KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

新春登り初め 【城山・南壁】

2018年01月14日 | フリー(伊豆)

日程:2018年1月14日(日)日帰り
天候:
同行:ヒロイさん、BigM(我が社の山岳部)

 2018年新春第一弾の外岩は伊豆城山。
 当初はワイルドボアの予定だったが、朝9時過ぎに峠の駐車スペースに向かうと、これまでに無いくらいの激混み!
 これは順番待ちで大して登れないだろうと、南壁に変更した。

 南壁はヒロイさんとバトルランナーに登って以来だから、ほぼ一年振り。
 以前は講習でトップロープがすだれ状態だったが、最近は人気が無いのか空いていて快適だった。
 以下、今日の取組

ブルースカイ 5.9 〇(再登)
 城山で後輩に洗礼を受けさせる(?)には、まずはここから。
 先日入部したばかりのBigM。かつては12クライマーだったが、しばらくブランクありということでやってもらうが、案の定上部の小ハングの所で試行錯誤。
 シメシメとニヤつきながら眺めていたが、バトルランナーを登っていたおばちゃんが頼みもしないのに上からガバの位置を教えてしまった。ダメだよ、おばちゃん。まったくおしゃべりなんだから!
 ヒロイさんも相変わらず苦手なようで、「これは絶対に5.9じゃない!」とご立腹の様子。



タナボタのボタモチ 5.10c ×(1テンTO)
 以前はハング横の岩が動いたり、ボルトが貧弱だったりしてある意味怖さを感じたが、最近になって南壁一帯ケミカルにリニューアルされたようで、こちらもすっきり。
 BigMの後に久々にやってみて、核心はハングだけかと思ったらその上の薄いカサブタのようなカチの二手がけっこう悪くて、溜まらず1テン。

 


ハートルート 5.11a ×(1テンTO)
 ヌン掛けされていたので、最後にやってみる。
 登ったのはもう何年前だろう。出だしはグダグダながら、全体的な流れはけっこう身体が覚えていた。
 自分にとって一番苦手なハング下の甘いポッケも何とか指がかかり、大ポッケをアンダーで取るが、その上のやや遠いガバクラックを取りに行くところで腹筋が足りず上まで届かず。
 痛恨の1テンだが、そのまま登り返してTopOut。
 先にやったBigMはやはり途中でテンション入ってしまったが、割とサクサク。しかし甘くみたのか、その後、終了点間近で足を滑らせ、まさかのドカ落ち。
 ここは最後のランナーまで掛ければグランドフォールにはならないが、落ちるとロープもけっこう伸びるので、登っている方もビレイする方もちょっと怖い。あ~、ビックリした。でもまぁ次はサクッと登っちゃいそう。

スクールゾーン 5.10c
 ヒロイさんの初10c狙いのオンサイトトライ。
 出だしのバランシーな滑り台をジリジリと突破し、時間をかけながら「おっ、これはもしかして行っちゃうかも!」と思わせるような登りだったが、結局その上でハネられる。
 何だかんだで15~20分ぐらい張り付いていたんじゃないか。ナイス・ファイト!
 結局、3テンぐらいしてTOはできたので、次回はイケそう。


 本日は風も無く、昼間はビレイしているとジリジリと背中が熱くなるほどのポカポカ日和。
 空気も澄んで道すがら伊豆の島々や富士山が綺麗だった。

 

ボロボロのシーズン・イン【伊豆城山】

2017年12月02日 | フリー(伊豆)
 
日程:2017年12月2日(土)日帰り
天候:
同行:M田師匠

 
 いよいよ師走に入り山梨方面はクローズ、代わりに城山シーズン・イン。
 回復目覚ましい師匠が「今日はマコロンをやっつける。」とのことで勇んで出かけてみたのだが・・・。
 峠の駐車場に乗り付けると、見覚えのあるステッカーベタ貼りの赤のXーTRAIL。
 ユージ御大が来ているようだ。
 
 今日の自分の取組みは、
 
イスタンブール 5.8 (再登)
 師匠と共にいつものアップ。
 
椿の森の中で 5.9 (再登)
 これもアップ・・・のつもりが、自分はちょっと途中でアタフタ。もう散々登っているのに、先が思いやられる。
 
ファンタジーランド 5.10b ×(1テンTO)
 師匠がマコロンの前に自らに活を入れようと選んだクセもの課題。
 もちろん二人とも過去に登っているのだが、久々にやってみると相変わらずクセが強い!
 下から見ると簡単そうに見えるが、それこそがファンタジー。意外と被っていてホールド選ぶし、必要以上に腕が張る。
 結局、二人とも1テン入れつつTopOut(師匠は次の便も出してノーテン)したが、無駄にパワーロスしてしまった。

隣にいた11後半クライマーも苦戦?していた「ファンタジーランド」
 
ストーンフリー 5.10c (再登)
 これも定番のアップ課題。ジムナスティクで、ファンタジーより、よほどイージーだ。

ガバばっかの「ストーンフリー」。クセがあるのはホントに最後だけ。
 
こんにちはマコロン 5.11b ×
 本日の師匠の本命課題。師匠撃沈の後、自分もやってみるが出だしから厳しい!
 背後から指示を受け、少しでも身体が上がればと思うが、岩にほとんど何もさせてもらえないまま没。
 小川山や湯河原で既に何度も言っているけど、畏るべし、小林由佳。

 
カルカッタ 5.10c ×(テン山TO)
 以前、解析済みの課題。
 本日はせめてもの結果を稼ぐつもりでやったのだが、出だしの小ハングでまず1テン。
 その後も要所要所でテンション入り、上部の核心ではヨレてA0。もうダメだ。
 思うにやっぱり前半のファンタジー・・・が尾を引いてるように思う。畏るべし、幻想の国!

