KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

河又 弟子の石灰岩デビュー

2020年02月10日 | フリー(関東)

日程:2020年2月10日(祝)
天候:
同行:弟子(我が社の山岳部)

 一昨日からの伊豆から気分を変えて、本日は久々の河又。
 弟子は初めての石灰岩、自分も何だかんだでここは実に三年半振りだ。
 まだ寒い季節柄か、それほど混んでない。弟子への洗礼、いや練習には好都合だ。

ミヤザキミドリ 5.10a ×(3テン)→ (再登)
 アップで。11年前に最初に来た時は何とかマスターでOSし、その後何回もアップで登っているのだが。
 久々にやってみたら中間部が越えられず。とにかく岩がツルツルで足が滑る。3テンもしてようやくTO。
 その後、気持ちを落ち着けてからようやくノーテンでクリア。(ホッ)
 湯河原や甲幕では5.11~12を登る弟子も当然、洗礼を受ける。

 

イキのいい奴 5.10a 〇〇(二回再登)
 クセのある河又の中でも馴染みやすいアップ課題。
 既にヌン掛けされていたものをお借りしてアップ。上部核心がホールドあり過ぎてちょいと迷うが、まぁ何とか。
 弟子はここはイケるかと思ったが、やはり上部で迷いが生じ×。夕方もう一便出すが、やはりダメ。
 最後に自分が回収便も出し、都合二回登った。

タミちゃんディスコ? 5.9? (再登)
 出だしは「タミちゃんがハイ 5.8」、その後、左の「ディスコバージョン 5.10b」と簡単な所をいいとこどりしたライン。
 ディスコ~の上部はテープで×印してある浮石だらけでちょいとリスキーだが、気を付ければまぁ問題無し。
 弟子もここはさすがにガバだらけで、不安なくFL。

麦畑 5.10b (再登)
 やっぱりここも足が滑りそうでヒヤヒヤしたが、何とかTO。
 弟子はTRで。

ターミナルドライブ 5.10b ×(1テンTO)→ (再登)
 一便目、中間部の大ガバを見落とし1テン。(下からは見えない。)
 二便目、しっかりホールド、手順を頭の中で確認してTO。
 2~3B間が離れていてちょい怖いが、覚えてしまえば取り付き易い課題。
 被りものが苦手な弟子はここでも洗礼を受ける。

 久々の河又で、弟子の洗礼はもちろんのこと、自分も大いに反省する。
 岩からはところどころ氷柱が垂れ、滑り易い状況だったとはいえ、やはり時々はここに来てビビリの気持ちを払拭しないとダメだな。

 また、二人ともシューズはミウラーだったが、ここはソールが軟らかいシューズの方が良いとの情報も有り。
 えっ、そうなの?今さらながら、今度ファイブ・テンの古いアナサジなど持っていって試してみよう。

 さらにこの時期、スギ花粉がMAXだったようで、二人ともその後、花粉症を発症。
 
とんだお土産をもらってしまったが、河又、今後も時々通わせていただきます!


伊豆・城山 チューブロックほか

2020年02月09日 | フリー(伊豆)

日程:2020年2月8日(土)~9日(日)
天候:
同行:弟子(我が社の山岳部)

一日目 チューブロック
 先週、雪山だったので、今週は岩。
 昨年秋の台風で峠への林道が通行止めということで、南壁側から歩いてアプローチ。
 季節は二月だが、小春日和で早くも汗ダク。

 上部エリアに到着。
 早速始めようとするが
、二人とも先週の雪山で冷気にやられ指先の皮が固くなってしまい、岩を触る感覚がかなり怪しい。ほとんどグローブをはめて登っているぐらいの保持感覚で恐る恐るリハビリ・モードで始める。

イスタンブール 5.8 (再登)
 アップで。まぁ、何とか。

ストーンフリー 5.10c 〇〇(再登・二回)
 まだ登れていない弟子のために、ヌン掛けと回収便で二便。
 弟子はだいぶ繋がってきたが、最初の被りと最後のノッペリがダメ。

