口笛吹の配達おじさん

玄関をでたら

誰かの足音

そして　口笛がきこえてきた

おじさんは　私の姿を　チラッ　とみて

ポストに　何かを落とす


そして　ずっと　

岸壁の母を　気持ちよさそうに

きれいな音で　吹きつづけた


おじさんは　てれもなく

口笛を吹きながら　また別の家に


そのあと

私は　おかしくて

笑った！　　とってもいい音色だったけど

カメムシでケンカ

あの草色の　カメムシが

夕食の　お魚のから揚げの　どこかに

彼の　お皿の　どこかで

マヨネーズのついた　そのお皿のなか

なにしてたのか


そのお魚のどこかにいて

お魚と一緒に　口の中に

びっくりした　彼は　

ぐわあ～～～～といっておどろいて

台所の流しの隅で　吐き出した。

カメ虫くんは　あわれな　姿


後で　彼は　　カメムシを食べらされた！

と私にいった

きのう　あったばかりのカメムシの姿がちらっと浮かび


そして　わざとしたのじゃないのに

そんなことをいう　彼に

腹がたって　

怒ったんだ

謝ってっていったのに　謝らないので

「もう　二度とごはんつくらない！！　」


カメムシ君ごめんね

どうして　あそこにいたんだ？

そして

ばかばかしいケンカして

ばかだなあ～～


夫婦って　そんな些細なことで　　


ケンカしたりするんだよ