 
 
 ・・・そんなわけで、本日は師匠と共にズタボロ。こんなはずでは・・・!
 対して、よその組ではけっこう結果が出せてるようで、あちこちの高難度課題で女子の雄叫び?が響いていた。
 
 クライミング後のデザートは、「ラーメンばんから」。
 味の方は、ばんからと名乗るほど雑ではなく、まぁまぁ旨かった。

 

またしてもターキー 【伊豆城山】

2017年02月18日 | フリー(伊豆)
日程:2017年2月18日(土)
天候:曇り
同行:M田師匠
参考:「城山フリークライミングガイド400」

 本日はワイルドボアのつもりだったが・・・。

 まず最初に先々週行ったワイルドターキーへ行って、残置してしまった環付きビナを無事回収。
 終了点からロワーダウンするが、ところどころシッポリと濡れていた。
 で、ボアへ移動するが、さすがにシーズン真っ盛りとあって激混み。
 チューブロックに移って、とりあえずアップ。

ストーンフリー 5.10c  (再登)
 もう何回も登っているルート。しかし朝イチのせいか何か自分でも動きが固い。
 核心はラストのやや甘いホールド(オニギリ型)。ここはグワシと掴んだら、腕で引き上げるのではなく、ロックしたまま先に足を上げてしまうのがコツ。

 

 その後、ミウラーはもう登っているし、お目当ての「こんにちはマコロン(5.10d)」は順番待ち。
 グレイシー5.11bは、1本目、2本目ともボルトのハンガーがユルユルで、ちょっとデンジャラス。
 このままだと順番待ちでほとんど一日が終わってしまいそうなので、仕方なくまた山頂まで登り返し、ターキーへ。
 こちらは貸切。ルートによってはこの前わり苔っぽいが、まぁ選べばいくつか登れそう。

マミーブルー 5.10c FL

 師匠オススメの課題。
 出だしのホールドでイイのが見つからず、しばらく離陸できず。アレでもないコレでもないとまさぐっているうちにようやく少し高い位置にGet!
 ちょっと立ち位置をズラすだけで届くもんなんですね。
 後は立体的な大きな段差、意外と被ったコーナーなどをジムっぽく登る。なかなか楽しい好課題。

 

リヴァーアイランド 5.10c MRP(二便)

 別名「川島さん」(笑)
 顕著なタワーの「フォーリングラヴ」の左側面コーナーを登る。
 一本目が微妙に高いが慎重にクリップ。で、二本目がこれまた離れていてココが核心。
 両手をカンテのラップ持ちのまま足を踏み替え、次のクリップをしたいがトポにあるようにけっこう怖い。
 一便目はここで没。嫌な汗をたっぷりかかされ仕切り直し。
 続く二便目。またしても同じ所でジタバタしてしまったが、何とか耐える。上に行くほど簡単になり、そのままTopOut。
 後で冷静に考えたら両手ラップから足を踏み替え、目の前の三角出っ張りを出前持ち風にアンダーで支えればもっとスムーズに行けたかも。
 ホールドもあまりに近いと目に入らず、ついつい上ばかり探してしまう。まさに灯台下暗し。
 
 

狩野川夜景 5.10b ×(3テンTO)

 先ほどの課題でヨレてしまったのか、出だしを正面突破で行こうとしたらイマイチ掛かりの浅いホールドばかりで、まさかのテンション。
 その後、しばらく腕のパンプが抜け切らず、都合3テンぐらいしてようやく下部を切り抜ける。
 後半はアルパインちっくなリッジ状だが、要所要所が少し立っていてグレードに見合ったルーファイも必要。
 クールダウンのつもりが、10bでボテボテ落ちるなんて情けない・・・。

 師匠はドン底から徐々に回復してきているが、逆に自分は最近、下降気味。
 やはり年度末で仕事の疲れが少し溜まっているのかなぁ。要修行・・・。

 帰りはR136号沿いのラーメン屋「天一」で。

  

間違いだらけのワイルドターキー 【伊豆・城山】

2017年02月04日 | フリー(伊豆)
日程:2017年2月4日(土)日帰り
天候:
同行:M田師匠

 本日はワイルドボアのつもりだったが、何となく前から気になっていたワイルドターキーを偵察することに。
 二週間前のポンポコランド同様、こちらも現在の「日本100岩場」に載っていないため、「城山フリークライミングガイド400」を持っているM田師匠にぜひ現地案内をお願いしたかったエリアだ。
 
 明日の天気予報が雨のせいか、峠の駐車場付近はさすがに満車。  
 何とか空きスペースに入れるが、おそらくその時点で20台は来ていただろう。こりゃぁボアは混んでるだろうな。

 とりあえず山頂を越えて、先にターキーまで行ってみる。
 稜線にザックを置いて先に師匠が偵察。一部は苔と染み出しで自然に帰った状態だが、乾いて登れるパートもあると言う。
 では、行ってみますかね。
 ちょっと悪いFIXロープと梯子を使って谷底へ降りていくと、そこがワイルドターキーゴージ。
 当然、貸切。


 

 

 

 状態の良い壁を選んで、今日トライしたのはこちら。

ディザイア 5.12a ×(二便。テン山TO)
 凹角の短めルート。リヴァーアイランド(5.10c)のつもりで取り付くが、実はとんでもない勘違いだった。
 先に取り付くが、スタートから自分の苦手な三角ボテのスメア系。登りにくい。
 せいぜい10cと思い込んでいるので棚の上に使えるガバがあるはずと手を出すが、かかりの悪いスローパー。
 一旦、仕切り直して師匠にバトンタッチするが、快適と思っていた師匠も「あれぇ、おかしいな???」とタジタジな様子。

 二便目、左手でコーナーにあるガバを引き付けて、右手でわかりづらいカチ、左手アンダーに持ち替えて立ち上がって右手ガバ。
 そこから左側のコーナーへ移るが、しばらくハマり、セミになってしまう。
 右隣の12cのルートにも一部入り込んで、最後はヒィヒィ言いながらヌンチャク掴んでゴールしたが、これにて今日の腕パワー2/3を消耗。 
 朝イチのアップのはずなのに・・・。
 下から見ると簡単そうに見えるが、ロワーダウンすると思いのほか壁から離され、実はけっこう被ったクセもの課題。
 ただテン山でも何とか終了点まで行けた。12aなんて自分には届かない世界と思っていたが、その気になればもしかして・・・?
 
ウォークドントラン 5.10b MOS
 パンプ回復のため、左壁右端の簡単な9~10bでお茶を濁そうかと思ったが、こちらは苔と湿気でほぼ壊滅状態。
 で、代わりにやったのがこちら。
 取付が薄被りぽいが、後は思った所にきちんとガバが見つかる好ルート。
 でも、けっこう長くて(トポでは22m)、最初の一本で少々腕が張った状態ではちょっと辛かった。

寺子屋 5.10c MOS
 トポによるとこちらもスタート核心とのことだったが、やってみると思ったほど悪くなかった。
 途中、クラックの中でジィージィーと妙な機械音が聞こえるので不思議に思ったが、どうやら岩の隙間にコウモリが隠れている様子。(いきなり飛び出して来なくて良かった。)
 その後も意外と立ったフェースが続くが、けっこう長い。
 トポにはB6(ボルト6本)とあるが、それではちょっと足りんぞ。
 予備の捨てビナも駆使して何とかクリアするが、体感的には先の「ウォードントラン」より明らかに長く感じた。

果て無き道 5.10c MOS
 大した本数登っていないが、ダメージ的に今日はもう十分。
 最後にもう一本と思ってマミーブルー(5.10c)に手を出すが・・・これも間違いだった。