ミウラー 5.11a ×(2テンTO)
 以前クリア済だが、その後も登れたり登れなかったり。
 要はホールドを見落とし、一度登れると甘く見ているからなのだが、やはり登れないのは何とも悔しい。
 ストーンフリーと一緒で、ここも常にアップ課題にしておかなければ。
 以前1テンだった弟子は、苦手な出だしで苦戦中。

 

 夜は近くのスーパー「アピタ」で買い出し、定番の河川敷スポットでテン泊。
 外は寒いが、冬山に較べれば安心で快適そのもの。

 

二日目 チューブロック、インナーウォール3
 朝、近くの公園で季節外れのギンナンを拾ってから、引き続き上部エリアへ出勤。
 昨日はそれほど混んでいなかったが、本日のチューブロックは激混み!

レインマン 5.10b 〇〇(再登・二回)
 トラバース課題。アップでストーンフリーをやるつもりが順番待ちが激しいため、こちらでアップ。
 しかし弟子は苦手なようで、結局自分だけヌン掛けと回収便で二回やる。オイッ!

ミウラー 5.11a ×(2テンTO)
 今日は行けるだろと思ったら、まさかの上部でホールドを見失い、本日の痛恨の2テン。
 最後のランナーの右下に掛かりの良い大きなポッケがあるだろうが!そこから立ち上がって左手浅目のポッケでロックして後は右手をパンパンと飛ばしだろうが!
 まったく覚えの悪い自分に腹が立つ。
 弟子もようやく出だしの足の運びをわかってきたようだが、本日はクリアならず。

 

ザ・ロック 5.10b (再登)
 あまりの混み具合に閑静を求めてインナーウォールへ移動。
 さすがに誰もいなかったが、その分、岩も何だか粉をふいたようでザラザラしている。
 下から見ると傾斜も寝ているが、何だか滑りそうで嫌な感じ。けっこうヒヤヒヤしながらノーテンクリア。
 弟子も怖いと言いながら2テンぐらいでTO。

失楽園 5.10c (再登)
 こちらも同様に下から見ると何てことなさそうなのだが、なぜか怖い。
 とにかく岩の質感が手足ともにシックリ来ないのだ。
 何とか頑張って再登。弟子はTRでTop out。
 同じ城山でもエリアによって岩の感じが違うし、後半2本は良い練習になった。

 

 


八ヶ岳・赤岳主稜&中山尾根

2020年02月02日 | アルパイン(積雪期)

日程:2020年2月1日(土)~2日(日) 前夜発一泊二日
天候:両日とも
形態:テント泊冬季アルパイン
同行:ヒロイ(我が社の山岳部)

 例年、一月最初の連休から冬山スタートとなる自分だが、今季は12月からのフリーの宿題(湯河原幕岩「コンケスタドール」)に丸々2か月を費やしてしまい(^^;)、ようやくこれが2020年の山始め。
 まずは久々のアイゼン慣らしということで、八ヶ岳定番のアルパインへ。
 金曜夜に愛車フリード+で美濃戸口入り。シートをフルフラットにし、車中泊で朝を待つ。

一日目 美濃戸口7:40-行者小屋テン場11:20~12:30-赤岳主稜・取付き13:00-赤岳山頂16:10~20-行者小屋テン場17:30

 朝5時起きを約束していたが、二人とも爆睡。目が覚めた時には6時をとうに過ぎていた。
 そそくさと朝食、そして身支度を整え、歩き出す。
 昨年同様、今年も雪は少なめ。特にアイスは氷が発達せず非常に厳しい状況と聞いていたが、山道に入るとそこそこ雪はある。

