Letters from nowhere

ライター斉藤恵美の日々の活動や掲載情報

「タイ~仏の国の輝き~」展

2017年08月11日 | 美術展
今年は、日タイ修好130周年に当たり、それを記念して「タイ~仏の国の輝き~」展が上野の東京国立博物館で開催中。昨日、前から関心を持っていたこの展覧会に、やっと行ってきました。

タイには取材やプライベートで何度も訪れていますが、歴史や仏教美術の様式などについて、体系だった解説を受けたことがなかったので、今回はイヤホンガイドを借りて詳しい説明を聞いてきました。

2年前のロイ・クラトン祭りの時期に、スコータイ、アユタヤ、ランナー(チェンマイ)、チャクリー王朝(バンコク)というタイの四大王朝を訪ねる旅をして、たくさんの寺院や史跡を巡ったのですが、その旅の前にこの展覧会を見ることができたらよかったな。


撮影コーナーに展示されていたラーマ2世王作の大扉

タイの仏像のなかでは、スコータイ様式遊行仏がお気に入り。仏陀が微笑みながら歩いているようなポーズをとっています。その他、アユタヤ王朝黄金の宝物なども印象に残りました。会場はあまり混んでいず、熱心に見ている人が多かったです。

タイ~仏の国の輝き~」展は、東京国立博物館・平成館8月27日まで。

スーパー浮世絵 江戸の秘密展

2017年02月07日 | 美術展

今日は時間があったので、ネットで見て興味を持ったスーパー浮世絵 江戸の秘密展へ。浮世絵を版画そのものではなく、デジタルアートとして最新の映像技術で楽しむというユニークなイベントです。ボストン美術館の浮世絵の人物などが動き、立体の空間デザインと組み合わされて、絵の世界を体感できるというもの。

これまでも、美術作品としてだけでなく、江戸時代の庶民の暮らしが分かるという点で興味をひかれて浮世絵の展覧会に出かけていました。今回「日本橋」「女性ファッション」「芝居小屋」「バケモノ」などさまざまなゾーンで、歌舞伎役者・片岡愛之助さんのナレーションが流れ、江戸の文化や生活について知ることができました。

以前、同じ日本橋で行われた「アートアクアリウム」という催しは、展示が凝りに凝っていたので、今回はちょっと物足りなさを感じたけど、いろいろな側面から江戸時代の雰囲気を感じることができて、楽しめたかな。日本橋茅場町の特設会場で5月31日まで

旅行雑誌の編集記者をしていたとき、日本橋の老舗店を特集したことがあり、昔魚河岸があったという街の歴史の話を聞いたことなど思い出し、散策して帰りました。

「皇室の名宝―日本美の華」展

2009年11月17日 | 美術展
 昨日は、上野の国立博物館へ。平成館で開催された「皇室の名宝―日本美の華」展を観てきました。今回のお目当ては、初めて目にする正倉院の宝物。その他、鎌倉時代の「春日権現験記絵」などの絵巻等も展示。

 帰りに、表慶館東洋美術の常設展にも立ち寄りました。ここは、古い洋館の建築が素敵で人も少なく、アジアの古美術品を落ち着いて鑑賞できるので、オススメ。今、上野公園は紅葉もちょうど見頃で、なかなかいい雰囲気です。

阿修羅展

2009年05月11日 | 美術展
 先日、東京国立博物館で開催中の「阿修羅展」に行ってきました。阿修羅像とは、高校の修学旅行のとき以来のご対面。黒い壁をバックにスポットライトを浴びた像は、均整のとれた姿がなんとも美しく、見ほれてしまった。興福寺ではガラスケースに入っていて、見られないという両横の顔や背面も、じっくり鑑賞してきました。
 京都や奈良、鎌倉等々で仏像はたくさん見ているけど、美しさでは興福寺の阿修羅が一番では。そこで、私が好きな仏像ランキングを発表。

1 興福寺阿修羅像(奈良)
2 永観堂見返り阿弥陀(京都)
3 広隆寺弥勒菩薩(京都)
4 三千院阿弥陀三尊像(京都)