 出だしは立体的でなかなか面白い。
 しかし、ちょっとした段差の所で、岩の表面を覆っていた砂で爪先がスベリ、右スネをしたたかにぶつけてしまう。
 痛かったがテンションかけなかったので、そのまま続登。後で気付いたが、流血していた。
 
 

 その後は似たような難しさのフェースが延々と続く。
 マミーブルーだと思い込んでいるのでボルト7つで終了点に着くはずが、既に手持ちの10本を使い果たし、後はビレイ用と捨てビナが数個あるだけ。
 おかしいなと思いつつも目の前に次々とボルトが現れるので、もう登るしかない。
 ハンガーにカラビナ直掛けなので、ロープも次第に重くなる。
 途中、出っ張り気味の岩の部分は迂回したり、何度かクライムダウンしたりして軌道修正。ロープの流れを気にしつつ何とか登る。
 結局、たどり着いた終了点からは歩ける道が続いており、どうやらこのエリアで一番長い「果て無き道」(トポでは43m!)を登っていたらしい。
 自分ではよくわかっていないので普通にロワーダウンしようとしたら、何やら下の方でビレイしている師匠が叫んでいる。
 ここでようやく事態がわかり、夕暮れ迫る中、ロープの付け替えなどでアタフタし、師匠には多大なる迷惑をかけてしまった。やれやれ。
  
 そんなこんなでドタバタしながら、本日は終了。
 出だしの登れないアップから始まり、最後もルートの選択ミスと何とも言えない内容だったが、肩と前腕の張りと疲労度はなかなかでフィジカル的には充実した一日だった。
 帰りはR136号沿いの「焼肉田苑」でクッパーをいただき、帰宅。

  

スベる!ポンポコランド 【伊豆・城山】

2017年01月21日 | フリー(伊豆)
日程:2017年1月21日(土)日帰り
天候:曇りのち
同行:M田師匠

 さて本日は城山のポンポコランドへ。
 師匠によればトポに書いてあるより全体的に1~2グレード甘めとのこと。私は今回お初だが、はたして・・・。
 
 峠の駐車場からアプローチ。頂上手前から微かな踏跡を斜め左下へ少し下ると、そこがポンポコ。
 うーん、何だか苔っぽいというか泥土っぽいというか・・・全体的にウェットな印象。
 とりあえず本日は我々の貸切みたいなようなので、手頃なヤツから始める。

 

 

復活の日 5.10a ×(3テンTO)
 見た目、傾斜緩めだし10aだしと軽い気持ちで取り付くが、何だかミョーに足が滑る。
 フリクションがまったく感じられず、片足離すのがなんとも怖い。
 おまけに朝のうちは岩も冷たく手がかじかんで、上部のスローパーっぽい所で思わずテンション。
 結局3テンぐらいして、ヒィヒィ言いながらトップアウト。
 「復活の日」どころか、これでは「引退の日」。師匠も同様。ダメだ、こりゃ。

転勤前 5.10b MOS
 トポにある通り下半部のフェースは細かいが、それでも細かい分ホールドはカチッとしていて、まだ「復活の日」よりどうにかなる感じ。
 上に行くほど簡単になり、ホッ・・・。

天の命を拾う 5.10c MRP(二便)
 ここも見ため傾斜はキツくないし、以前登った師匠によれば体感10aとのことだったが・・・。
 出だしのスラブフェースが細かいが、ここを何とか抜けてホッとするも束の間、その上でいきなりスベってまさかのフイ落ち。師匠も同じく・・・。
 二人とも仕切り直しで二便目はトップアウトするが、やはり足が信じられず、垂直以下なのにパンプしてしまった。
 それでも原因不明の腕痛によりしばらく低迷が続いていた師匠、久々の10c完登。良かったです。
 
猫道 5.10a/b MOS
 午後になり岩も少しは乾いてきたのか、さすがにここはまぁまぁ快適。癒しの一本。
 時間は少し早いが、もうこれ以上、本日のコンディションではポンポコで登れる気がせず打ち止め。

 
(左)ポンポコランドの「ポン」。右半分はコケに濡れ、もはや Back to the nature 状態。
(右)ポンポコランドの「ポコ」。取り付いているのが「転勤前」、カンテを挟んで右が「復活の日」。どちらも湿っていて悪い。

 
(左)ポンポコランドの「天の命を拾う」。ここもコケ気味。下部スラブのスタート核心。
(右)帰りに偵察したウェーブロック。こちらは乾いていたが、下地が崩落岩の堆積でデンジャラスな雰囲気。

 せっかくなので、これまたまだ行ったことのないウェーブロックを偵察。
 やや悪いアプローチを辿って着いてみると、なるほど。覆い被さる岩の形が北斎が描く波を彷彿とさせるから、たぶんウェーブ・ロックなのだなと想像はつく。
 岩はドライであったが、全体的に崩れそうで危険なイメージ。下地はどう見ても岩が崩れた跡だが、大丈夫かなココ。
 ポンポコもそうだが、これらの岩場は現在発売中の「日本100岩場」(山と渓谷社・刊)には掲載されておらず、絶版となった「伊豆・城山Free Climbing Guide 400」にあるのみ。
 結局、現在のトポに無い→人気が減る→誰も行かない。ということになり、そういった岩場は自然に還っていく運命なのか。

  持っている人だけが持っている「伊豆城山FCガイド400」。乞う再販!

 帰りは三島駅前の「ガッツリ麺」で。
 ガッツリと名乗る割には、自分も大盛りで丁度イイぐらいだったが、味は悪くなかった。

城山シーズン・イン

2016年12月11日 | フリー(伊豆)

日程:2016年12月10日(土)~11日(日)
天候:両日とも
同行:我が社の山岳部

 我が部でも最近特にクライミングに意欲的なヒロイさん。
 まだまだ修行中だが、いつも湯河原や広沢寺ばかりじゃつまらないだろうということで、城山へご案内。

今回登った(トライした)ルートは、

一日目:南壁
・バトルランナー(マルチ) 4P 95m 5.8~10b?
 1P目と核心のハング部分だけ私がリード。2P目とハング上~終了点までは彼女がリード。
 場数を踏んでいないのでハングはちょっと苦労したが、その他の手順と確実な登りは見てて安心できた。ナイスです。



 

・ブルースカイ 5.9
 城山ビギナーがまず洗礼を受けるであろう「チョイ辛」課題。いかがだったでしょう?

