新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

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総力戦争の時代

2011年11月10日 | 革命のディスクール・断章
虚構の皇国ブログさんより

http://d.hatena.ne.jp/tadanorih/20111108/1320680920
土屋喬雄『国家総力戦論』は対馬忠行著か?

 <小山弘健の没後に編集された『戦前日本マルクス主義と軍事科学』(エスエル出版会、1985年)を読んでいたら、土屋喬雄『国家総力戦論』(ダイヤモンド社、国防科学叢書2、1943年)について「この書は対馬が執筆したものとつたえられている」と小山氏が書いている。>

 ほう! これはぜひゲットしなければ。

 「総力戦」の提唱者は、ドイツの軍人エーリッヒ・ルーデンドルフだった。帝国陸軍に影響を与えたのは、次のようなことばだったといわれる。

 http://ww1.m78.com/hito/ludendorff.html

 「戦争の本質が変化し、政治の本質も変わった以上は政治と戦争指導との関係も変わらざるをえない。クラウゼビッツのたてたすべての理論は、もはや全く廃棄されねばならない。戦争および政治は、ともに国民の生存のためにおこなわれるものであり、そのなかでも戦争は、国民生存意思の最高の表現である。したがって、政治は戦争指導に奉仕すべきものである。」

 レーニンは奇妙なことにルーデンドルフを称揚したという。このためルーデンドルフの説は、ある程度レーニン主義者に支持された。

 このことは、昭和陸軍の最終戦総論にも影を落としている。革命を至上とする永続革命論は、そのまま戦争を至上とする永続戦争論に転換してしまう。今では『国家総力戦論』が対馬忠行の著書であるかどうか、確かめるすべはない。しかしたいへん興味深いテーマである。

 福本和夫が「桜鉄郎」のペンネームで「支那古代兵学孫子評論」という文章を『改造』1933年12月号に書いている、というのも発見。そういえば、対馬は日本のルカーチ主義である福本に感動して、アナキズムからコミュニズムに転向したのだった。




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