今回の宮崎県の口蹄疫騒動についてのある会話。
「宮崎県は大変ですね。なんとか頑張ってほしいものだ。募金をしてみようかな。どうしてこうなったでしょね?解決策はないのかな?老師よ、教えていただきたい。」
「まあ、人間のやることだからな、根本的解決とか、失敗を完全に防ぐ方法はない。ようはよりベターなシステムを作ることじゃな。」
「具体的にはどうしたら?」
「まあ、基本的には情報公開と言論出版・表現の自由の客観的な実現、平等な選挙法改正、そして国民のより直接的な責任ある政治参加というところじゃろう。」
「はあー・・・・?老師の言われることは飛躍しすぎて、・・・凡人にはついていけません。わかりやすくお願いします。」
「要は人間の問題に対する適切な対応と動機の問題じゃ。まあ、歴史的にも考えてみよう。①過去にイギリスでこの病気で数百万頭の家畜が処分されている。②2000年に宮崎県で同じ病気が発生したがこれは損害が小さくて済んだ。現状は、③日本の牛は欧米と同じようにワクチン接種を行っていないがアジア諸国はワクチン接所をおこなっている。和牛の高級性を保つため。④田舎は政治家、政党にとって死活的重要性を持っているので、多くの補助金など公的資金は投入され易い。⑤田舎の所得把握困難で税負担は軽い。ついでにいえば、⑥イギリスの地方政治家は無給である。⑦今回は県の研究所にまで汚染が広がっている。まあざっとこんな所だが、まだいろいろあるかな。これらを組み合わせて、この病気が蔓延した理由と対策が見えてこよう。」
「老師よ、怠惰で暗愚な弟子を憐れんで、説明をお願いします。」
「自ら考えることなくしては、最も重要な自立した思考と行動ができぬぞ。畢竟突き詰めれば、今回の被害が広がったのも君のような日本人の性格が災いしているといえよう。まあよい、老師は常に明快に述べるものだからな。えへん。えへん。動機を絡めてまず対策の適切さを考えてみよう。
今回の病気に対するマニュアルが政府や自治体にもあったと思われるがそれが適切で実現可能な体制ができていたかどうか。伝えられるところによれば殺処分された家畜の埋める作業が大幅に遅れている。実現可能性の低いマニュアルであったことがうかがえる。①から③を考えれば宮崎県や国、そして宮崎県の畜産農家はかなりの熱意をもって対策を考えておく、その実現性を高めておく、ことができてしかるべきなのにこの体たらく。②以後どのような調査研究総括を宮崎県と国は行いそれを第三者機関で検証したか、マスコミもこれを検証したか。⑦を考えれば、県が緩ふんどしであったことは否めまい。いったい、公務員は住民や国民のことを熱心にめんどう見ようとする、責任を取ろうとする性格はないともいえる。国民の公務員を選定罷免する権利を憲法は明示するが、法律は一般職員についてはこれを実現するものは全くないし、行政の怠慢・瑕疵に対する損害賠償は彼らの懐から出すものでもない。むしろ補助金などで常に住民に対して高慢な態度でいられる。政治家も利権がらみの行動を行えばいいのであって、なにかあれば中央政府からお金を出させればいいと思っている。税金という無限の財源があると思っているから熱心になれという方が無理かも知れぬ。住民たちも何かあれば国が助けてもらえると思っているし、実際現金のばらまきは常に行政は行ってきた。国からみすてられた、と暗い顔でテレビのインタビュウに応じていた宮崎県の人は都市のホームレスの人たちについて何を思ったのだろう。かれらのためにこの人は募金をしたのだろうか?イギリスの地方政治家は無給であるので少なくとも日本の政治家ほど利権がらみで無責任な程度は低いはずなので、イギリスの対策マニュアルを宮崎県は熱心に検討したのだろうか?以上のような素朴な疑問が出てくる。
つまりは、民主政治がおこなわれていない、これが、同じような過ちや損害を人々にあたえている。しかしそれを隠ぺいするために税金が使われる。政治家は安泰であるし、住民は被害者として全てを失うわけではない。ワクチン接種をしないなら対策はくどいほどのものでなくてはならないはず。高級牛を育て利益を上げるのなら、対策は十二分のものが必要である。知事は一生けん命やっていると怒号するが、対策が不十分であったことの言い訳にはならいことを知るべきだ。一生懸命やっていればいいという問題ではない。おかねは君たちのところから出るのではない。全国民の税金から、なかんずく都市の納税者から出ているのだから。
要は平等な民主政治の実現であることになる。それは国民の直接的な参加で政治家や行政の弊害を是正すべきである。日本の政治家や官僚は(マスコミや財界人も)、彼らの自己浄化の力のないことで国家を破綻させても生き残れることを、先の大戦での日本人が政治家や官僚の責任をほとんど問わなかったことで、学んだからだろう。
ふむ、どうじょ?!」
「老師の結論は・・・いつも同じですね。かつて古代ローマの政治家が演説の最後に、故にカルタゴは滅ぼさねばならない、と付け加えていたように、故に民主政治を実現せねばならない、と・・・あくまでも理論的な可能性でしょうが・・・・」
