新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

逸翁美術館 ひゅうどろどろ 怪奇まつり

2022年08月14日 | アート/ミュージアム
こんにちは…! 今日は、社会人のみなさんも夏休みでしたでしょうか…?

今年の夏休みは、私はミュージアムめぐりの予定です…はぃ。先日は、逸翁美術館の「怪奇まつり」展に行ってきました!
背筋がゾクッとする、こわーいぉ話で涼しさを届ける夏の芝居は、夏の歌舞伎の定番なんだそぅです…はぃ。



(公式サイトより)

逸翁美術館  2022展示III 
ひゅうどろどろ 怪奇まつり 歌舞伎に出てくるオバケだぞ~ 
期間:2022年7月16日(土)~9月4日(日)


 この世に残した人への想いが強いほど、裏切られれば恨みも深く、夜な夜な現れる美しい幽霊。巨大な猫、カエル、蜘蛛など、動物の妖怪や精霊、そして愛嬌のある幽霊や妖怪も。あな恐ろしや…。

 しかし本展で紹介するのは、歌舞伎などの演劇に取り込まれたオバケたちです。実際の事件に、各地の昔話のオバケを融合した人気演目がたくさんあり、その中から、ゾクッとする怖さと、ギョッとする驚きと、クスッとする笑いを振りまくオバケたちが一堂に会します。


怪談といえば、みなさんはどんな話を思ぃ出しますか? 
この展覧会では、日本三大幽霊の『四谷怪談』の「お岩さん」、番町皿屋敷の「お菊さん」、そして牡丹灯篭の「お露さん」の全員が勢ぞろぃです!

この絵は『四谷怪談』の有名な「戸板返し」のシーンです。このシーンは、不倫の男女を殺して戸板に釘で打ち付けて神田川に流された事件や、隠亡堀に心中死体が流れ着いた事件など、実話に基づいていたんだそぅです。




私がこの展覧会に来たかったのは、国芳さんの化け猫の絵が、ポスターに載ってぃたから! 私、国芳さんの描く猫や金魚が大好きなんです…はぃ!


国芳画「尾上梅寿一代噺」(おのうえきくごろう いちだいばなし)

ぁれ? なんで展示会の目録では、「梅寿」に「きくごろう」って読みがなが振ってあるんだろう? 父によれば、「三世尾上菊五郎の俳名かなぁ」とぃぅことですが…間違ってぃたらごめんなさい。

この展覧会は、スマホアプリの「ポケット学芸員」で、画像と解説をダウンロードできますよ! 手ぬぐいを被って踊る猫ちゃんたちの拡大図です。




この手ぬぐいを被って踊る国芳さんの猫、他でも見たことありますよ…!



この「むだ書」(らくがき)の猫ちゃん、ニャロメちゃんみたいで、かわぃいと思いませんか? 
国芳さんの絵に猫がたくさん登場するのは、もちろん、国芳さんが猫好きだったのが一番の理由でしたが、それだけではありませんでした。父によれば、幕府による検閲、表現規制を逆手に取った叛骨とユーモアに満ちた表現だったんだそぅです…はぃ。



歌舞伎で宙乗り、早変わり・水芸など、見た目重視で受け狙いの演出のことを「ケレン味」というそうです。「けれん味のない文章」というと、受け狙いでない、真面目に書かれた文章という意味で、褒め言葉です。

でも、けれん味は歌舞伎の楽しみですよね。エアコンや扇風機のない江戸時代には、夏芝居の涼しげな工夫も、人びとの夏の楽しみでした。 自来也(児来也)さんの妖術で出現した巨大な蝦蟇(がま)と立ち廻りを演じたり、主人公の飛び込む池には「本水(ほんみず)」(本物の水)が張られていて大鯉と格闘したり、さらには水でずぶ濡れになったはずなのに次の場面では別の役に早替りして再登場したり。花道をプールに改造することもぁったそうです。

ろくろ首が伸びたり、生首が飛んだり、幽霊やぉばけが宙に浮いて出てきたり、夏の歌舞伎はけれん味たっぷり。それはマジック(奇術)と舞台が一体のものとなった、怪奇で迫力満点、ハラハラ、ドキドキのイリュージョンだったのです…はぃ。ちなみに、舞台際を意味する「かぶりつき」は、水芸のときに最前列は水しぶきで濡れてしまうので、お客さんに被り物を配ったのがその名の由来なんだそぅです。

解説を書いてぃる学芸員さん、ぉ父さんと同世代かな? 「志村、うしろ!」って解説の文章、私にはなんのことかわかりませんでした。「8時だョ!全員集合」のコントで、背後に危険が迫っているのに気づかない志村さんに、観客の小さな人たちが「志村、後ろー」と教えてぁげたことから来てぃるんだとか。
歌舞伎にも、ぉばけの役者さんに後ろから首を絞められているのに登場人物が気づかなぃギャグがぁって、この「志村、後ろ!」は、歌舞伎の時代からある、古式ゆかしい演出だとぃぅことです…はぃ。
歌舞伎には、スローモーションのような動きで、お互いに目線を合わさずに闇の中でお互いを探り合うことを表現する「だんまり見立て」という演出もあるんだそぅです。これも「志村、後ろ!」ですね。ホラーとギャグ、恐怖と笑いは紙一重なんですね…。

父は梅若伝説に取材した歌舞伎の隅田川物が、浮世絵に関する仕事に参考になったようです。また、井上円了さんの妖怪学について知って、しきりに感心してぃました。



逸翁美術館を運営するのは阪急文化財団さんです。だから歌舞伎絵の他にも、番外編として、昭和40年代~平成初期の阪急ファミリーランドのお化け屋敷の「ゲゲゲの鬼太郎」ポスターも何点か飾ってぁりました! 阪急ファミリーランド、私も行ってみたかったなぁ。ぉ父さんは、鬼太郎くんたちに会えて、ドリフの話も出て、懐かしかった?



帰りの本屋さんで見つけました! 『ねないこ だれだ』わが家のおやこ二代のソウルぉばけ絵本です!


おまけ。私のぉ気に入りの国芳さんの「金魚づくし」メモ帳です! 
逸翁美術館のミュージアムショップで、ぉ迎えできますよ!


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