・鎌形ハングルート1P目 5.10a

 いつもこの時期の南壁だとロープがスダレ状態なのだが、なぜか今日はガラ空き。
 おかげでのんびり練習できたが、あまりに人がいなくて怖いぐらい。地元の初老クライマーの方も「こんなの初めて。」と不思議がっていた。(何かあったの?)
 それでも時折、前触れもなく落石が「日ハム・大谷くん並みのスピード」で落ちてきて、気が抜けない。
 先のクライマー氏によれば、これは上部エリアからの人為的なものではなく、鳥やら獣の仕業かと。

 いつもの沼津港「丸天」で夕食後、その日は狩野川の河川敷泊。
 特に騒いだりしなければ、地元からは暗黙の了解といったところ。

 ただ一部ネットで紹介されている「アピタ」側は、行き交う車の音がうるさく避けた方が無難です。

 

二日目:クッキングワールド
・イタリアンジェラート 5.8
 アップで。下から見るとホント寝ているが、大きなエクボのような左側のラインを抜けようとしたら、
思わず剥がされそうになった。

・焼ビーフン 5.10a
 ここも出だしから左へトラバースして凹角に入ろうとすると、意外にバランシー。
 本日はカチを使った直登バージョンでやってみる。なるほど、まさに10aといった感じ。

・トマッテーナ 5.10b
 若者二人組が苦戦していたが、途中割り込んでやらせていただく。
 核心は上部の甘カチで耐えて小さな乗越し。後から来て「お先に失礼」ではイヤなオヤジと思われただろうが、許してね。
 今日初めて登ったと思ったが、後で確認してみたらずっと前に登っていた。

 トマッテーナとパラグライダー

・ゴルゴンゾーラ 5.11a ✖
 本日、初トライ。ちょっと見た目が汚い岩だが、パンパンと小気味よくキメていくボルダー系。
 最初マスター、あの二便はTRの各駅停車でホールドと手順は一応確認できた。次回は必ず!

・ポーチドエッグ 5.10a
 出だしだけ、ちょこっと。お疲れさまでした~。

 
最後におまけ:城山ザ・ムービー「のぼる ヒロイさん」。


伊豆・城山 チューブロック

2016年04月09日 | フリー(伊豆)
日程:2016年4月9日(土)
天候:時々
同行:yokkoさん、オトミさん、カンキさん、リンちゃん
 
 四月に入りコロコロ変わる天気に翻弄され、先週は外岩を見送り。で、今週はなんとしても出かけたい。
 先に打診したメンツは都合が悪いとのことで、yokkoさんに連絡したところ二つ返事でOKをいただき、さらに前日になって三人が加わることになった。
 
 今回のメンバーではyokkoさん、オトミさん、カンキさんの三人は顔見知りだが、リンちゃんとは初めて。
 えっ、もしかして自分以外みんな女性?
 シャイなオヤジとしてはヘンに緊張してしまったが、フタを開けてみればリンちゃんはヒゲの似合うナイスガイだった。
 そろそろシーズン終了ということで、またしても伊豆城山へ。
 
 現地へ近づくと付近は桜が満開。ソメイヨシノと違う種類のようだが、桃源郷的な里山風景である。
 峠の駐車場も自分たちが着いた時はそれほどではなかったが、後から次第に混み出す。
 岩場へ着くとワイルドボアは木曜の雨で沁み出しており、半分ほどはコンディション不良。自然と向かいのチューブロックに人が集まる。
 
 本日やったのは、
 
椿の森の中で 5.9 (再登)
 アップで。隣のイスタンブールが塞がっていたのでこちらにしたが、上部は沁み出しで濡れてビショビショ。
 yokkoさんにいきなり沢登り?の練習をさせてしまった。スミマセン。m(_ _)m
 
ストーンフリー 5.10c (再登)
 こちらはバッチリ乾いている。久し振りにやったが、身体をフッて気持ち良く登れるほとんどガバの好課題。
 
ミウラー 5.11a 1テンTO
 こちらも久々。出だしの足捌きはうまく行ったが、その後の左へのトラバースで足を置くポケットを一つ見落としてしまい、うっかり1テン!
 しかし、それ以外は身体がすっかり覚えていて、特に問題無くTop Out。
 以前登っているので、あえてもう一便は出さなかったが、物覚えが悪い自分にあってこれだけ登り方を覚えていれば十分上出来。
 
オンリーイエスタデイ 5.10d TR(〇)
 これも既に登っている課題なので、特にこだわりなくトップロープで。
 以前は出だしで苦労した記憶があるが、改めてやってみるとそんなに悪くなく、むしろ面白い。楽しめる課題です。
 
レインマン 5.10b MOS
 水平クラックを右にトラバースしていく課題。ホールドは全てガバ。
 初めてやってみたが、ルーフ下なのでちょっと狭く、1~2ピン間でZクリップ、2~3ピン目では自分でロープを踏んでいるのに気付かずアタフタしたが、何とかOS。
 回収も面倒くさく、これまでM田師匠が敬遠していたのがよくわかった。最後、足を置くフレークもそのうち剥がれそうだし・・・。

 

  
 
 他の四人はチューブロックは初めて。そもそも城山自体それほど回数来ていないとあって、チューブロック人気の三本で楽しんでいただいた。
 
・ストーンフリーはジムっぽくて登りやすいと思うが、快適なガバ連続の後で最後だけホールドがやや甘になるので皆さんハマっていた。
 (最後は腕で身体を引き上げるのではなく、浅いエクボを両手で固定して足を先に上げてしまうといいですよ。)
・ミウラーは出だしで皆、気持ち負けしちゃうんじゃないかと思う。自分も最初そうでした。
・オンリーイエスタデイは出だし核心。女性陣は苦労していたがカンキさんが猫パンチ?で中継ホールドを取ったのはお見事。
 リンちゃんはボルダーもやっているとあって下部は鮮やか、上部でハマっていた。
 
 改めてやってみると、この三本はどれも似ているけれど面白い。皆さん、来シーズンは全部まとめて片づけちゃってください。
 自分も次はグレイシーとかマコロンに手を出してみようかな。(←いつも気持ちがヘタレなのが反省すべきところ)
 
 帰りはいつもの沼津港「魚河岸・丸天」。
 リンちゃんは「海鮮かき揚げ丼」(推定5.11b)をOS!
 私は「まぐろテールシチュー定食」(推定5.12a)敗退!

