人情淡路屋 2011年01月13日 21時57分02秒 | 日記 「落としてますよ」 若いサラリーマン風の若者が声を掛けてきた。 キョトンとしているわたしを見て、彼はわたしの足元から鍵束を拾い上げた。 手に持っていた上着のポケットから落ちた、大事な鍵束だった。 彼の素直な正義感に救われたのだ。 当たり前のように声を掛ける事すら珍しくなった今、彼の一言は、わたしや周囲の人達にいかに爽やかに響いたことか。 この古い居酒屋は今は、息子が亡くなった先代の跡を見事に引き継いでいる。 オヤジ良ければ客までも、かな。