 それほどガツガツと急ぐわけでもないが、普段けっこう強い弟子は本日やや遅れ気味。
 お互い、秋からはもっぱら岩が中心なので、久々の重荷(といってもせいぜい15kg未満)はやはりシンドい。
 他の登山者に抜かれ抜きつつ、行者小屋のテン場へ。
 南沢の登山道の昨秋の台風の影響か、従来の沢沿いからかなり高い位置に付け替えられていた。地元の関係者の方々に感謝である。

 

 本日の行者小屋テン場はそこそこ賑わっているものの、今週は赤岳鉱泉で「アイスキャンディ・フェスティバル」とやらのイベントが開催されているということで、全盛期ほどではない。
 適当に空いているスペースを整地し、アライのRAIZ1を張る。
 二人ではちょいと窮屈だが、まぁ一泊だし、軽量化優先ということで。

 

 時間的にも何とかなりそうだったので、サブザックにロープとギア類を詰め直し、予定通りまずは赤岳主稜へ向かう。
 文三郎道を小一時間登り、上部の分岐から左手の斜面を下り気味にトラバースし、主稜取付きへ。
 ちなみに自分は2003年12月に今は亡きたけちゃんと登って以来、16年振り。相方の弟子は今回が初めてとのこと。
 一応、ここまでロープはダブルの8.5mmを二本持ってきたが、まぁ一本で大丈夫そうだったので、一つを基部にデポ。
 以下、ルートスケールは個人的な感覚で、はっきりしたものではない。

1P目 自分のリード 20m
 門のような岩のルンゼを行く。出だしのチョックスト-ンはほぼ埋まってホールドが取れず、その上、雪はパウダーのためピックが刺さらない。
 少し悪く感じたが、出だしだけなので、まぁ何とか。
 ルンゼを登り切った所で、ピナクルにスリングでビレイ点を取る。

 

2P目 弟子リード 10m
 岩壁の基部を雪のトレースに沿って右上。雪が不安定な個所が1ポイントあったが、特に問題なく。短くピッチを切る。

3P目 自分のリード 15m
 正面に残置ハーケンが豊富な割と立った岩のフェース。
 以前、こんな所登ったかなぁ。まるで記憶が無く、ちょっと手強そうにも見える。
 でもしかたない、登りますか・・・と思ったら、文三郎道の方から声がして「そこは左!」と手振りを交えて教えてくれるパーティーあり。
 リッジを挟んで左側を覗くと、たしかにそちらの方が弱点を突いて容易に思える。
 無理はせず、あくまでファンクライムがモットーなので、すかさずそちらへ。快適でした。

 

4P目 コンテ 150m
 トレースが残ったきれいな雪稜をほぼコンテで登る。
 雪が少ないと言いながら、雪稜としては十分。

5P目 自分のリード 25m
 岩のピッチ。上部にも岩のパートがあるのは覚えていたが、以前登った時の記憶とルートの様子がまったく異なる。
 ホールドがサラサラの雪に隠れてけっこう悪く、しばらく逡巡したが、何とか突破。
 この辺りはよく観察すれば、もっと簡単なルート取りができるのかもしれない。

 

6P目 弟子のリード 100m?
緩い斜面を頂上まで。

 

 頂上には他にも何人か登山者がいて、お互いに記念写真を撮り合う。
 夕陽が傾く中、遠く富士山までくっきり見渡せ、最高の天気だが、さすがに夕暮れ近くになって気温がグッと下がり、メチャクチャ寒い!
 そそくさと文三郎道を下り、取付きにデポしておいたもう一本のロープを回収し、テン場へ帰還。

 夜は弟子が「麻婆ミートボール」という荒業?新作メニューを作ってくれるが、見た目の予想を覆して旨かった。(^^;)

 


二日目 起床4:30-行者小屋テン場出発6:20-中山尾根・取付き7:20-上部岩壁10:05-終了点12:40-地蔵尾根-テン場撤収14:20-美濃戸口16:00

 寒い一夜を過ごして、本日は中山尾根へ。
 こちらのルートは二人とも以前それぞれ別のパートナーと登っているが、自分はやはり16年振り。
 ヘッデンを点して、中山乗越への登りにかかる。