 番外編として、タイスコタイ王朝時代遊行仏(仏が楽しそうに歩いているような姿が好き)。シンガポールアジア文明博物館というところがありますが、そこに行くとインドや中国、カンボジア、ベトナムなど各国の仏像が展示してあり、表情の違いなどを比べられて、おもしろいですヨ。

 上野の「阿修羅展」は6月7日までの開催です。

*写真は、シンガポールの雑貨店で撮影した仏陀の像

写真美術館の展覧会

2009年04月26日 | 美術展
 今日は、恵比寿ガーデンプレイスにある写真美術館に行って来ました。「夜明けまえ―知られざる日本写真開拓史II」という展覧会が開催されていて、日本に写真がもたらされたばかりの江戸末期~明治時代の作品を展示。この時代の写真は以前にも見たことがあるけど、今回は肖像写真や名所の写真など、結構地味なものが多かった。

 お昼は同じガーデンプレイス内にあるタイ料理のレストラン「ジャンタイ パレス」で、3種類のタイカレーがセットになったランチ、展覧会後は、「ル シノワクラブ」というカフェで「マンゴープリン・パフェ」&中国茶。またまた、アジアの気分に浸ってきました。
 

片岡鶴太郎展’09 墨戯彩花

2009年03月15日 | 美術展
 今日は招待券をもらった片岡鶴太郎展へ。2年前にも行きましたが、そのときと同様、花や植物、果物など色彩のきれいなほのぼのとした作品が並びます。温かな雰囲気で、癒される絵。

 帰りにはきれいなフレームを買って、先日手に入れたクレー「忘れっぽい天使」を飾りました

「ピカソとクレーの生きた時代」展

2009年03月10日 | 美術展
 この頃、見たい美術展がいろいろあって、今日はBunkamuraのザ・ミュージアムへ。絵画のなかでは最も好きな20世紀前半の画家たち―ピカソ、クレー、ミロ、マティス、シャガール等の作品を集めた展覧会です。「家に飾りたい!」と思う絵がたくさんあった。

 今回の展示のなかにはなかったけど、一目ぼれしたのはショップで売っていたパウル・クレー「忘れっぽい天使」。鉛筆のシンプルな素描ですが、とてもかわいらしい作品です。机の上には、買って来た絵葉書が2点。絵を変えると、部屋の雰囲気も変わりますね

 そもそもモダンアートが好きになったのはアメリカにいたとき、ニューヨークによく遊びに行って、美術館を巡るようになってから。MoMA(ニューヨーク近代美術館)、グッゲンハイム、メトロポリタン美術館・・MoMAも新しくなったというし、久しぶりにニューヨークに行きたくなりました。

 20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代は、渋谷のザ・ミュージアムで3月22日まで。

生活と芸術―アーツ&クラフツ展

2009年02月24日 | 美術展
 今日は、上野の美術展へ。19世紀にイギリスで起こった芸術運動、アーツ&クラフツの全容を概観する展覧会。私の大好きなウィリアム・モリスをはじめ、ロセッティ、M・H・ベイリー・スコット等がデザインした家具や装飾品を展示しています。久しぶりに音声ガイドを借りて、じっくり鑑賞。

 帰りに寄ったショップでは、モリスのマグカップやファイル、ハンカチなど、いろいろ目移りしてしまったけど、植物が描かれた小さな手鏡を買って帰りました アーツ&クラフツ展は4月5日まで、東京都美術館で。

「スリランカ 輝く島の美に出会う」展

2008年11月14日 | 美術展

 今日は、午前中の用事を済ませた後、上野の東京国立博物館へ。「大琳派展」を見ようと思ったのですが、入り口で行列が・・。人ばかりのなかで見るのもいやだったので、同じ博物館内でやっていた「スリランカ」展(11月30日まで開催)の方に行って来ました。