「宮崎県は大変ですね。なんとか頑張ってほしいものだ。募金をしてみようかな。どうしてこうなったでしょね?解決策はないのかな?老師よ、教えていただきたい。」
「まあ、人間のやることだからな、根本的解決とか、失敗を完全に防ぐ方法はない。ようはよりベターなシステムを作ることじゃな。」
「具体的にはどうしたら?」
「まあ、基本的には情報公開と言論出版・表現の自由の客観的な実現、平等な選挙法改正、そして国民のより直接的な責任ある政治参加というところじゃろう。」
「はあー・・・・?老師の言われることは飛躍しすぎて、・・・凡人にはついていけません。わかりやすくお願いします。」
「要は人間の問題に対する適切な対応と動機の問題じゃ。まあ、歴史的にも考えてみよう。①過去にイギリスでこの病気で数百万頭の家畜が処分されている。②2000年に宮崎県で同じ病気が発生したがこれは損害が小さくて済んだ。現状は、③日本の牛は欧米と同じようにワクチン接種を行っていないがアジア諸国はワクチン接所をおこなっている。和牛の高級性を保つため。④田舎は政治家、政党にとって死活的重要性を持っているので、多くの補助金など公的資金は投入され易い。⑤田舎の所得把握困難で税負担は軽い。ついでにいえば、⑥イギリスの地方政治家は無給である。⑦今回は県の研究所にまで汚染が広がっている。まあざっとこんな所だが、まだいろいろあるかな。これらを組み合わせて、この病気が蔓延した理由と対策が見えてこよう。」
「老師よ、怠惰で暗愚な弟子を憐れんで、説明をお願いします。」
「自ら考えることなくしては、最も重要な自立した思考と行動ができぬぞ。畢竟突き詰めれば、今回の被害が広がったのも君のような日本人の性格が災いしているといえよう。まあよい、老師は常に明快に述べるものだからな。えへん。えへん。動機を絡めてまず対策の適切さを考えてみよう。
今回の病気に対するマニュアルが政府や自治体にもあったと思われるがそれが適切で実現可能な体制ができていたかどうか。伝えられるところによれば殺処分された家畜の埋める作業が大幅に遅れている。実現可能性の低いマニュアルであったことがうかがえる。①から③を考えれば宮崎県や国、そして宮崎県の畜産農家はかなりの熱意をもって対策を考えておく、その実現性を高めておく、ことができてしかるべきなのにこの体たらく。②以後どのような調査研究総括を宮崎県と国は行いそれを第三者機関で検証したか、マスコミもこれを検証したか。⑦を考えれば、県が緩ふんどしであったことは否めまい。いったい、公務員は住民や国民のことを熱心にめんどう見ようとする、責任を取ろうとする性格はないともいえる。国民の公務員を選定罷免する権利を憲法は明示するが、法律は一般職員についてはこれを実現するものは全くないし、行政の怠慢・瑕疵に対する損害賠償は彼らの懐から出すものでもない。むしろ補助金などで常に住民に対して高慢な態度でいられる。政治家も利権がらみの行動を行えばいいのであって、なにかあれば中央政府からお金を出させればいいと思っている。税金という無限の財源があると思っているから熱心になれという方が無理かも知れぬ。住民たちも何かあれば国が助けてもらえると思っているし、実際現金のばらまきは常に行政は行ってきた。国からみすてられた、と暗い顔でテレビのインタビュウに応じていた宮崎県の人は都市のホームレスの人たちについて何を思ったのだろう。かれらのためにこの人は募金をしたのだろうか?イギリスの地方政治家は無給であるので少なくとも日本の政治家ほど利権がらみで無責任な程度は低いはずなので、イギリスの対策マニュアルを宮崎県は熱心に検討したのだろうか?以上のような素朴な疑問が出てくる。
つまりは、民主政治がおこなわれていない、これが、同じような過ちや損害を人々にあたえている。しかしそれを隠ぺいするために税金が使われる。政治家は安泰であるし、住民は被害者として全てを失うわけではない。ワクチン接種をしないなら対策はくどいほどのものでなくてはならないはず。高級牛を育て利益を上げるのなら、対策は十二分のものが必要である。知事は一生けん命やっていると怒号するが、対策が不十分であったことの言い訳にはならいことを知るべきだ。一生懸命やっていればいいという問題ではない。おかねは君たちのところから出るのではない。全国民の税金から、なかんずく都市の納税者から出ているのだから。
要は平等な民主政治の実現であることになる。それは国民の直接的な参加で政治家や行政の弊害を是正すべきである。日本の政治家や官僚は(マスコミや財界人も)、彼らの自己浄化の力のないことで国家を破綻させても生き残れることを、先の大戦での日本人が政治家や官僚の責任をほとんど問わなかったことで、学んだからだろう。
ふむ、どうじょ?!」
「老師の結論は・・・いつも同じですね。かつて古代ローマの政治家が演説の最後に、故にカルタゴは滅ぼさねばならない、と付け加えていたように、故に民主政治を実現せねばならない、と・・・あくまでも理論的な可能性でしょうが・・・・」