以前読んだ『アミ 小さな宇宙人』の続編である。
以前アミと出会ったペドゥリートはそのことを本に表した。しかしながら執筆の手伝いをしてくれた従兄弟とは意見が合わずにいる。
そんな中,再びアミと会うが彼は別の星から来た女の子ビンカを連れていた。ビンカがいる星とペドゥリートのいる地球はほぼ同じくらいのレベルなのだという。そしてビンカとペドゥリートは違う星に住むが,魂の双子だそうだ。
やはりビンカとペドゥリートはアミとは違い,同じような考え方,感じ方をしている。しかしながら二人には役割が与えられているのは同じである。
アミは言う。前書にもある通り,やはり「基本は愛」だと。そしてそのことをそれぞれの星の人々が気づかなければ,その星としての立場(段階)は変わらないままだし,破滅に向かうともいう。
誰かに頼ろうとするのは,私達の中ではごくごく当たり前の習慣になってしまっている。そして何かうまくいかないことがあれば当たり前のように誰かのせいにする。「一人一人が気づいて行動を変えなければいけないんだよ」という警鐘をアミは鳴らしているといえる。
そして愛とは一部の制限された(した)ものだけに注ぐのではなくて,誰に対してもどんなものに対しても注ぐのが大切だという。まるで日本で昔から信じられている「どのようなものにも神が宿っている。それらを大切にすることだ」ということにつながるのかもしれないなと思った。
こんなに様々な価値観があり,混沌としている世の中だからこそ,考えていかなければいけないことなのかもしれない。