今年7月の参院選挙に向けて、天木直人さんの提唱するインターネット政党に、大物協力者が現れたらしい。
「インターネット政党が実現する見通しが出てきた!」
http://www.amakiblog.com/archives/2013/01/23/
しかし「インターネット政党」というネーミングセンス(これが党名になるとは思えないが)は、かなりビミョーだな。
よくいるんだけど、「新しい」というだけですぐにとびつき(電子書籍でもARでもなんでも)、魔法の杖かアラジンのランプのように思い込む人がいる。でも、それはちがいますよ。
■情弱選挙からネット選挙解禁へ。その現実と拡がる市場
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/12/19/14359
ネットでも金持ちが勝つという事実は変わらない。資金力のある政党はテレビCMを流し、紙面を買い占め、「ネット広告」を買い漁るに決まっている。くだらないCM、くだらない新聞広告に、「くだらないネット広告」が加わるだけにすぎない。天木さんの考えるように、決してソーシャルメディアと政治の関係は、バラ色の世界ではないだろう。
以下は竹田圭吾氏のブログより。
<橋下徹氏についてはマスメディアの偏向を問う文脈で氏がツイッターを駆使する手法が語られているが、ポピュリズムを助長する可能性は考察されていない。フォロワーの数で参院全国比例区での当選可能性を考えた箇所もあるが、フォロワーは支持者と同義ではないし、むしろリツイートやお気に入り登録によって支持層が広がり、票に結びつくのが理想形な気もする。いずれにしても、政治とソーシャルメディアの関係について僕はそこまでポジティブで楽観的にはなれない。>
http://keigotakeda.typepad.com/keigotakeda/2012/11/政治難民へのホールアースカタログ.html
クッションつき短縮URL
http://p.tl/BOe6
「未来の党」の原発と消費税増税の是非を問うバーチャル選挙が、すごいことになっていたのも記憶に新しい。笑顔の嘉田代表の下で、原発推進派と増税賛成派が圧倒的大多数を占めてしまっていた。ソーシャルメディアは、そうした危険もはらんでいる。
以上のように、ソーシャルメディアの負の側面を並べ立て、天木直人さんをディスりたいわけではない。
あまり好きな人ではないけれど、好きとか嫌いとかはいい。津田大介の唱える「楽観主義」こそ、いまのわれわれに必要なものかもしれない。以下のことばを、天木さんに贈りたい。
<政治家という単語は政治を生業とする者ではなく、政治に参加するものと定義され、つまり政治家とは「かれら」ではなく「あなた」であり「わたし」になる。
それは裏を返せば、議会や行政府のパフォーマンスの低さを政治家や役人のせいにできなくなるということだ。何の建設的な批判や対案もないまま議員や官僚をただひたすら罵るクソブログや、びっくりマーク付きの呼び捨てで総理は辞めろと連呼する呪詛のようなクソツイートが意味をもたなくなる。精神衛生上も非常に好ましい。(中略)
「最後は、楽観主義者が勝つ。それは彼らがつねに正しいからではない。それは彼らが前向きだからです。間違った時でも、彼らは前向きである。それのみが、間違いを正し、改善し、成功を手にする道なのである」>
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