くろでんわ。の日記

徒然なままに書いている日記です。

床屋

2006-05-13 20:41:26 | 日記・エッセイ・コラム

人間に髪の毛というものがある限り床屋という商売は生き続けるわけだが、そこいらのお店と違って週に何回も行くような場所ではなく、せいぜい月に1回行くか行かないかという場所である。そして、多くの人は同じ土地に住んでいる限り何軒も違うところをはしごするようなことはあまりしないだろうと思われる。
床屋さんという人たちはお客の特徴を良く覚えているもの。私が今行っている床屋も、ホテル住まいの頃にふらっと訪ねた店だが、それから2ヶ月ブランクがあったにもかかわらず店主は私のことをきちんと覚えていた。そして、今日もまた1ヵ月半~2ヶ月くらい間が開いたはずだが、すっかりもう髪型の注文をつかんでしまったようだ。それに、ホテル暮らしをしていた頃のことまでちゃんと覚えている。(もっとも、私の髪型はどこに行っても頼みやすいので覚えやすいだけかもしれないが)

今日は土曜日だったので少々混雑。お客さんも常連がほとんどのようだが中には多分30年くらい通いつめているだろうというような人まで。このお店は親子でやっているらしく、息子さんもこれまた話好きのよう。常連さんも多分親子2代で利用している人がかなりいるかもしれない。お客さんの子供のことで店中が盛り上がっていた。髪を切るだけという淡白な仕事もいいが、こういう暖かい雰囲気は欠かせないものだ。

社会人になってからはほぼ1年に一回ペースで転勤していたのでそのたびに床屋を探していたが、その店ごとに少しずつ仕事の内容は違っているようだ。今通っているところは、初めて行ったときに記念で耳かきをプレゼントしてくれたが、髪を切るついでになんと耳そうじまでしてくれる。これまでに行っていた店ではなかったサービス。少々ぞくっとくるものの、コレがやめられなくてついついまた行ってしまうのである。おそらく豊川にいる限り使うでしょう。この店は。