ただいま午睡のまっさいちゅう!

いくつになっても興味津々。生きているうちにいろいろ知りたいやってみたい。いつまでも好奇心を失わないでいたいです。

アミ 小さな宇宙人

2023-05-02 09:02:17 | 読書



 このところずっと気になっていた本なのだけれど,生憎絶版。古本でも高値がついている本だ。図書館で借りて読んだ。

 宇宙人と言えばどのようなものを想像するだろうか?我々の住んでいる地球を狙っている?襲ってくる?残念ながらこの話の宇宙人はノーである。この本は初版で出たのは1995年である。ということはもう今から30年近く前の本だ。

 読みやすいのでどんどん読み進んでいくとこれは我々地球人への警告のような気がしてきた。とは言っても恐怖で煽るわけではない。「我々地球人が地球環境のことも考えず,また自分の利になることばかり考えているようだとやがては昔あった文明のように滅びることになってしまうかもしれないよ」ということだ。

 確かにお金だけ自分だけ……そんな人が残念ながら増えてきてしまっているようにも感じる。そんな我々への警告だと捉えた。

 また宇宙人であるアミはこうも言う。アミの言葉から引く。
「起こらなかった問題やこれからもけっして起こりもしない問題を心配して,頭をなやませて生きて行くのをやめて,もっと”いま”というときを楽しむようにしなくちゃと言っているんだよ。人生は短いんだ。もし現実に,なにかの問題に直面したときはそれに全力であたって解決すればいいんだ」P48

「進歩した世界には宇宙親交というものが形成されているんだよ。すべてのひとはみんな,兄弟だし,友だちなんだよ。だれもめいわくをかけないかぎり,われわれの行き来はまったく自由におこなわれている。なんの秘密もなければ禁止もない。戦争もなければ暴力もない。暴力は未開文明に特有のもので,未開人の形成している社会の特徴なんだよ」P187

「もし,地球の人が生きのびて,エゴイズムや人間不信を克服できたときにはすぐにでも,宇宙親交の仲間に入れてあげることができる。もしそれが実現すれば,人生はいままでのように生きのびるための,過酷で激しい生存競争から解放され,すべてのひとに幸福な生活がおとずれはじめるよ」P188

 アミは言う。宇宙の基本法は「愛」である。そして,自分が愛している人の幸福を願うというのが,愛の別の性格だとも。さらに「神は愛だ」とも。



 やはり「自分だけでなく周りの環境や人を愛することが地球を救うことになるんだよ」と言いたいのだろう。

 先日読んだ『幸せになる勇気』ともつながるところがあり驚いた。

 こういったことを考えるか考えないか,または気づくか気づかないかで未来は違ってくるのかもしれないなと強く感じた。

 続編もあるのでまた読んでみたい。