 乗越から先はありがたいことに新しいトレースあり。
 しかし、登山道から直角に折れてそのまま真っ直ぐ東進すると思っていたトレースは、けっこう行者小屋へグイグイ戻る方向に延びており、あれこんなだったかなと疑心暗鬼。
 でも他にバリエーションのルートもそうそう無いだろうと信じてそれに従って行ったら、やはりそれは中山尾根のアプローチだった。
 人間の記憶なんて、本当当てになるもんじゃない。

 

 先行が男女ペアの1パーティー、既に最初のピッチが取付いている。
 こちらも取付きへ進み、スタンバイ。念のため今日も2本ロープを持ってきたが、相談の結果、やはり1本で登ることにし、もう一本はそのまま自分がサブザックに納める。
 以下、ルートスケールとグレードはあくまでも個人的体感。

1P目 自分のリード 35m Ⅳ-
 先行Pがいたため、ショートカットで正面のハンガーボルトが打たれた岩壁を登ろうとしたが、ホールドがどれも丸く外傾していてグローブ、アイゼンでは心許ない。
 二人してリードを試みるが、特にこだわりはなくすぐに断念して、正規ルートの右側のルンゼへ。
 以前登った時は階段状で易しく感じたが、昨日の赤岳主稜と同様、サラサラのパウダースノーが不安定で、けっこう慎重な登りを要求される。
 フォローの弟子も「悪い!」と共感。

2P目 弟子のリード 20m Ⅳ
 正面の短いクラックを直上するか、左手の半分凍った斜面を行くかだが、後者は意外とランナーが取り辛そうに思えたので、正面を行く。
 下から見ると簡単そうだが、そうでもなく、弟子が果敢にリードし、突破。
 そこを越えてからも灌木帯をしばらくロープを延ばし、切りのいい所でピッチを切る。

3~5P目 コンテ 150m
 自分がロープを引っ張る形で綺麗に雪が繋がったリッジを進む。
 途中、ロープがいっぱいになってコールがまったく届かなくても、この2~3年でお互い「あ・うん」の呼吸が出来ているのが頼もしい。

6P目 弟子のリード 50m Ⅳ+
 核心ピッチ。前回、弟子はここで相当奮闘したらしく、一応「どうする?」と聞いてみるが、「リードします!」との返事。その意気や良し!
 しかし、ここも自分の記憶の中では幅の広い掘りの浅いフェースといった印象だったが、今こうして目の前で見るとけっこうルートとなる凹角ははっきりしている。
 「核心の途中でピッチ切るかも。」と行っていた弟子だが、いやしくも12クライマー、思ったよりも鮮やかに上部の被り気味のピッチも抜けた。
 いやぁ、やりますね!

 

 

7P目 自分のリード 30m  
 雪稜。以前登った時は左へ左へとトラバース気味に登って行った記憶があるが、多少は左へ向かっているもののそれほどではない。
 先行Pは誤って悪いルートを選んでしまい、大胆なムーブで突破していった。
 自分はここは左上していくピッチというイメージがあったので、ルート取りに注意していたが、まさに的中。部分的に雪が不安定なポイントはあったが、特に問題は無かった。
 稜線間近のトサカピークの手前でピッチを切る。
 振り返ると、後続はさらに三人組が2パーティー。
 本日の中山尾根は盛況であるが、お互いちょうど良い間隔で、特に大きな渋滞となることはなかった。

 

8P目 自分のリード 50m
 深雪のトラバース。
 トサカピークを越えてさらに上部まで抜けるルート取りもあるが、通常はここから岩峰沿いに右へ巻いて横岳の縦走路へ。
 冬でもあまり雪が付かないイメージだったが、今回はテンコ盛り。
 ヘタすると雪崩るんじゃないかと思ったが、見た目よりは随分安定して無事、終了点の縦走路へ。

 

