今日は山行きは休んで、静養日に当て、本を読んだり原稿を書いたりして過ごしました。
結局、きのうの記事のレコメンドも、おかしなことになっています。
ことかすさんの「ごちうさ」ファンアートを思い出して、黒い笑いが漏れてしまいましたよ。
某グローバル喫茶店は、町喫茶の看板娘のチノちゃんのルサンチマンを思い知れ!
まったく、某グローバル喫茶店をボイコットしようと呼びかける記事に、某喫茶店に行って喜んでいる人たちの記事をリンクするなんて、あまりにもゴミすぎます。
スモーカー時代は、タバコを吸うために町の個人店もチェーン店もよく利用したものです。しかし、禁煙の某喫茶店には一度も寄ったことがありませんでした。
3年前、農園の園長さんと農業セミナーに出席した帰り、阪神のフードコートで夕食を食べ、同じフロアにあった某喫茶店に初めて入りました。某喫茶店のオーダーは呪文のように長いことで有名ですが、私より年長の園長さんの注文は慣れたものでした。見事に「普通の」「大きいの」「冷たいの」と全部日本語でした。店員さんも慣れたものでした。百貨店のお客さんは年齢層が高めで、阪神は比較的庶民層が多いからかもしれませんね。
まあ、阪神のフードコートは、地下にあった昔のがよかったですね。営業の合間によく通ったものです。谷崎も通った立ち食いずしもありました。白ごまを散らして食べるざるうどんも大好きでした。
阪神地下で腹ごしらえを済ませたら、西梅田の得意先まで、長い地下道をヒルトンのほうまで歩いていくのですが、その途中に全国各地の名産品を売る、通称「アリバイ横丁」がありました。
出張のアリバイ用のお土産を調達するのが「アリバイ横丁」の名のいわれです。街角のタバコ屋さんくらいのスペースに、おばちゃんがちょこんと座わり、スタンドに各地の名産品が所狭しと並べられていました。私が大阪に来た30年前は、全国の都道府すべてとはいわないけれど、半分以上は出店していたように思います。アリバイ横丁の元締めはどこだったんでしょうね。各都道府県の観光協会のアンテナショップというわけでもなさそうでした。
園長さんは観光業も営んでいます。あまりほめられた話ではありませんが、「九州ゴルフツアー」と称した、韓国買春ツアーは人気商品だったそうです。帰りにはアリバイ横丁で九州土産を人数分買って、お土産に持たせるのが通例だったのだとか。まさにその名のとおりの使い方をしていたわけです。
アリバイ横丁は、今世紀に入ると、次第に姿を消していきます。御堂筋線梅田駅の改札近くにあった串カツの松葉は新梅田食道街に移転、老舗古書店も閉店を余儀なくされました。
「まどマギ」の『叛逆の物語』にハマっていた2013年の晩秋から2014年の初頭には、阪神百貨店が改装工事に入ったころでした。映画の帰り、最後まで開いているマクドで夕食を摂って帰ったのでよく覚えています。フードコートもマクドしか残っていなかったのかな。そのころにはアリバイ横丁もまだ最後の一軒は残っていたように記憶します。熊本・鹿児島のお店で、ときどきボンタンアメを買ったものです。九州旅行と称して、海外に遊びに行く狒々親父たちのニーズは、最後まで残っていたのかもしれません。
ネット通販が発達した今では、アリバイ横丁のニーズもなくなり、おばちゃんたちもどこかに行ってしまいました。駅前ビルや西梅田の地下街には、まだ戦後闇市の面影がどこかにありました。そんなむかしの梅田のおもいでばなしです。