前回に引き続いて在庫高予算と減価予算についてまとめていきます。
【在庫高予算】
売上高予算が編成されると、それに応じてどの程度在庫を持つか決定しなければなりません。
在庫高予算は、通常、その月にいくら在庫を持つか考え、月初在庫高を計算することになります。
ここではその計算方法である基準在庫法と百分率変異法を押さえておきましょう。
(基準在庫法)
各月売上高予算に、基準在庫を加えて品切れを回避することを考慮した方法です。
基準在庫は安全在庫を意味しますが、これは、年間平均在庫高から月平均販売高の差で求められます。
月初在庫高予算 = 各月売上高予算 +基準在庫高(年間平均在庫高 - 月平均売上高)
*年間平均在庫高 = 年間売上高予算 / 予定商品回転率
*月平均売上高 = 年間売上高予算 / 12
(百分率変異法)
百分率変異法は、ある月が何かの事情でまったく受けなかった場合と季節変動が完全に表れた場合との平均値をとって、それに期間平均在庫高を乗じて月初の在庫高を計算しようとする方法です。
そして「各月の在庫高と期間の平均在庫高の変動率は、各月売上高予算と月平均売上高の変動率の半分である」という前提に立って求められます。
月初在庫高予算 = 年間平均在庫高 × (1/2) (1 + 各月売上高予算 / 月平均売上高予算)
百分率変異法は主として年間の商品回転率が6回以上の場合に適用されます。
【減価予算】
減価予算とは、値下げや値引き、商品減耗の予算です。
減価予算を計上することで、値下げや商品消耗品高を減少させる効果が生じます。
次回は値入高予算と仕入予算について整理します。
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がんこちゃん
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