 風も無く、厳冬期にしては穏やかな小春日和の下、しばしランチタイムで余韻に浸る。
 ちょっと早いけど、バレンタインということで弟子がチョコをくれた。(^^*)

 

 

 下りは地蔵尾根。
 さっと下り、行者小屋前のテントを撤収。皆さん、引き際は素早いようで、あれだけあったテントも我々のを含めてあと二張を残すのみだった。

 毎度だるくも行程をソツなく完了した満足感に浸りながら美濃戸口へ。
 「もみの湯」で冷え切った身体をほぐし、帰りは河口湖で食事。

 二日間好天に恵まれ、サクッと良い訓練となった山行だった。


湯河原幕岩・コンケスタ終わりました。

2020年01月25日 | フリー(関東)

 先月から周りの勢いに押されて突如始まった「コンケスタドール」通い。
 その後の顛末を・・・。

 年末12/29に自宅の庭仕事をしている際に、誤って右手人差し指を負傷。
 夜半からズキズキと痛み出し、翌日、外科医を訪ね、治療のため爪を全体の1/3ほど切除する。
 医者からは爪が完全に復活するまで数か月かかり、その間、クライミングは自重するよう言い渡され、しばし茫然自失。
 さらに追い打ちをかけるように、その後、年始にコンケスタドールのホールドが欠けたという情報が入り、踏んだり蹴ったり。
 神は我を見放した?「コンドルは飛んでいく」でなく「コンケスタは飛んでいく」。(泣)

 落ち込んでいても仕方ないので、年末年始は久々にランニングを再開。体幹トレも怠らず、気を紛らわすと共に正月太りにならないよう努めた。

2020年1月11日(土)w/弟子
 年が明けて最初の三連休。例年だと八ヶ岳へアルパインなどへ出かけているのだが、暖冬のため山は雪不足、合い間の日曜が天気が悪いということで、湯河原へ。
 「ダークヘラー」(5.9)でアップ後、コンケスタに集中する。
 相変わらず中間部の棚への足上げ、最後のガバカチからリップ取りの部分が精度が悪く、まったく繋がる気配が無い。
 しかしながら一回だけ3ピンまでノーテン、都合1テンTOまでこぎつける。

2020年1月13日(祝)w/弟子、ホームジムの常連数人
 中一日で再び。
 本日も「ダークヘラー」でアップ後、コンケ集中。
 が、本日もボテボテ落ちまくり、最高で1テンTO止まり。どうしても繋がらない。
 その後、弟子が撮ってくれた動画で自己分析してみたところ、精度が悪い中間部で成否の鍵となる右足の置き方が判明。
 どうやら落ちずに止まっている時は足をフットホールドに置くというよりもカンテに当てて止まっている感じ。
 この足の置き方でどうして止まっていられるのか不思議だが、もうこうなったら、この方法でやってみるしかない。

2020年1月19日(日)w/弟子
 前日の土曜が雨だったので諦めモードだったが、日曜の朝には何とか回復したため、午後から出勤。
 岩のコンディションも悪いだろうと思ったら、まずまず乾いている。それよりも前日が雨でも諦めずに通ってくるいつもと変わらないクライマーの数に自分の甘さを反省する。
 「ダークヘラー」でアップするも、まさかのドカ落ち。
 
もう一本「いんちきするな」(5.8)でアップしてから、本命コンケスタへ。

 しかし、先週わかったはずの例の右足の置き方が、頭ではわかっているもののうまく決まらず、また迷宮に入る。
 気温も低く、モチも上がらず。一回だけ2テンTOできただけで、本日は終了。
 前日が雨だったため、一日中ゴロゴロ寝ていたが、クライミングの前日にあまり休み過ぎるのも逆効果であることを実感する。

2020年1月25日(土)w/弟子
 週半ばに右足首をひねってしまったようで違和感が残り、仕事の方も暗礁に乗り上げ、精神的に穏やかではない状況。
 固めたはずの自分のムーブもやはり不完全で、本日は勝算4割弱。何とも弱気だが、とにかく通って触るしかない。
 