  
 
 胃が完全にパンプ!要修業です。

伊豆・城山 三度目のバトルランナー

2016年03月26日 | フリー(伊豆)

日程:2016年3月26日(土)
天候:
同行:カワベくん(我が社の山岳部)

 いつも湯河原へ行くことが多い我が社の山岳部だが、そろそろ目先を変えようと城山へ。
 今回同行のカワベくんはジムでは自分より登り込んで強いが、外岩の経験はあまりないので今回はマルチの練習。
 人気の入門編、バトルランナーを計画したが、タイミング悪く(?)直前の「山渓」に紹介記事が載ってしまい、混んだらヤだなと思いながら出発する。
 
 朝のうち小雨がパラついていたが、現地に到着する頃には良い天気。
 南壁はずいぶん久しぶりだ。
 駐車場は思ったほど混んでなく、岩場に上がってからも意外と人は少ない。ラッキー!
(しかし、その後で下部のスラブ・フェースは激混みとなる。)

 とにかく空いているうちに、さっさと取り付いてしまおう。
 
バトルランナー 4ピッチ、95m
 
1ピッチ目 5.8 私がリード
 最初のピッチは「とんとん拍子」と名が付いたショートルートだが、やはり登り始めは動きが固く、とんとんとはうまくいかない。
 周りの眼があるのでさすがに落ちるわけにいかず、ジリジリと慎重に上がったが、どうも苦手だ~。
 木の生えたオアシス・テラスは浮石があると聞いていたので、その下でピッチを切る。
 後で確認したら浮石はほとんど掃除されていて心配無用だった。

  
 
2ピッチ目 5.8 カワベ氏リード
 ビレイ点では、ツルベの手順、ロープの処理などを確認。
 こちらはゆっくりなので後続の若いニイちゃん二人組に先を譲るが、そのままどうぞと言うのでカワちゃんに行ってもらう。

 核心の鎌型ハングを越えてもらってよかったが、遠慮したのかハングのすぐ下でピッチを切る。

 
 
3ピッチ目 5.10a~5.7(最新のトポでは5.10b)私のリード
 核心の鎌型ハング越え。
 久々に見ると10aにしては威圧的だが、さすがに三度目となると何となく手順は覚えている。
 ハングだとどうしてもパワー任せに思い切って真上に越すのかと思うが、上のホールドは甘く、ここは右に乗り込んで省エネで抜けるのがコツ。
 ハングのすぐ上で一旦切っても良かったが、後続も追ってきているのでそのままロープを伸ばす。
 フォローのカワちゃんは11aぐらいはそこそこ登れるのだが、ここでは勝手がわからず二回ぐらいテンション。
 それでも最後は何とか切り抜ける。

 
 
4ピッチ目 5.8 カワベ氏リード
 残り15mほど。落ち着いて登って終了点の樹林帯へゴール。お疲れさまでした。
 初・城山のカワベくんには、上部から狩野川の景色を堪能してもらう。


  
 
 下降は70mロープ折り返しで懸垂三回。
 落石を起こしちゃまずいので慎重にゆっくり降りたが、途中で後続Pがギアを落としてしまい、コールはしたものの下で登っていたオバチャンから「危ないじゃない!」と文句を言われてしまった。
 ウチらじゃないからね、オバチャン。まぁ何にしても南壁はヘルメット必須である。

  
 
 軽く昼飯を食べて午後からはショートルート。
 時折、春というより初夏の陽射しで岩も熱くなってくる。
 
ブルースカイ 5.9
 上部の小ハングがピリッと辛めのアンダー10課題。
 私はもちろん既登だが、久々なんで上のホールドの位置をすっかり忘れ、途中の甘カチでのクリップに耐えきれずヌンチャクを一回掴んでしまった。
 その後、上のガバを改めて確認。カワベくんもここはテンション入ってしまった。久々の南壁、甘くないなぁ。
 
ジプシーマリー 5.10a
 ちょい貧弱なボルトの連続に心折れ気味。ここでも一回ヌンチャクを掴んでしまう。
 昨夜の飲み会が影響しているのか、なぜかスメアでしっかり立てない。(言い訳だけど)
 カワベくんは落ち着いて、ここは見事フラッシュ!
 
 その後、いずれカワベくんにもやってもらうハートルートを見学してから最後はクールダウンで。

  
 
スクールゾーン 5.10c
 久々にやるが、やはりあの最初の滑り台はバランシー。足も滑るし・・・。
 何とか再登したかったが、上部のホールド甘いところで痛恨の2テン。ダメだ、もうヨレている。何とかTO。
 続くカワベくんはTRながらスルスルとノーテンクリア。小柄な彼にとって出だしの滑り台はそんなに窮屈でないのかも・・・。
 
 そろそろ城山も終わり。また山梨のシーズンがやってくる。
 ヒザに無理がない程度に楽しく登れたら、それで満足。

 

お初のインナーウォール 【伊豆城山】

2016年02月27日 | フリー(伊豆)
日程:2016年2月27日(土)日帰り
天候:一時
同行:M田師匠
 
 週末になると天気が悪かったり、自分が風邪をひいてしまったりで師匠とは久し振りの外岩。
 この冬、初めての城山は、お初のインナーウォールへ。
 
 行楽日和だからか、朝からなぜか渋滞続きで横浜から3時間かかって現地入り。 (その間、ほとんど女子アナの話をしていたと思う。)
 こんなにイイ天気なのに、峠の駐車場はなぜか空いていてラッキー!

  
 
今日やったのは・・・、 (以下、写真モデルはすべて師匠)
 
ザ・ロック 5.10b MOS
 下から見ると傾斜も緩めの、なんてことないスラブフェースのようだが、取り付いてみたら出だしからタジタジ。
 ホールドは掛かりの浅いスプーンカットが多く、このエリアは最近はあまり登られていないのか岩も粉を吹いた状態。
 薄いフレークは力を入れると剥がれそうなのがいくつもあり、何とも心許ない。
 時間をかけながら足を信じてバランスで立ち込んでいくが、中盤からようやく身体もほぐれ、ホールドも見つかって何とかクリア。
 アップからイヤな汗かいてしまった。
 
失楽園 5.10c MOS
 最初の一本でここらの粉吹き岩の感触を得たのか、こちらの方がグレード1つ上ながら簡単に感じた。

  ザ・ロック 
 
蒼い奴隷 5.10c ×
 見た目は黒っぽく汚い「ぬりかべ」のようなフェース。先にやった二本より明らかに立っていて長い。
 ここもホールドは指の掛かりが浅いスプーンカットが続き、自分レベルには何ともストレニュアスに感じるルート。
 何とかボルト5本まではノーテンで行ったが、6本目に辿り着いた所で次のムーブが起せずクリップできず。
 「落ちますよ!」と言ってからフォールしたが、ビレイしていた師匠は6本目にクリップできたと思っていたらしく7~8mほどフォールしてしまった。(怖かった!)
 その後、登り返すが既に腕もパンプし、気持ちが負けてしまっているため、本日は見送り。
 師匠もTop Outに至らず、二人してこのルートの「奴隷」となる。

  蒼い奴隷
 
Inking String 5.10b MOS
 足場が悪くハンギングビレイとなるが、小ピークに突き上げる見た目、簡単そうで面白そうなルート。
 上部のカンテなどもしかしたら右側限定なのかもしれないが、そういう細かいことを考えずに自由なルート取りが楽しめ、上部からの大展望が味わえる初級者アップ向きルート。
 打ちのめされて凹んだ日など、最後に気持ち良く終わるのにもイイだろう。

