お母さんのお店で夕食。
いつものNHKニュース。
「家計は値上げを受け入れている」と発言した日銀の黒田総裁の悪口をいっていると、クローズアップ現代が始まった。
急増“オミクロン後遺症”最前線からの報告
初回放送日: 2022年6月7日
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/85VPZ8G4P3/
しかしこのサイト、見づらいな。URLを紹介して、一言、二言コメントするだけで済ませたいのに、こちらで編集加工しないといけない。
女性キャスター入りのバナーがむだに大きすぎる。
リンクを踏むたび、彼女の顔を見て、PCのマウスを下にスクロールしなければならない。
オミクロン株のことを知りたくてアクセスしたのであり、女性キャスターの顔が見たいのではない。
ニュースには「美人」「女性」キャスターが必要だという固定観念を捨てない限り、マスコミ、少なくともテレビの復活はないと思う。
この才気に溢れわかりやすい番組進行を進めていたキャスター氏を、女性というだけで、「スリーパーセル云々」などと差別排外主義妄言を吐いて、米帝Amazonの広告塔をやっていた「髪の生えた100田」の類と同列の扱いをするのは、無礼千万ではないのか(あるフォロワーさんの秀逸な比喩を借用させていただいた)。
番組そのものは、お母さんと感心しながら見ただけに残念である。
しかし、番宣サイトの紹介文が残念だ。
「時間差で押し寄せるコロナ後遺症の波。専門外来がある聖マリアンナ医科大学病院には、オミクロン株に感染した現役世代が急増。40代の男性は道路標識や看板などが理解できなくなり、休職に追い込まれた。オミクロン株は感染者数が格段に多いため、かつてない“後遺症の波”が来るのではと懸念も広がる。原因も治療法も解明されない中、長期間、後遺症に苦しむ子供たちも。患者や病院のルポ、最新研究から迫る後遺症の新たな実態」
ごめん。この文章、下手すぎない?
こんな文章を読んでも、この番組を見たいとは思わない。
自分のところの番組のデモ見ているのだろうか。
私がこの番組をみた感想は以下のとおりだ。
「症状は軽症といわれ、死者数も少ないとされるオミクロン株。しかしオミクロン株は感染力が高く、後遺症に苦しむ人は100万人を超えると推定され、その後遺症も従来株より長期化し、現役世代を蝕んでいるといわれる。40代営業職の男性は、文字認識能力にまで影響を及ぼすオミクロン株の後遺症に苦しみ、休職にまで追い込まれた。彼はこう訴える。『文字が文字として認識できないんです。交通標識の「通学路」という文字がわからなくて、自分にはもう自動車の運転も営業も無理だと思いました』。オミクロン株が広がるいま、日本で何が起きているのか」
文字が認識できなくなったり、倦怠感で働くことができなくなる、このオミクロンの後遺症はかなりこわい。
「箸が鉄アレイのように感じる」という女性も出てきた。脳卒中と同じように、脳がダメージを受けるのが原因だそうだ。
私はこの番組を一人の多くの人に見てほしいと思った。
お店のお母さんに話したこと。
「大阪、コロナの死者数日本一なのに、なにが『吉村さんがんばってる』や。おっちゃん、おばちゃんら、社会保険料やら年金やらがかかる年寄りは死んでも誰も困らへん、ただし自分は除く、って思ってはるんやろうなあ。でも軽症のオミクロン株で、従来株より長く苦しい後遺症に苦しむのは、こどもや孫みたいな若い人たちなんやねんなあ。100万人やって。国民の1%やで」
17歳のさやかさん(仮名)は、スポーツ推薦で入学した憧れの高校をわずか1年でやめることになった。原因は新型コロナの後遺症だった。
感染したときは軽症だった。しかしけん怠感やめまいなどに1年以上悩まされ、大好きだったスポーツを続けられなくなったのだ。まだ17歳の少女から「苦渋の決断」ということばを聞こうとは思わなかった。
番組では、転校して、リモート学習で、スポーツ以外の道で新たな人生をめざす彼女の姿が伝えられた。
彼女に幸いあることを。
さやかさん(仮)、応援してぃます…はぃ!
