべい応援団と大阪市教育委員会との 「久保敬元校長の文書訓告取り消し」協議のご案内 ◆日時 4月18日(火)17時~19時(2時間) ◆場所 大阪市役所地下1階 第一共通会議室 ※zoom参加も可能です。ご希望される方は、下記メールアドレスまで、会場参加もしくは zoom参加を記載のうえ、お知らせください。 連絡先:zaza0924@yahoo.co.jp(志水) 春の統一地方選前半が終わりました。大阪では、府知事選をはじめ市長選・府議選・市 議選において大阪維新の会は圧倒的な強さを見せ、維新政治続行が明白になりました。維 新がまったく争点にしなかった、いや争点にすれば不利と分かっているゆえできなかった 大阪へのカジノIR誘致問題ですが、それでも選挙結果によりカジノIR誘致は弾みがついた ことはたしかです。現に、早速政府は大阪カジノIR計画を認定しましたが、これは大阪に とって大問題です。しかし、ここではカジノIR問題ではなく、維新教育施策公約を振り返 り、本題に入りたいと思います。 カジノもコロナも不利になるゆえ争点化を避けた維新の会は、知事選をはじめ最大の選 挙公約として掲げたのは「教育無償化」でした。たしかにインパクトのある公約ではあり ました。ただ、その内容を精査していくと、過去の実績についても虚偽と言えるほどの不 正確な表現もあり、また、高校・大学の「授業料減額制度」をそのまま「授業料無償」と 表現することにも疑義がありました。それでも「教育無償化」というキャッチコピーは府 民にとっては魅力的に映ったかもしれません。ただ、この10年あまりの大阪の公教育を振 り返ってみると、「教育無償化」を打ち出すことより、今すぐにでも取り組まなけばなら ない施策が多々あったはずです。それらについては一言も触れず、ただただ「教育無償化 」を唱える維新にはやはり不信しかありませんでした。 さて、前書きがすっかり長くなってしまいましたが。ここからが本題です。 2021年5月17日、松井一郎大阪市長に「提言」を出された木川南小学校久保敬校長(当 時)のことを覚えておられるでしょうか?「提言」は維新市政における学校の危機を如実 に示していたこともあり、マスメディアが大きく取り上げ、その反響は大きく、「提言」 は瞬く間に全国に広がり、多くの方々の共感を呼びました。 ところが、大阪市教育委員会は、同年8月20日、久保敬さんを「文書訓告」に処しまし た。文書訓告は、公務員が不祥事を起こした時に処される、懲戒処分より軽い処分です。 といっても、懲戒処分の場合は、不当だと思えば人事委員会に審査請求することができま すが、文書訓告は不利益処分とはみなされず審査請求できないというのが教育委員会の説 明です。 しかしいうまでもなく、久保さんは不祥事を起こしたわけではありません。にもかかわ らず、なぜ「文書訓告」が発せられたのか?いくつもの団体が教育委員会に抗議をし、多 くの市民も処分撤回の声を上げました。ところが、教育委員会は「関係法令等に基づき慎 重に検討した結果、文書訓告とするのが妥当であると判断いたしました」と繰り返すばか りでした。 長年、維新政治のもとで、公教育の問題とかかわっていれば見えてきますが、行政は維 新施策を批判する久保校長を懲戒処分にしたいと考える松井市長をはじめ大阪維新の会に 忖度したとしか思われません。その証左に、大阪市議会においては、維新の会所属の議員 が懲戒処分を誘導するかのような発言がありました。 しかし、処分はできないはずという声が多方面から巻き起こったことがあり、また、仮 に懲戒処分とした場合、訴訟ではおそらく敗けるだろうと判断したのか、行政すなわち大 阪市教育委員会は、「文書訓告」という懲戒処分ではなく「服務上の措置」という形で、 久保さんの言論を封殺しようとしたのだと思われます。 文書訓告に対しても、不当だ、納得できない声が広くあがりました。久保さんご自身も 大阪市教育委員会に「文書訓告」の理由を問い糺す文書を出されましたが、回答はなしの つぶてだったとのことです。八方塞がりの状態でしたが、久保さんを奮い立たせることに なったひとつに、大阪公立大学の辻野けんま先生が、久保さんの「提言」さらには、それ を理由に「文書訓告」となったことを世界に発信されたところ、アメリカ、ドイツ、キプ ロス、インドネシア等さまざまな国の教育学者から「提言」に対し共感の声が寄せられた こと、「文書訓告」の不当性も共有され激励のメッセージを寄せられたことによります。 「文書訓告」は、懲戒処分ではないとはいえ、政治に忖度した“みせしめ”的な処分に は違いありません。久保敬さんは、2月21日に大阪弁護士会に、文書訓告は不当である 旨の人権侵害救済申し立てをされ、私たち応援団も大阪市教育委員会に、文書訓告取り消 しの要請書を出しました。ところが回答は、「事実関係を確認したうえで、関係法令に基 づき慎重に検討した結果文書訓告とするのが妥当であると判断したところであり、取り消 す考えはない」というもので、私たちとしては、到底納得できるものではありませんでし た。よって今回協議を設けることになった次第です。 私が応援団に参加したのは、もちろん久保さんに対する「文書訓告」が不当であると考 えたからですが、それだけではありません。久保さんの「提言」を読まれた保護者の方か ら「私たちだけではなかったんや。先生も同じことを考えてくれてはったんや」と聞きま した。提言が、教員にも保護者にも、また多くの市民の心に響いたのは、立場の違いを超 えて、現在の大阪の教育の閉塞的な状況に対する批判と、そしてそれを何とかしなければ ならない思いが共通してあったからです。 政府は少子化対策として本年4月1日こども家庭庁を発足させました。しかし、それがど れだけ市民の声が反映するかは未知数です。それならば、市民側からの行政への、あるい は政治への積極的な問題提起が必要であると考えています。現在の公教育のさまざまな問 題について、現象面で起こっていることからどのような解決策が必要なのか、またそれだ けにとどまらず、教員、保護者の垣根を超えて、さまざまな立場の人と意見を交わし合い 、学校とは何か?教育とは何か?提起できればと考えています。今回の協議がその糸口に なればとも思います。 協議にはどなたでも参加できます。また、zoomでの参加も可能です。どうか、久保敬さ んの文書訓告取り消しをめぐって、政治の影響下にある行政と私たち市民の溝が少しでも 埋まる協議にしていくために、ご参加いただきますようよろしくお願いします。 関連資料 ◆久保敬さんの大阪弁護士会人権侵害救済申立書 https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/670c4e1b74a836cc34b24d193a6d7b99 ◆辻野けんまさん意見書 https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/b6e3980da3e9f25704926b0e5e0295e2 ◆ガッツせんべい応援団の大阪市教委に対する要請書(2023年2月21日付) https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/451989eec77b54e466a9bc597416b050 ◆市教委からの回答(2023年3月20日) https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/cc1822787294b8f9625c01ac60a10f8b ◆協議にあたっての質問 https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/0d66ea110f3d926527eb20b43ca806b2 ◆以上の資料をまとめたもの(4.18協議の資料再掲) https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/4a18686b54bf9ab29c0a4ae67025c9ea