 仏教美術を中心として、手の込んだ宝飾品なども展示。スリランカというと、ここ数年紹介されていたスパを併設したリゾートホテルや紅茶のイメージしかなかったのですが、優れた宗教芸術もあることを知りました。展示がされていた表慶館も、クラシックな西洋建築で、雰囲気がよかった。

 上野公園紅葉もきれいで、ぽかぽか陽気。家に帰ったらマロンパイがあって、お茶をしながらジャズを聴いて・・久々にのんびり、幸せな秋の午後でした。

「対決 巨匠たちの日本美術」展

2008年08月12日 | 美術展

 昨日は上野の美術展へ。お目当ては俵屋宗達「風神雷神図」。画集でしか見たことがなかった絵ですが、初めて本物に対面してきました。

 この展覧会は運慶快慶雪舟雪村大雅蕪村など、日本美術の巨匠の作品を対比して展示。国宝や重要文化財も数多く含む名品が一堂に会していて、風神雷神図以外では、円空木喰の素朴な木彫りの仏像が印象に残りました。
 ちなみに私の独断と偏見で選んだ対決の勝敗は、こんな感じ。皆さんの評価はいかが?

 永徳 vs 等伯    永徳
 長次郎 vs 光悦   光悦
 宗達 vs 光琳    宗達
 円空 vs 木喰    木喰


 対決 巨匠たちの日本美術展は、東京国立博物館で17日まで。

四大浮世絵師展

2008年05月09日 | 美術展

 今年のGWは、美術展にも出かけました。写楽、歌麿、北斎、広重という四大浮世絵師の作品を展示。役者絵、美人画、風景、庶民の風俗と、様々な題材に異なる画風・・

 最も印象に残ったのは、広重の東海道五十三次名所江戸百景と、北斎漫画のユーモラスな作品。広重の大胆な構図は、写真を撮るときの参考になりそう。また、浮世絵師たちの肉筆の作品というのも初めて見ましたが、なかなかよかったです。

 四大浮世絵師展は12日まで、大丸ミュージアムで。

トプカプ宮殿の至宝展

2007年09月13日 | 美術展
 先日、前から行こうとチェックしていた「トプカプ宮殿の至宝展」を観てきました。オスマン帝国で強大な権力を持ち、政治・宗教の頂点に立っていたスルタンが居住した宮殿の貴重な文化財を展示。宝石を多用した豪華絢爛な装飾品など、とても見ごたえのある展覧会でした。行かれる方は、時間をたっぷりとって観られることをお奨めします。

 マレーシアでも、イスラム美術館に行ってきたけど、イスラム美術のデザインには、とても魅かれる。文字からして、まるで何かの模様のように美しいし。いつかは、本場のトルコなどにも行ってみたい。

 トプカプ宮殿の至宝展は、上野の東京都美術館で24日まで。

<写真はマレーシア・イスラム美術館の建物に描かれた文様>

片岡鶴太郎展

2007年03月12日 | 美術展

 先日、用事を済ませた後、片岡鶴太郎展を観てきました。花や動物、野菜などをモチーフとした、色使いがとてもきれいな画。ほのぼのとした気分にさせられる展覧会です。絵葉書を買ったので、しばらくは鶴太郎の画が机を飾ることになりそう。

展覧会は、池袋三越にて18日(日)まで

若冲と江戸絵画展

2006年07月14日 | 美術展

 この間、午前中の用事が終わった後、ふらりと上野の美術館へ。TVで知った「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」を観てきました。ゆっくりと美術鑑賞なんて久しぶりで、ちょっといい時間が持てた。しかし、よくばって博物館の常設展までまわったので、足が棒・・。

 「若冲と江戸絵画展」は、流派にとらわれず大胆な色彩や構図で描く伊藤若冲の絵を中心に、円山応挙、長沢芦雪など上方の画家、江戸琳派の作品が展示されています。東京国立博物館・平成館で、8月27日まで

PS 美術展に行くといつも、ミュージアム・ショップに寄るのが楽しみなんだけど、国立博物館のショップは、とんぼ玉のストラップとか手拭いハンカチなど、渋い和の小物が手に入ります。