  Inking String
 
 渋滞で到着が遅れたため各4本と少な目だったが、岩場も空いて天気も景色も良くイイ汗かいた。(ヤな汗も
 お手軽グレードながら3本はマスターでOSしたが、「蒼い奴隷」は要修行!
 帰りは久々の地元ラーメン「天一」(あの「天下一品」ではない)で〆。オリジナル担々麺はゴマ風味辛さ控えめで翌日の黄門さまにもヘルシー。

 

まだリハビリ中@伊豆城山

2015年10月24日 | フリー(伊豆)

日程:2015年10月24日(土)
天候:/
同行:M田師匠、yokkoさん、Chioちゃん

 膝の治療を今週から整骨院から総合病院の整形外科へ変えてみた。
 今度のところは「膝関節センター」と銘打っているだけあって期待できそう。というより、ここを最後に膝痛からは解放されたい!
 既にリハビリを二回受けたが、今のところイイ感触。気のせいか痺れはだいぶ治まってきた。
 
 で、本日も無理せずリハビリ・クライミング。
 九ヶ月丸々登っていなかったというM田師匠、さらに紐修行中?の女子二名も誘って伊豆城山へ。
 クッキングワールドは実に八年振り。
 
 本日の私のメニューは、
 
イタリアンジェラート 5.8 (再登)
 アップで。その名の通り甘く見てたら一瞬バランスを崩しそうになった。
 
チンジャオロースウ 5.10b (再登)
 以前FLしたはずだが、久々に味わってみるとけっこうピリ辛。
 核心はボルト三つ目辺りというが、いきなり出だしが怖く、最後のスラブも怖かった。
 
焼ビーフン 5.10a ×(再登)
 前回、何の問題もなくOSしたはずだが、一便目の出だしでいきなり剥がされる!
 気を落ち着けて二便目は何とかクリアしたが、ちゃんと考えてやらないと下部がちょいとバランシーです。
 
ナン 5.11a RP(二便)
 10aで落ちてしまって今日はとてもイレブンなんて気持ちにならないが、上の壁が混んできたので1本目プリクリでやってみる。
 一便目 一段上がってフレーク沿いに左手カチから右手ガバ、一気に引き付け立ち上がり左手でリップ上部のガバへつなぐ。
     が、パワー不足と気持ちがビビって身体を上げられず。テンションかけてさらに上部のホールド確認し、トップアウト。
     体重マシマシの今日はできそうもないと思ったが、ホールドとムーブは確認できた。少し休んだらできるかも。
 
 二便目 女子二名のTRトライを見てリップ奥のガバをリーチの無い彼女らも一気に取りにいってるのを確認。
     ビビリの私は取りやすい左端からジワジワ手を寄せていたが、なるほど思い切りが大事です。
     で、二便目は(自分的には)割と落ち着いて解決。終わってしまえばたしかにお買い得。
     短いし、まさに横パンの赤(5級)そのもの。
 
ポーチドエッグ 5.10a × TO
 以前、出だしで落ちた記憶があるが、今回もスタートの左足ハイステップが怖くてそこだけA0トップアウト。
 後でトポを見たら途中のヘンな所から無理矢理取付いていたようで、どうやらスタートはもっと下のようだ。どおりで。
  
  
 
(左)チンジャオロースウ 5.10b                   (右)トマッテーナ 5.10b

  
 (左)焼ビーフン 5.10a                      (右)ナン 5.11a
 
 初級者向けのクッキングワールドだったが、軽く料理するつもりが逆に料理されてしまったような。
 yokkoさんはボルダー1級なんだから、次回ナンは軽く登ってしまうでしょう。
 
 帰りは定番の沼津港の「丸天」で〆。
  本日は山かけあずま丼で。

復帰はしたけれど・・・ 【鷲津】

2014年12月13日 | フリー(伊豆)

天候:/強風
同行:M田師匠、EDくん

 10月下旬にカサメリで落ち、負傷してから早や2か月。完全復帰とはいかないが、そろそろ外岩再開しないと・・・。

 で、復帰第一戦は沼津の鷲津山。
 前回来たのは三年前。
 ついこの前メイズ(5.10d)やETハング(5.11a)を登ったような気がするが、歳を取ると月日の経つのが早い。
 今回はJRでアプローチ、沼津駅でEDくんに拾ってもらいJAFのサイトに紹介されていた地元・志下公民館の駐車場を利用させていただく。

 既に沼津駅に降りた時点で不穏な風が吹いていたが、急な山道を登ってメインウォールの前に着いてみると・・・、
 
 風が強い!そして冷たい!
 
 「伊豆最難の10台!」と噂される北嶺ルートをやってみるつもりだったが、あまりの風に一気にモチ低下。
 おまけに地元クライマーのニール氏が言うには、最近の地震のせいか巨大落石があったようで、広場にはその残骸らしき大岩がチラホラ。
 
 で、取り付いたのはメインウォールから少し離れた風を避けられるエリア。
 本日のトライはこちら。

   

【カッチンロック】
おすましミーちゃん 5.10a RP(二便)
 一便目 短いし、見た目ガバばっか。こりゃ10aもないのでは?と思ったが、怪我のトラウマで最後のマントル気味の抜け口でビビって背後の木に掴まってしまう。
 二便目 さすがにこれを宿題にするわけにはいかない。出だしがボルダーちっくで、ラストのカチが見つけにくいが、チャチャッと片づけることができ、ホッ。

ボビー 5.9 MOS
 カンテを挟んで「ミーちゃん」の右側。短い中にスラブ、ポケット、アンダー、フレークといろいろあり、まぁ面白い。

無名カンテ 5.10b/c ×
 出だしが4級ほどのボルダー。スベリ台から中間テラスに至り上部が核心だが、ここで落ちるとテラスにグラウンドする形になり、ちょっとリスキー。
 さらに抜け口の大きなチョックストンもどれだけ信用していいのかわからず。うーん、ここは封印でもいいかなぁ。

【サンキューロック】
ワイズ5.10c、ワイズBar 5.9 ともに×
 最後にちょこっと。無名カンテですっかりヨレてしまい、以前クリアしたワイズBarすらダメ。orz 

 ショボイ出来だが、まぁ復帰第一線としてはこんなものか。
 足の故障でここ二ケ月ほどランニングができないために、現在の体重はベストより6kg重い64kg。
 「これでロクジュウヨン、・・・悪くないと思うワケ。」と桃井かおりさんは言ってくれるだろうか?

