『平家物語』の舞台巡礼企画で、寂光院を訪ねた話でも。時季はまさにいまごろ、山桜がはらはら散っているシーンを写真でおさえるのだ。
もう4月も終わりで、もう遅すぎるかなと思っていたら、花が残っていた。まさに原作のテキスト通りの情景が眼前に広がっていた。ロケの日程を決めたのは1ヶ月以上前なのに、開花予想も天気予報もドンピシャだった。
しかし、読みが何もかも当たってしまうと、なんかつまらないね。
普通の観光写真のようになってしまう。うろうろ歩いているうちに、ようやく「これだよ、これ!」の場所を見つけた。
謎の石段に気づいたハイカーを除けば、鹿くらいしか訪ねてこなさそうな場所だった。しかし、『平家物語』を読んでいたら、大原ってそういう場所だよね。この場所をみんなに知ってほしいと同時に、このままでいてほしいという矛盾した思いが交錯する。
取材を終え、地元のご関係者と、小水力とミツバチとグリーンツーリズムと秘仏巡りのコラボレーション企画についてお話する。うーん。ちょっと盛りすぎでは?
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