1人が突然痙攣を起こし意識不明に!
突然の出来事に、彼女を抱きかかえ名前を呼びかけるのに必死でした。
お店の人に救急車をお願いし、たまたま居合わせた他のお客さんが呼吸している事を確認してくれ、
男性店員さんが2人がかりでソファに寝かせてくれましたが、救急隊員が来るまでの10分くらいだろうか。
目を開いているけれど返事をしない。このまま呼吸が止まってしまったらどうしよう、と恐怖でいっぱいでした。
何度も何度も必死に名前を呼びかけ、やっと返事をするようになったけれど、
ここがどこか、私が誰かも分からない、ご主人の電話番号も言えない状態。
カバンや財布を探してもどこにも緊急連絡先がない。唯一あったのが診察券。
そこへ到着した救急隊員。どれだけ心強かったか。有難かったか。
検査の結果、何も問題は見当たらないと。おそらく多発性硬化症とも関係ないでしょうと。
2時間後に彼女に会えた時には意識もちゃんと戻っていて一安心。
点滴が終わって、夜ご家族のお迎えが来たら帰って大丈夫ではないかと言われていました。
2人でどうして急にこんな事になったんだろーなんて話をしていたら・・・
また突然2度目の痙攣。
その場で「お願いします!」と大声をあげ、すぐに医師と看護師がかけつけ、私は待合室へ。
再び意識は戻ったものの、今度は彼女はもうぐったりしていました。
そして念のための入院が必要となり、その病院は満床の為、都内の病院に転送される事に。
側にいて良いと言われたので、ただただ眠る彼女の頭をなでるしか出来ない私。
ご主人の到着を待って、それから医師の説明があり救急車が呼ばれました。
ご主人が車だった為、救急車には私が付き添う事に。
再び救急車に乗り、別の病院へ行き、再度検査。
そこでも多発性硬化症とは関係ないと思います。痙攣は普通の人でもゲームをしていて画面がチカチカしたのを見てなったり、パソコンを見過ぎてなったり、寝てる間になっていて気づいてない人もいるとの事。
医師の説明までは一緒に受け、その後はご家族しか病室に入れないとの事で、ご主人にお任せし病院をあとにしました。
救急車に乗ったのが12時半頃。大学病院から転送されたのが19時。約7時間、大学病院の救急外来で過ごし、2つ目の病院をあとにしたのが20時半頃。
長い長い1日でした。
とにもかくにも、彼女が無事で良かった!翌日も無事家に帰ったと元気なメッセージが届き一安心。
しかし、もしかしたら自分が運ばれる事がいつかあるかもしれないとは思っていたけれど、付き添いで乗るのは想定外。
そこで思った事。
本人に意識がない場合、運ばれる本人より、周りの人の方が慌てるんだ!怖い思いをするんだ!という事。
いざという時の為に、緊急連絡先を財布などに入れておくのは大事だという事。
何か病気を持っている人、薬を飲んでいる人はお薬手帳を持ち歩いた方が良いという事。(救急車の中で持っているか聞かれましたが、彼女のカバンの中には入っていませんでした)
そして、救急外来の待合室で待っている間、次から次へとやってくる救急隊員達。
そこで働く医師や看護師の姿(1番偉いと思われる先生が、ずっと休む事なく何時間もその部屋の中を行ったり来たりして、全ての患者さんを見回っていました)。
テレビドラマではない、リアルな緊迫感。見事な連携プレー。などを見て、ただただ凄いなぁ・・・
この人達のお陰で沢山の命が救われているんだなぁ・・・と。
もちろん人の為に頑張っているのは病院だけじゃない。私が昨日見たのはほんの一部。
ただ、世の中には頑張っている人達が沢山いるんだなって、スゲエ!この人達スゲエ!(お上品な言葉じゃないですが、素直に思った気持ちです)
私も頑張るぞ!!!って思いました。
私の大切な仲間を助ける為に関わってくれた全ての方に感謝です。ありがとうございました。
そして、後日彼女がかかりつけの病院で検査して分かったのは、てんかんではないかという事。
詳しい事はもう一度検査が必要だという事。
そして、昨日母と話していて分かった事なのですが、初めの救急車で乗ってから病院に運ばれるまで時間がかからなかったのは、お店の人が救急車を呼んでくれる時に私が「多発性硬化症の子です!」と伝えたからだそう。
確かに運ばれたのは、都内の多発性硬化症の専門医のいる病院で、私は行き先の病院を聞いて安心したのですが、それはちゃんと先に伝えてあったからだそう。
母も病気を持っているので、医師から救急車を呼ぶ時には必ず病名を先に伝える様に言われているそう。
そうでないと、救急車に乗ってから受け入れ先の病院が決まるまで何十分も待ったりする事が珍しくないらしいです。
病名を伝える事で、優先的にその専門医がいる病院に受け入れてもらう事が出来るのだとか。
皆さんも救急車のお世話になる事がもしかしたらあるかもしれません。(人間いつ何があるかは誰にも分からない!健康な人でもそれは同じです!)何か病気のある人は必ず病名を先に伝えてもらう様、ご家族の方にも伝えておくと良いと思います。人間パニックになると一生懸命その場の症状(状況)だけ伝えてしまいがちなので・・・
そしてお薬を飲まれている方は、外出の際は必ずお薬手帳に緊急連絡先を書いて持ち歩く事!
大事です!!!
以上、先週の土曜の出来事でした。
とにもかくにも、彼女が無事で本当に良かったぁぁぁぁぁ!
友希