 で、M田師匠、EDくんともに忘年会シーズンの疲れもあって、本日は不調。
 肩故障で今がどん底の師匠は「岩よりも沼津港深海水族館に行きたい。」などとお子ちゃまのようなことを言っている。
 ・・・まぁ、そのうち付き合いますから。

 〆は沼津港「丸天」。久々の海鮮かき揚げ丼で今年の「岩納め」とした。

 


オンリーイエスタデイ、終わってホッ 【伊豆城山】

2014年04月12日 | フリー(伊豆)

天候:
同行:M田師匠、EDくん、D介くん&MAIちゃん

 ほぼ一ヶ月ぶりのワイルドボア。
 山の桜は見頃だが、さすがに暖かくなってきてそろそろクライマーも民族大移動。けっこう空いていた。
 本日はジャンバラヤ5.11c狙いだったのだが・・・。

チャチャチャ 5.10c  (再登)
 upで。EDくん、師匠の後にやるが、意外と悪い・・・っていうか、わからない。
 たしか以前OSすらしなかったものの、二便目あたりでチャッチャと片付けた記憶があるが・・・。
 さんざん迷ったあげく、腕突っ張りのムーブで解決したが、甘く見てると痛い目に会うな。

カルカッタ 5.10c × (4テン?TO)
 一本目のボルトが高い位置にあるので、今まで見送っていた課題。
 プリクリしてEDくんの後にトライ。
 
 出だしの薄被りハングは下からだとホールドがまるでわからず、また時間帯によっては逆光になり見にくい。
 EDくんにホールドの位置を教えてもらいながらハングを乗越し、その後10aぐらいがしばらく続く。
 最後は再びハングだが、ここで三人とも大いにハマってテン山。
 左側のクラックを使うのだろうが、どうにも身体を上げることができない。
 よっぽど途中でやめようかと思ったが、最後は使えないと思っていた頭上のスローパーをうまく使ってジムっぽいムーブで解決できた。
 「チャチャチャ」と同様、力でなくちょっと頭を使った立体ムーブが求められる一本。次回は必ずRPします。

  
 EDくん@チャチャチャ(左)と師匠@カルカッタ

 この2本でおのれのダメダメぶりを悟った一同は、とても今日はジャンバラヤに取付く気力も勇気も無く、目標を「オンリーイエスタデイ」に下方修正。

オンリーイエスタデイ 5.10d RP(本日2便、通算5便)
 前回からの宿題。

一便目 相変わらず出だしの被りが取付きにくいが、さすがに要領がわかってきて、左手ボルト9時方向のサイドカチと右手高い位置のカチで体勢を整え、左足ポッケをつないでチャチャッと上がる。
 その後、何とかつないで最後の詰めまで行くがスメアの右足が滑り、フイのドカ落ち。
 一瞬、頭が下になり体勢を崩してしまったため、軽くオデコを岩にぶつけ、スズメパチに刺されたようなタンコブになってしまった。危なかった。

二便目 今日は絶不調の師匠に回収便を頼むわけにはいかず、夕方になって自分で回収トライ。
 前回、「ノーモア残置」を誓っただけにヌンチャク5本を残していくわけにはいかない!
 ヨレてはいたが、さすがにホールド、ムーブは身体が覚えてしまって前半は何とかクリア。
 これまでハマっていた最後の薄被りの部分は今までライン右側ばかりに気を取られていたが、実は左側にキーとなるポケットホールドがあって、これをうまく繋いでようやく完登。
 リン・ヒルは上を見ないで足を見て登ると言われるが、ここも左足をどこに置くかがポイントとなる課題で、また一つ勉強になった。
 とりあえずオンリーイエスタデイがワンスモアにならなくて良かった!

 本日、師匠は不調だったが、EDくんはアキレス腱断裂後、かなり復調してきて頼もしい。
 クライミングごぶさた中のD介くんは体重「期間限定?増量中」で、この先一体どうなってしまうのか???

  
 D介くん@ストーンフリー(左)と「頑張るMAIちゃん」


オンリーイエスタデイ・ワンスモア? 【伊豆城山】

2014年03月16日 | フリー(伊豆)

天候:/
w/ M田師匠、EDくん

 久々の外岩。暖を求めて城山のワイルドボアへ。
 いつものシーズンならもっと通っていたはずなのに、先の大雪のせいで今冬二回目。
 行きの東名から見る富士山も雪がベッタリ、ボアへ上がる峠への道も雪の重さで折れた木がバッサバサと落ちていた。
 駐車スペースは路肩も含めていっぱいだったが、ワイルドボアは思ったより人が少なく、今日はハイカーが多かった模様。

 で、本日の自分の取組。

クロスロード 5.10a  再登
 upで。朝陽で眩しく、ちょっと隣のルート(ボルト)と錯綜してしまったが、ま、いいか。

オンリーイエスタデイ 5.10d ××
 本日の自分の本命。
 一便目 登りやすそうな左側から取り付き、前回の師匠の動きを参考にアンダーを使って身体を上げようとするが・・・これが上がらない!
 ああでもないここでもないと粘って何とか下部の核心部分は越えるが、ちょっと力づくだったので腕はパンプMAX。
 途中で十分レストするが腕の張りは消えず、結局ゴール一つ手前のボルトにクリップできないまま力尽きる、あぁ、もったいない。

 二便目 ムーブとホールドはほぼ確認できたので、これで片づけるつもりだったが・・・なぜかまた出だしのアンダーでハマる。
 とにかく腕が張ってしまって全然ダメ。ボロボロの回収便となるが、結局TopOutもできず。あぁ、情けない。

ジャンバラヤ 5.11c ×
 もう見学だけにしたかったが、前半は「オンリー~」より簡単と師匠、EDくん共に言うので騙されたつもりでやる。
 何とか四本目のボルトまで行き、その上の核心部分もよそのクライマーさんに教えてもらってホールド確認。
 今日はとても無理だが、たしかにフレッシュな時ならなりそう?
 自分初のイレブン後半に向けて、これは落としたい。

  

 と、いうわけで本日はイイとこなし。
 このところ大雪と年度末の忙しさで外岩にもジムにも行ってないし、さらに先週からの病み上がりも加わって・・・と言い訳ばかりが先に立つが、そんなこと言ってもしょうがない。
 今年のM田組の目標は「ノーモア残置!」 。
 少なくとも5.10台のルートでビナを残すようじゃダメダメでしょう。


ロングディスタンスほか 【伊豆城山】

2014年01月25日 | フリー(伊豆)

天候:時々
同行:M田師匠、ENDOくん改めEDくん、O川さん

 今年の外岩第一弾。暖を求めて、いつもの城山。
 峠の駐車スペースに上がるとこれまで見たこともないほどの車の数!今日のワイルドボアは大盛況のようだ。
 で、本日の私の取組はこちら。

