久しぶりに訪問しました。
近くで椿が綺麗に咲いていました。
美味しそうですよね。オーガニック一日一組限定のお食事処です。私はこれで三度目の訪問です。決して近所というわけではないのですが,なぜ敢えて行くのか?それを考えてみました。
①食材に対するこだわり
オーガニック・無農薬であることはもちろんなのですが,そこで使われる調味料にも大変こだわっています。出汁は八種類から取り,塩は十四種類をブレンドしての味付けです。これだけでも驚きますよね。そして水にもこだわりがあります。そのまま飲んでも美味しい水を使って調理をしていらっしゃいます。
②薄利多売ではない
確かに価格を下げてたくさん提供するようになると儲けるということにつながるのだと思います。しかしそれを敢えてしません。なぜか?料理の質を落としたくないからだと私は考えます。恐らく料理人さんもそのようなお考えを持っていらっしゃるのだと思います。
料理は一つの作品です。なので自分の納得するものを提供したい。そうするためには調理に集中することも必要ですし,ある意味での必死さ(これは料理人さんとの会話から出てきました)がどうしても大切なものになります。そうした思いが薄利多売でないということにもつながるのでしょう。
③食材を生かす,食材が生きる
例としてオムレツを挙げましょう。卵ってこんなに甘いんだ。コクがあるんだ。ということを実感できます。もちろん卵単体のよさも生かしているのでしょうけれど,そのよさを引き出すための調味料や出汁の使い方をよく研究されているのだと思います。
菜の花の辛子和えも絶妙なくらいの食材の生かし方です。茎がつやつやに光っているのもまたよいです。
④研究熱心である
例えばぬか漬けです。今日の食材にはないのですが,ミニトマトがぬか漬けになっているなど「こういうものが!」と驚く食材が使われています。ヘンプシードが入っている味噌汁や麻炭・竹炭入りの珈琲などもそうですね。そしてそれらがとても美味しいのです。
⑤なので元気が出る・パワーを貰える・幸せな気持ちになる
料理人さんは手間暇を惜しまず,とにかく集中して調理をされていますが,その思いが知らず知らずのうちに食材に伝わり食べる我々にパワーを与えてくださっているように思うのです。そして美味しいものをいただいて幸せな気持ちにもなります。
ありきたりでない所に魅力を感じて何度も訪ねてしまうのです。