 前々回も来ていた男女ペアの方がやはり来ていて、コンケ狙いの女性のために彼氏が既にヌン掛け完了済。もうすっかり顔馴染みになってしまい、「すみません。本日もヌンチャクお借りします。」とご挨拶。だが、一昨日の雨のため最後のリップがビショビショらしい。
 雑巾で拭き取りまでしていただき、本日も開始する。

 いつもの「ダークヘラー」ではマルチ用のハーフサイズ大きめのシューズでアップしたら、思わず落ちそうになったが、何とかノーテン。
 しかし次のアップ「サンセット(直上ver.)」を勝負靴のミウラーで登ったら、いつになく足がしっくりくる。

 で、いよいよコンケスタドール。
本日一便目 中間部の右足はもちろんだが、その手前、クロスで出す左手の持ち方を少し変えたらブレずにしっかり立ち込めることがわかった。
 3ピンまでノーテン。その後のカチでまだ指のウォ-ムアップが足りず2テンしてしまったが、とりあえずTO。
 でも今日は何となくいつもと違って身体が軽い。何だかイケそうな気がする。
 
二便目 3ピンまでノーテン。最後のリップに右手の指が掛かるも、まだ若干岩が湿っているようでしっかり保持れず、ドボン。
三便目 上記と同様。いつもだったらここまで来てまたダメかとメンタルの弱さが出るところだが、なぜか今日は落ち込まない。
 苦手の中間部のコツがようやくわかり、それだけでも十分収穫ありだ。しかし、ここまで来たら今日中に何としても片づけたい。

四便目 入念なストレッチの後、再び。
 これまで身体に覚えさせてきた一つ一つの動きを組み合わせる。
 苦手だった中間部を突破。3つ目のクリップが終わった時点で、まだ心に十分余裕が残っている。
 岩が湿っているため、最後のリップを取ってから足が滑りそうになったが、背後からの皆の声援に押されて何とかTopOut。

 
※エベレスト無酸素サミッターの奥様が写真を撮ってくれました。ありがたいことです。(^^;)

 やっと終わった!
 しかし、こういうのって子供の頃に初めて自転車に乗れたり鉄棒の逆上がりができた時のように、ある日突然スッとできてしまうものなんだな。
 嬉しさ爆発というより、今はただただ安堵の一言。
 
 その後、ゲイシャワルツ(5.11b)などをトライしつつ、本日は終了。

 

 打ち上げは根府川のインド料理屋「サラ」で。
 とにかく無事に終わって良かったです。

 


2019年総括

2019年12月31日 | 総括

【山】
1月 八ヶ岳・石尊稜
2月 八ヶ岳・阿弥陀岳北稜
   八ヶ岳・旭岳東稜(悪天により途中撤退)
3月 谷川岳一ノ倉沢 一・二ノ沢中間稜
4月 上越・大源太山 ブドウ尾根-弥助尾根(単独)
   中ア・木曽駒ケ岳、宝剣岳
   表丹沢歩荷訓練
GW 北ア・剱岳北方稜線全山
8月 北ア・剱岳八ツ峰Ⅵ峰A、C、Dフェース、クレオパトラニードル
9月 北ア・穂高岳滝谷 出合-四尾根
10月 台湾・玉山 主峰、東峰、北峰(単独)

 計11回の実質29日間。
 今年は春の谷川、夏の剱、秋の穂高と充実したアルパインを実行できたが、何といってもGWの北方稜線全山縦走が心に残る。
 あんな連休、今後もそう無いだろうし、他の誰かと組んでも実現しなかったかもしれない。企画から練ったパートナーの弟子(ヒロイ)に感謝!