  チューブロック

[チューブロック]
椿の森の中で 5.9 (再登)
 もう何度もアップで登っているはずだが、ナメてかかると相変わらずイヤらしい。
 初っ端からくじけるわけにもいかず何とか切り抜けるが、浅いポケットなどしっかりホールドできなくてちょっとアセった。

[ワイルドボアゴージ]
クロスロード 5.10a (再登)
 昨年MOSした課題。出だしのトラバースなどちょっとアルパインっぽく、こちらの方がアップにいいかも。EDくんも続いてクリア。

  クロスロード

ファンタジーランド 5.10b (再登)
 このグレードながら、以前M田師と苦戦を強いられた隠れた好課題。
 EDくんがOS狙いで取り付くが、残念ながら2テン。でもムーブは正解で、最初からTOしたのはさすが。(私は最初、2つ目のボルトまで上がれなかった。)
 EDくんの後に再登するが、けっこうパワフルで、足を使ってうまく省エネでいかないと腕のパワーを大いに吸い取られる。

ロングディスタンス 5.10d MRP(本日一便、通算二便)
 本日はジゴロかジャンバラヤを触ってみたいと思っていたが、混んでいたのでこちらを本題とする。
 核心は出だしのハング。アプローチ途中からハング上のキーホールドの位置をオブザベしてからトライ。

 ハングは左手ガバポケットでクリップしてから、伸び上がって右手で真上の△岩をパーミング。
 しっかり掴んだら右足スメア、左手甘いのをちょっと耐えてエイヤっで2時の方向にあるガバを取る。
 ここさえクリアすれば後は9~10a/b程度なので、いただいたも同然だが、合計16本もランナーをとる長いルートなので、後半はロープが地引網のように重い!
 ロワーダウンは70mロープでほぼいっぱい。同じ長モノとしてカサメリの「真実の口」「ちちくりマンボウ」があるが、でも途中レストできる分、こちらの方が少し楽かな。
 長々とビレーしてくれたEDくん、ありがとう。本日、満足の一本。

  賑わうワイルドボア

[チューブロック]
オンリーイエスタデイ 5.10d ×
 最後のおまけにOS狙いでやってみるが、出だしを左側のカンテからスタートしてしまい、これは失敗。
 体勢が悪く、一本目のボルトから上に次の一手が出せず、敢え無く敗退。
 
 その後、師匠がトライ。
 正月の帰省ですっかり身体は「達磨化」しつつも、さすがのムーブ、いつもの遠吠え(?)も出て、そのまま行っちゃいそうだったが、最後はゴール手前で力尽きる。
 うーん、私も次回は必ず!

  M田師匠@オンリー・イエスタデイ

 この日は久々に「すぎ家」さんとも遭遇。
 今や御夫婦揃って13クライマー。凄いです!(←遠い目)
 今日は「"大魔王"をやりに来た。」とのこと。
 「ち」さんと話していて初めピンと来なかったが、それって「ポ大魔王」のことだったのね。確かに女性の口からはハッキリと言いにくい。

 帰りは師匠のリクエストで伊豆長岡のラーメン屋「天一」。
 看板メニューの「天一ラーメン」は赤土の泥水のようなスープで少し不安を誘うが、味はなかなか旨い。
 スープをほとんど飲み干し、その後、眠気醒ましに缶コーヒーを飲みながら車を走らせるが、どうもそのコラボが良くなかったようで、横浜に近づく頃に腹から雷鳴が轟き始める。
 途中のGSのトイレで何とか難を逃れたが、危うく憤死(糞死?)するところ・・・・・・危なかった!

  「天一ラーメン」


今年の岩納め 【伊豆城山】

2013年12月15日 | フリー(伊豆)

天候:
w/ M田師匠、ENDOくん、BIGタナカくん

 先週は疲れから風邪でダウンし、予定していた御岳はドタキャン。 (S師匠、ゴメン!)
 今週はどうにか回復。山梨シリーズも終わり、12月からは伊豆シリーズだ。
 城山はこのところワイルドボアが続いていたが、暖を求めて今日は久々の南壁へ。
 以下、本日の私のトライ。

 

タナバタのタナボタ 5.10c MRP(本日一便、通算三便?)
 以前やって登れなかったまま、ハング下の岩が剥がれそうということで自主規制していた課題。
 あれから三年経ち、今は大丈夫そうなのでアップがてら取り付く。
 核心の小ハングは左足ヒールを使うかトゥでそのまま乗り切るかちょっと迷ったが、トゥでOK。
 ちょっとこらえてそのまま上のホールドを繋いで無事クリア。
 
ボルサリーノ 5.11b ×
 一本目のボルトは斜上バンドを右に上がっていって結構上にある。簡単だが要注意。
 以前クリアした師匠によれば「一手か二手もので、甲府の11bより簡単。」と言うが、上部が予想以上に細かく感じられ、あえなく敗退。
 テン山ながらもとりあえずTopOutし、その後ハングドッグしながら解析するが、今日の時点では解明できず。うーん、要修行。

仰げば尊し 5.10d MOS
 師匠から「なかなか面白く、OS向き。」と言われてやってみる。
 とりあえず出だしの二段ハングのうち上の段が核心か。
 右手は横引きカチ、左手はやや甘スローパーで右足ハイステップで乗り込むのだが、股関節固めのオヤジにはちょい厳しい。
 しばらく逡巡したが、やっているうちに股関節もこなれてきてハングを突破。
 その上も細かいホールドが続き、さらにずーっと貧相なボルトが続くので精神的にかなりよろしくない。
 何度かスメアの足が滑ったりしたがギリギリ耐えて一発クリア。(ホッ・・・)

  仰げば尊し。下から二つ目のハングが核心。

フレンチドレッシング 5.11c TR ×
 南壁に来るたびに師匠がやっているが、いまだに解決できていない課題。
 今日初めて自分もTopRopeでやってみるが、下部もなかなかイヤらしく気が抜けず、核心のハングも決め手のホールドがよくわからない。
 皆で代わる代わるトライするが、結局誰もハング越えならず。うーん、厳しい・・・。 

  フレンチドレッシング。ハングでモジモジしている師匠。

 
 師匠はフレンチ・ドレッシングの解析、ENDOくんはスクールゾーン(10c)、ブラウンシュガー(11a)の練習など。
 夕方になり風も強くなってきたところで岩は終了。今年の締めということで沼津港「丸天」へ。

  
  
  

 師匠とタナカくんは名物「かき揚げタワー丼」。私はアナゴ丼。ボリュームは☆4つ!

 で、今年の岩活動を振り返って。
 歳と共に持久力や瞬発力は落ちているはずだが、それでも引き出しが増えたのか少しは登れたような気がする。
 皆さん、今年もお付き合いいただきありがとさんです。ちょっと早いけど、来年もどうぞよろしく。