会社の食堂で、賞味期限が11月末に迫った保存用ビスケットをもらった。災害時の備蓄である。
ありがたくいただく。午後のおやつにするつもりだった。
しかし、意外にカロリーが高い。一袋5枚で324キロカロリー。ご飯一膳が235kcalだそうだから、一食分の糖質は十分にまかなえる。夕飯に使うことにした。
『山猫の夏』の冒頭の探索行で捜索隊に支給される、干し肉とビスケットと缶スープの食事を思い出す。肉と炭水化物。『孤独のグルメ』でソースカツサンドにバクつくゴローちゃんの言い方を借りれば、「男の子の食事」といったところだろうか。非常食のビスケットも、秘蔵のビーフシチュー(レトルトだけどね)に浸して食べたらオツだろうと思った。
帰りに生野菜を切らしたときのストックに、業務スーパーへピクルスを見に行った。キュウリのピクルスが絶品だったのだ。なぜかマクドのハンバーガーのピクルスを思い出した。マクドのハンバーガーが時々無性に食べたくなるのも、あのピクルスがおいしいからだと思った。ちなみに、このピクルスで、業務スーパーのバンズと冷凍ハンバーグと冷凍オニオンとトマトケチャップでマクドの味の再現を試みたのだけれど、業務スーパーの食材のレベルが高すぎて、あのアメリカンなチープでヤンキーな味にならなかった。これは脱線。
残念ながら、以前買ったポーランド産のピクルスは見つからなかった。ロシアのウクライナ侵攻で、輸出に影響が出ているのだろうか。かわりにヴェトナム産のピクルスに切り替わっていた。キュウリが育ち過ぎで、大味そうである。イタリア産のミックス野菜のピクルスにした。
ピクルスを物色するついでに「マグロカクテルパテ3種アソート」なる缶詰セットを見つけた。
チーズ&レモン、ローストアーモンド&ブラックペッパー、ローズマリー&ケイパーの3種類ある。パッケージには「バゲットやクラッカーにぬってワインといっしょに!」とおすすめのコピーがあった。画像はネットニュースからの借り物。
ビスケットにもちょうどいいと思った。もらってきたのも3パック、3食分である。
今夜のメインディッシュはビーフシチュー。
マグロパテはローズマリーとケイパー味を開けた。
余りもののもやしとひき肉はコーンと一緒に炒めて、サラダの上に乗せた。
ドリンクはトマトジュースとココナッツミルク。
ドリンクはトマトジュースとココナッツミルク。
ビスケットは5枚食べきれなかった。3枚食べて、2枚は朝食に回すことにする。
しかし、このビスケット、やはり非常食用なんだなと思った。パキパキ割って、等分できるようになっている。
一枚のビスケットを六等分したという、佐野三治氏の『たった一人の生還』を思い出した。写真で見るとメーカーや種類は違うようだが。
ビスケットは腹持ちはいいし、味も悪くないけれど、食べるときに飲み物や汁物、水分を必要とするところが欠点だろうか。まあ、水分をほとんど含有しないから、長持ちするわけだが。賞味期限は5年とのことである。また何ごともなく、5年後もビスケットのおこぼれに預かることを願っている。