同意します。
>100万人やって。国民の1%や
アルコール依存症者の数は約200万人。予備軍を入れると約300万人だと言われています。従って、日常生活(仕事・DV・交通事故含む)に何らかの支障が出ている人々は日本国民のうち約3%ということになります。
>『吉村さんがんばってる』
これ、マスコミがしょっちゅう使う「発信力」ということでしょう。それが原因で視聴者の側はずいぶん誤った認識を持たされているというのは確か。自民党でも保守陣営なら話はできます。でも維新系タカ派の人々相手ではそれすらできない。
にもかかわらずなぜ「吉村さんがんばってる」と言えるのか。その根拠がほとんどさっぱりわかりません。しかも「吉村さんがんばってる」と口にする人々は大阪だけでなく関西圏一円に多くいるみたいなので辟易するほかないという始末。
で、この種の情報と反応に関し、まんべんなく見渡してみると、どうやらテレビ、それもとりわけ一般的な意味でのニュースではなく、ニュースに近いワイドショー周辺が大きく取り上げているということがわかってきました。
NHKを始め大型テレビ局放送網を取り上げた場合、系列局の本社はすべて大阪にあります。なので、こちら(滋賀県大津市)で暮らしているとテレビ放送は東京本社ではなく大阪本社(毎日放送ならMBS)経由で入ってきます。だからかなり危機感を持って見ています。また、こちらの場合、後期高齢者と一緒に暮らしています。ゆえに高齢者の場合のニュース・ソースは、体力的にテレビ・ニュースに依存するケースが大変多くなります。特に高齢になればなるほど。
わが家では新聞を取っていて、高齢者は新聞記事の側を読んでから気休め程度にテレビを見るのでその落差に気づいてはいるようですけれどーーー。
ともかく、テレビを見るたびにひやっとしないわけにはいかないですね。「発信力」というのはマスコミが編集に介入する極めて効果の高い政治的装置ですから。選挙の「争点」を作っているのがマスコミであるのと一つも変わらないように。どうしたもんでしょうね。
ここ二十年くらいで多くの雑誌が廃刊になりました。一九九〇年代にはまだ気楽に読める良質な雑誌なんかがあったわけですが。例えば「ダ・カーポ」などは今のマスコミよりずっと読むに耐える記事が掲載されており、書き手の技量も整っていました。ところがあえなく廃刊。映画にしてもエンタメ系かさもなければ非常にコアなマニア向け専門誌を残すばかり。現状ではタコツボ型の専門家かエンタメばかりの楽天家だらけになってしまいそうで鬱々しているというのが正直なところです。大阪ではそんな傾向がもっと濃いと聞いてはいますがーーー。
若い人たちにしてもあと十年もすれば世の中がどう変化しているか、多少なりとも予想できそうなものなのでは?と思ってしまいます。だからといって若い人たちを責めるつもりは一つもありません。草々
丹波の宿で、大阪からの一行を歓待するつもりか、若女将に「吉村さんがんばっているじゃないですか」といわれて、「お姉さんテレビ見すぎやで」と苦笑したことがあります。
「控えめにいっても大阪の1/3以上の人が維新が嫌いだから、気をつけたほうがいいですよ」とも助言しました。
胡散臭さ、ダメさ加減は、ある程度共有されていると思います。基本ノンポリのうちの会社の社長が「将来世代に負債を残すな」とカジノ反対の署名が集める程度には。
本当に熱心な維新支持者は2割程度だと思います。総数としてはアンチのほうが多いはずです。学会女性部も本音は維新が嫌いでしょう。ただし呉越同舟で各個撃破されている感じでしょうか。
テレビの影響力に尽きますが、この10年で、「勝ち馬に乗りたい」という人々が増えてきたのではないでしょうか。学校や組織のいじめと同じような構図になっているように感じます。
小泉以降の自民も、維新も、70年代の革新行政や新左翼に学んでいると思います。大衆の政治的無関心ありきで、一部少数セクトが大学自治会や寮を「虚」点化できたのと同じ手法を使っています。
「現状ではタコツボ型の専門家かエンタメばかりの楽天家だらけになってしまいそう」というのは全く同感です。