 

 

 

 

 【沢】
6月 西丹沢・弥七沢右俣、左俣-小割沢下降
7月 南ア・信濃俣河内(悪天により途中撤退)
8月 南ア・黄蓮谷右俣
   上越・ナルミズ沢

 よりによってヒルの季節に行ってしまうとは・・・(夏の丹沢はもう行かない!)今年は釣りができなかったので、来年はぜひイワナのいる沢へ行きたい。

 

【岩】
 フリーは、湯河原幕岩9回、伊豆城山と城ケ崎各4回、有笠3回、甲府幕岩2回、榛名黒岩/三ツ峠各1回の24回28日間。
 マルチは、城山南壁エキスカーションと西南カンテ、それに三ツ峠。上記【山】のアルパインも含めれば昨年並みには行っている。
 
 今年は梅雨と台風で7月と10月がほとんど雨でつぶれてしまったのが痛かった。
 11月終わりから弟子にそそのかされて湯河原のコンケスタドール(5.12a)に取組中。(弟子は一早くRP済み)
 グレードとしてはせいぜい有笠の既登済みのお手軽イレブンをリピートするに留まり、更新はならず。NP、クラックももっとやらなければ。

 
 
【ジム】
 ホームジムの戸塚ライズが50回、海老名レッジが7回、横浜パンプが2回、横浜マムート/相模原ストマジが各1回で計61回。
 やはり7月と10月が雨だったため、昨年よりもジムは回数増。
 戸塚のライズはそこそこ広いし、毎月マンスリー課題が更新されるので飽きなくて良い。顔見知りも増えて雰囲気良し!

【自転車/ラン】
 自転車はほとんど乗らず。ランニングは正月太りを懸念して年末年始に近所を一回につき5~10kmほど走る程度。
 
【旅】
3月 宮城(引越の手伝いで。8年振りの被災地訪問)
6月 西伊豆(レンタルの原付で日帰りツーリング)
8月 日光
10月 台湾(玉山登山の後で、台北、基隆、九份、士林を観光。9年振り)

 

【映画】
「パピヨン」リメイク版 3.5点
「万引き家族」リリー・フランキー 3点
「Free Solo」A・オノルド 3.5点
「最高の人生のはじめ方」M・フリーマン 3点
「Top Gun」T・クルーズ 3.5点
「Yesterday」3.5点
「ロットプンクト」A・ゴメス 4点 (以上、自己評価最高5点中)
 クライミング・ドキュメンタリー2作と、ビートルズ愛が止まらない「Yesterday」が良かった。

 

【本】
「太陽のかけら」大石一弘(ノンフィクション) 3点
「絲的サバイバル」絲山秋子(エッセイ) 2.5点
「吉田自転車」吉田戦車(エッセイ) 3.5点
「無敵のハンデキャップ」北島行徳(ノンフィクション) 4点
「チーム」堂場瞬一(小説) 4点
「本日釣り日和-釣行大全日本編」夢枕獏(エッセイ) 2点
「探検家の事情」角幡唯介(エッセイ) 3点 (以上、自己評価最高5点中)

 最近、ネット偏重で視力も落ちたので、肩の凝らない本を気休め程度に読むのみ。

 

【イベント】
ヨシダナギ写真展"HEROES 2019" (横浜そごう)
ヨシダナギ講演会(横浜市南区)

 デジタル加工している秘境少数民族の写真は、昔ながらのアナログ一眼をかじった者としてはやや微妙だが、ヨシダナギさんはキャラ的にも面白いし、体当たりで世界に飛び込んでいく姿勢が好きだ。

 

【病気、怪我】
 4月の木曽駒で中重度の雪盲、5月の剱で軽中度の凍傷。10月の台湾からの帰国後、右下肢の静脈瘤(観察中)とアレルギー性百日咳(ほぼ完治)など。
 年末に自宅の庭で野良仕事中、右手人差し指を負傷。年明けからのクライミングを考えると、これが一番痛い。

 まぁ、全体的には大きな故障も無く、とても成果のある良い一年だったと思う。2020年も頑張ろう!